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傍(かたわら)らのメンヘラ

 今日一日はうまくやっていった気になっていたら、すぐにウトウトが始まり、「ひとりだけ気楽になって、いい気になって」と機嫌を損ねてしまい、昨晩のメンヘラにもどっていた。

 それでもウトウトは、ここに居たくないいたたまれない気持ちを察し、浅い眠りに連れていく。

 だからだろう。身体がねじれ変わっていくままの格好で夢を見た。


 逃げてきたせいか、一番安心する記憶と繋がっている。

 汚いが、ちゃんと排泄できるトイレが見つかり、やっとこさ排便していた。辿り着いたので安心したせいか、便器は()じれて、デスクの、椅子を後ろに引かなけれりゃ開けられない広くて大きな引き出しに変わり、排便も、それに収まるようなまん丸で硬い泥だんごに変わっている。それが重くて、順々に増えていくものだから水を流しても流れてくれない。

 凝視したら、場面はすぐにその写真一枚だけのように変わった。

 あとで、それは排便などでなく止むことのないシロアリの産卵のような気がしてきた。


 月の途中のカレンダーを真ん中からビリビリ破いたように、先はスキー場に変わる。

 泥だんごが白い光の照り返しで眩しかったから、それを機に模様替えしたのやもしれない。前にもこんな流れがあった気がする。

 雪は、重く、べたつく雪だ。それを踏みつけながら廻っている。気持ちも身体もパラレルターンでやっているのだが、自分で見ている足元だけからでもボーゲンにしか見えない。

 それでも、気持ちも身体もパラレルに向かっているのだから、いつかは本物に変わるのではと(しび)れる下半身に鞭打ってターンを繰り返した。

 すぐに、「また、ひとりだけ・・・・いい気になって」が聞こえ、覚めた。


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