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いっしょになったあとは離れていくばかり

 いまではない、きっと二十代の頃だ。

 どんなに近づいても繋がらない。すぐに離れていく。女の子とのことだ。こちらは好きだから近づいていくのに、向こうもそれで離れるではなく待っているから、その肌あいに安心して少し息を抜くと、離れていく。見えなくなる。他人になってしまう。こうして何度も息せき切って、ひとりぐるぐる回って疲れ切って、少し遠くに自分をやった。少し遠くに立ってみたら三週間前にいっしょになったひとのいたことを思い出した。思い出すくらいだからいまは遠くにいっている。顔だってぼんやりしている。他人になったのだろうか。あれ以来、電話してこないし、こたらからも掛けたりはしない。それもいま思い出したことだ。三週間前いっしょになったのは確かなことなのに。きっとそのひとは、いっしょになったのだから、あとは離れるばかりだと去っていったのだろう。息を止めるようにずぅーと一緒にいるのは出来ないことだから。

 向こうの気持ちを同じように察しようとしたら、覚めた。


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