姉弟の歴史 転換期
その事件〈スキャンダル〉はすぐに家族にバレた。
というか姉妹たちはその幸福度故問題ある行為と理解できていなかった。
浮かれている娘に親たちに何かいいことあったと尋ねられあっさり自供。
娘たちから告げられるガーターヘビの交尾・逆レイプのような生々しい状況。
三家の親は顔面蒼白。
まさか非の打ちどころのない娘たちが未成年の息子・弟に襲い掛かるとは・・・。
多大なる説教という名の教育の前にまずは謝罪だ。
黒木さんちに三家母親衆が事情説明と謝罪のため訪れる。
事情を聴かされた黒木のの面々は・・・呑気だった。
父はさすがわが息子と言っているし母はいつもどおりあらあらまあまあと言っている。
今日は赤飯かしらと言い出す始末である。
男の子も大丈夫と・一応の合意はあったとこちらも呑気なものである。
一気にこちらの焦りや罪悪感・怒り・ちょっぴりの嫉妬が冷めてしまった。
当人たちが満足そうだしいいかとなりそうだがそうはいかない。
後日四家合同での家族会議が開かれる。
場所は子供たちの為に作った小屋。
現在子供たちはそれぞれの家であり外出禁止が言い渡されている。
主の変わった小屋はいつもの明るい感じではなくどこか緊張感さえ漂っている。
妊娠はなく仲もこれまで通り過ごしているとはいえやはり問題があるといえばあるのだ。
今回はなくとも次回そうなるという確証もないわけなので。
冷めてしまった気持ちも世間体や倫理を考えれば冷ましたままではいけない。
立場的に被害者たる黒木さんちは気にしていない感じだが・・・。
大人たちは様々な話し合いを行う。
今後のこと・これまでのこと・対策・反省・・・。
結論がでる。
その結論は姉妹たちを奈落に落とす・反省させるには十分すぎるものになるのだった。