過去が襲いかかってきた。どうする? 当然…。
あ、あれ? ざまぁが書きたかっただけなのになんか願ってた結末と違う。
まぁ、いっか。
これはこれで需要があるだろ? 無いかな?
「……ん? 」
朝起きると見慣れない天井だった。
いや、よく見ると見たことある天井だった。
「あれ? 俺の実家じゃん。 どして? 帰省した記憶無いけど…」
体を起こして周囲を見渡すと、彼が一人暮らしを始める前に生活していた部屋が広がっていた。
「ひぇ〜懐かしいなぁ。 数年帰省してなかったから感慨深さあるわ」
懐かしさに浸っていたが、ふと違和感に気づいた。
それはなぜ自分が帰った記憶のない実家に寝ているのかという疑問ではない。
一人暮らしのために引越しをする時にはあったものが数点見当たらない。
例えばPS4…死活問題だ。
例えばSwitch…今日を生きるのも苦しそうだ。
そしてもうひとつ気づく。
ケータイが無い!
控えめに言って生きていけない。
昨今はネット依存だのケータイ依存だのと問題になっているが本当にそれはしょうがないことだと思う。
だって便利だし。 本で探して数分がケータイでワンポチ、或いはHey Siriで終わる。
そんなものがポケットに入れてあるなら使わない人はいるのか?
存在しない!(断言)
そんな訳で俺の生活の基盤が根本から瓦解している現状に二度寝したくなるがとりあえずは親に挨拶でもしようと思い部屋から出て階段を降り、キッチンで朝食を作っている母親に挨拶を………
母さんが若返ってる!?
そんな馬鹿な!? 最後に見た時だって小皺が多くてもうおばさんって言われてもおかしくない程だったのに。
言ったら怒られるから言わないけど。
「あら、悠くんおはよう。 今日は早いわね」
時刻は6時。 いつも会社に行くために起きる時間だ。 そんなに早いかどうかは疑問だ。
「あ〜目が覚めちゃったから起きてきたんだよ。 それより母さん、久しぶりだな」
帰省した時に挨拶した記憶はないので、とりあえずは帰省挨拶をするが、母さんは頭に疑問符を浮かべている。
「久しぶりだなんて変なこと言うのね悠くん。 ホントはまだ寝ぼけてるの? なんだか口調も荒いというか男らしい感じというか、それに私の事普段お母さんなのに母さんだなんて」
……ん?
「え? だってここ数年帰省してなかったし、挨拶もしてないから久しぶりだろ? それに呼び方でに<お>付けてたの小学生までじゃん。 そんなに驚くか? 」
さらに疑問符を増やす母さん。
「本当に変ね? 風邪でも引いたの? 小学生までって言うけど…」
「悠くんまだ小学生じゃない」
ーーーーー
数瞬、俺の中で時間が止まったような感覚だった。
というかそう感じるほどに衝撃だ。
何? 俺まだ小学生? ?どゆこと???
身長175の俺が小学生に見える? 眼科受信が必要なのか?そうなのか?
あまりにも話に齟齬を感じ、視線を母さんから外して周りをキョロキョロとした。
丁度俺の斜め前にある、少し大きめの鏡があり、俺はその鏡に映る俺自身を見て愕然とした。
「な、な、ななな、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
簡潔に言うと、背が縮んでいた。
どれくらいかと言うと目測凡そ140cm程になっていた。
コ〇ン君か! と大声で叫びたい気分だが、俺は遊園地にも行ってないしガラの悪いアルコール類にも会ってない、明らかに怪しいカプセルを口にしていない。
だのに身長が縮んでいるだと。 由々しき自体だ。
背が縮んだ理由として、とりあえずこのアニメみたいな展開で1番ありえる可能性を確認するため再度母さんにアクションをかける。
「母さん。 今って何年の何月だ? 」
「ん〜? 今は平成22年の10月よ? あと2ヶ月後には10歳の誕生日ね。」
俺の誕生日は12月7日だ。 ってそんなことはどうでもええ。
予想していたフィクション見ないな可能性をドローしてしまったようだ。
俺の記憶だと今は令和4年10月だ。 詰まるところ結論は、
「時をかける少年、誰得?」
ということである。
時かけんのは少女だけでええわ。二次創作かよ…
しかしまぁ、アニメみたいな展開で過去に戻っちまったって話なら、もう1回人生やり直すしかないよなぁ。
アニメ見てて良かったぜこういう展開でも適応早くなるし。
適応したならこの展開は意外と都合がいい。
自分が過去に歩んだレールをもう一度歩けばまず間違いなく、失敗は回避出来る。 そして就職後は新入社員ながらに即戦力的な働きができる。 出世間違いなしじゃないですかって。
そんな訳で、とりあえず学校行きますかね。
「ごめんね、お母さん。 ちょっとふざけてみただけ!」
こんな口調しないといけないことに関してはふざけてやがる。
「あら、そうなの? あんまりお母さんからかっちゃダメよ?」
俺は全力で楽しんでます笑顔を作りうん! と大きく頷いた。
「それじゃお母さん! 学校行ってきます!」
「あ、悠くん、朝ごはん食べないと…」
「今日はいらない! だって給食が僕の大好物なんだ! お腹空かしておかなきゃ!」
いかにもガキっぽい理由だろう。
会社経費で焼肉とか行った時に同じような理由で朝飯抜いたわ。
子供はすげぇな。 大人が考えてやることをほとんど本能でやりやがる。
俺は母さんの返事も聞かず家から飛び出した。
「行ってきます!」
そうして俺の慌ただしい朝は終わり学校編に続くのだった。 アニメか?
ーーーーーーーーーーーー
学校に到着した時、ある事を思い出した。
そう言えば俺虐められてたんだっけなぁ。
ほかの男児でちょっと不良みたいな目付きの悪い奴がいてそいつリーダーになってちょっかいかけてきてたんだよ。 クラス男子で仲間になってないの俺だけだから俺がいじめの対象として狙われるのはある意味では当然な気がする。
始業式の時に俺時期外れのインフルで休んでたらいつの間にかグループ出来上がってカースト決まっちゃってたんだよねぇ。
あれは辛かったわ。
チラホラと見える生徒が俺を見て嘲笑しているのがわかる。
ひどい時には石とか投げられたりした。
このまま好きにさせると俺の生活が台無しになっちまう。
俺は1つ心に決めた。
俺に対するいじめを徹底的に粉々にしてやろうそうしよう。
口調も普通でいいだろ。あと数年したら二度と会わないしな。
しかしだな、小学生に戻ったってーことは、俺もう一度小四から授業受け直さなきゃ行けないってことだ。
かなり面倒臭い、てか寝る。退屈で寝てしまう。
社会人になった当初はずっと学生がよかったと思ってたけど退屈過ぎるのは考えものだよねぇ。
そんな考え事をしていると教室に着いた。
名札にクラス名と番号があったので間違えることは無い。
ほとんど覚えていない教室だが、俺はいかにも知ってますよ風に堂々と中に入り自分の机に辿り着いた。
机はめちゃくちゃに汚されていた。
よくある典型パターンですよ。 死ねカス消えろ学校来んな
大きな文字に小さな文字に、パターンを変えていろいろ書いてやがる。
早めに登校したのによくこんなのかける暇あるよなぁ。
こんなんする暇があるならモ〇ハンやってる方が充実では!?
溜息をつき椅子を引くと、椅子の上に画鋲が並べられていた。
しっかりと針が俺の尻に刺さる安心設計だ。
これよく考えたら椅子に画鋲並べるんじゃなくて、針を椅子にぶっ刺して抜けないようにする方がよっぽど嫌なんじゃ…、まぁいいけどね。
こういう虐めは過去に受けてたの覚えてるし、過去の俺はこういうことに対して、先生とか大人に見つかるのとかみっともないとか恥ずかしいとか思って自分で片付けてたんだよな。
もうそんなことしないがな。
俺はランドセルを床に置いた。今回もちゃんと片付けてはやるよ。
俺の椅子からはな。
ガンッ! ガガガンッ!
俺は椅子を思いっきり蹴飛ばした。
椅子は綺麗に横倒しで飛んでゆく。
ちなみに俺の席は一番後ろなので横に人や机は無いので安心安全。
床に画鋲が散らばるが気にせず横倒しになった椅子を建て直して座った。
はい! 椅子画鋲作戦失敗お疲れさん! 掃除頑張って!
みんなの視線が露骨にこちらに向けられる。
さっきまでは嫌がらせをされて悔しがるだろう俺を嗤うように見ていたが、今では目を見開いて人によっては口を開けている。
今みんなこう思ってんでは?
(((こいつヤベぇやつだ!)))
大体にしてだが、いじめってのは人畜無害に見えるから狙われちゃうんですよね。
最初に関わりたくないと思わせれればもう虐めようとかそんな考えなくなって無視決め込むくらいしかできること無くなるし。
だからとりあえずアクション成功です。
続いて定番机落書き作戦ですが…
俺何もしなくても勝ちなんだよねぇ。
だって消さなかったら100パーセントの物的証拠ですもん。
先生だって俺が俺の机で、俺に対してバカ死ね消えろって書くだなんて思わんだろ。
てか思われたらその先生やべぇ。
そんな訳で俺は何もしないで予鈴を待つ。
慌てて雑巾とか手に持ってるやついるな? お前犯人容疑かけられたぞ。
まぁ、ここで慌てるやつは小心者か、自分がいじめの立場になりたくなくて仕方なくみたいなやつだろうからそういうやつは見逃してやろう。
ただし、机は絶対綺麗にさせねぇがなぁ!ケッケッケ!
暫くするとチャイムの音が聞こえてくる。
そうしてみんな席に着いて静かにしてると廊下から足音が近づいてくるのがわかる。
ついでに何人か周りの生徒がオロオロしたように俺をチラ見してんのも分かる!
お前らの気分は今どうだ? 断頭台へ歩かされる死刑囚の気分か? それだと先生が死刑囚じゃねぇかい。
ガラガラッと扉が開かれる。
「はい、みなさんおはようございます。 朝の会を始めましょう」
朝の会! 久しぶりに聞いた! 中学からは普通に起立礼着席提示連絡だけだったけど小学生はそれを朝の会と呼んでいた!
なっつかしぃー!
先生が順番に名前を呼んでいくと、呼ばれた生徒が「はい」と返事をするクソ効率。
休んでるやつだけ確認すれば終わりでは?
まぁ、今回に限っては利用させてもらうけどな。
「須藤 悠人君」
俺の名前が呼ばれ先生も俺の方をむく。
俺はできるだけ泣きそうな雰囲気を出しながらか細く「はい…」と返事をした。
「? どうしたの悠人君。 元気がないけど……ッ!?」
先生が俺の机を発見してくれた。
わーい!世紀の大発見だぜ!!
「これはどういうことなの悠人君!」
この先生馬鹿だぁ! 俺の知らないところで嫌がらせされてんのに俺に事情聞いても分かるわけないじゃん!
虐められてるかどうかの確認? 机の文字読めれ!
「はいぃ…、僕にもちょっと分からなくって、朝登校したら机がこんなふうになっていて」
あくまで自分は傷ついているんだと思わせるのが寛容だ。
実際小学生の俺は傷ついていたのでいいのだ! 誰も傷つかない嘘ならついてもいいのだ。
ただし加害者、てめぇは別だ。
「誰がこんな事したの!? 名乗り出てください!」
はい、よくある意味の無い質問頂きましたァ。
これで名乗り出るようなやつならそもそも虐めなんてしねぇよ。
当然教室内は静寂に包まれる。
「誰がやったのか分かるまで朝の会は終わりませんよ」
これも聞いた事ある。 こういうと大抵めんどくさくなって自分がやりましたって白状する人もいるよね。
ただ今回は誰も居ない。このままでは埒が明かないので俺からアクションをかける。
「先生、もういいですよ。 そんなことしたって誰がやったのかなんて分かりません」
もういいって言葉は被害者が使うとなかなかに強い。
自分ではどうしようもないからもう諦めていますという感じを全面に出せていけるから。
「でも悠人君、貴方が虐められているのよ? 辛いなら辛いってちゃんと言わないとダメよ 」
なぜ俺が説教される? アホなのか?
それとこういう時、大人は分かってない。
子供にだって、それも男の子ならばこそ、小さいなりにもプライドというものがある。
自分がいじめられているなんて言われるのは酷く自尊心が傷つけられる。 だから言わない。言いたくない。
まぁ俺は言うけどな!
自尊心とか新入社員の時に落し物センターに届けた記憶がある。
社会に出るとプライドとか持ってた方がマイナスに働くこと多いんだよなぁ。
「しかし、誰も手をあげないのは先生悲しいです。 今回のことについて、犯人が見つかるまで終わりません。 みんなの前で言うのが嫌なのでしたら、一人一人面談をします。 なので、その事を職員室に伝えてきますので貴方達は席を立たないで座っていてください」
虐めを何とかしてくれようとする精神は感銘を受けるが先生、それだと犯人は自供するだけして、また後日今度はもっとバレないように巧妙にいじめを再開するんだよ。
ま、俺が対象なら確実に証拠確保してばらすけどなぁ。
先生が扉を開き出ていった。
すると1人の生徒が立ち上がって俺の元に来た。
立ち歩くな言われたばっかやん…
そいつは、ちょっとガラの悪い目つき悪い系のリーダー男子だ。
「おい、悠人ぃ、てめぇ何したか分かってんの? 俺らに喧嘩売るとかいい度胸してんじゃん」
いじめの告発をしたら喧嘩売ることになるのが小学生の世界。 理屈が通じないもんね。 殺伐としてやがる。
ま、大人いないなら俺も気兼ねせずに発言できますけども?
「あ? 頭悪ぃこと抜かしてんじゃねぇぞボケ。 てめぇらが下らんママゴトして遊んでただけだろうが。 巻き込まないでくださる? 民度が下がるんで」
なかなかの煽り口調だ。 これはもう大人の世界でも喧嘩売ってるわ。
「てめぇ!調子乗ってんじゃねぇぞ!」
ガラ悪い系男子君は激高して拳を振りかぶる。
すこし煽ると拳出すのは単細胞過ぎるでしょうよ。
ガラ悪…長いなぁ、ガラ系でいいよもう。
ガラ系は大振り右ストレートで俺の顔を殴ろうとしてきた。
どうする?
当然……金的を狙い撃つ。
殴りかかってくるガラ系は今から殴る俺の顔ばかりに注目して下半身が疎かだ。 なので俺は普通に足を振り上げてガラ系の股間を粉砕!玉砕!大喝采!してやった。
崩れ落ちるガラ系、恨みを込めた瞳で俺を睨みつける。
やめて!呪われる!
「て、てめぇ卑怯だろうがぁ…」
ガラ系は馬鹿である。
「お前馬鹿だな。 喧嘩って言ったのはお前だろうが。 喧嘩にルールはねぇよ。 普段なら椅子か机か箒でお前のこと滅多打ちする所をちゃんと蹴りという身体能力だけで相手してやったんだから卑怯もくそもねぇよ。 むしろ感謝しろ」
周囲の生徒の瞳に俺に対する恐れが芽生えてくるのがなんかわかる。 俺はエスパーだ。 嘘だ。
ま、このクラスでブイブイ言わせてる1番カースト高いガラ系に喧嘩売ってさらに勝ったならそれはもう恐ろしんだろう。
ぶっちゃけガラ系の睨みつけそんなに怖くないし。
いや、昔は怖かったよ? でもね。
上司の睨みつけの方が100倍怖ぇ!!
だって、ヤンキーとかってただ殴るぞ?俺怖いぞ? 的な圧があるだけじゃん?
でもね、上司ってさ、あん? 俺に逆らうの? たった入社2年でいい度胸しとるやん
っていう社会的な圧が来るんですよ! もう一度目をつけられたらその上司が辞めるまでほんとにボロ雑巾になるまで虐め倒される。
あの社会的恐怖とガラ系のようなガラ悪い系の圧が超融合したスーパー圧力を食らったあとではそこらのガラ系の圧なんて猫に睨みつけられんのとそう変わらん!
とにかくこれはチャンスである。
俺は教卓まで行きクラスのやつらは俺に注目する。
「お前ら、俺をいじめて楽しかった? よかったな。 今までのことに関してだけは水に流してやるから1回でも悪いことしたと思ってる奴は内容は聞かないから1度俺に謝れ。 そうすれば俺は何もしない。 ただ、謝らないやつを弁護してやる気はない。 そしてこれからも俺を虐めようとするなら覚悟しておけよ? 今回は教室内ですんだが、次はお前らの親にばらす。 警察にばらす。 容赦はしない。 お前らのこれからの未来の経歴に消えない傷を付けてやる。小学生の傷なんてたかが知れてるが高校入学くらいは響かせてやるから覚悟しな。 以上だ。 謝罪受付は今日の放課後までな。 ちなみにそこで倒れてるガラ系は許さん」
俺は言いたいことだけ言って机に戻る。
すると他の生徒が立ち上がり俺に謝罪してきた。
ちゃんと謝罪してきた人間を確認してチェックしてるのを見て、謝らない気だった人も俺に謝った。
尚ガラ系も渋々謝罪しようとしてきたが突っぱねた。
ざまぁみやがれ。
そんなことをしてると廊下から歩いてくる足音が聞こえたのでみんな着席する。
「はい、皆さん席に着いていますね。 それではこれから面談を行いますので1番から順番に来てください」
先生はそれだけ言って出ていこうとするが俺が止める。
「先生大丈夫です。 さっきクラス内で話し合ったんです。 それでいじめをした人も僕に謝ってくれました。 だからもう面談は必要ないです」
そう。もう終わったことだ。 虐めを徹底的に排除する気ではあるが、虐めてきたやつに徹底的に報復する気は無い。
これ以上はめんどくさいので終わりにしよう。
「そうなの? それで誰がやったの?」
もうやはり先生は馬鹿だ。
謝罪してきたって言ったじゃん。 そいつも反省してるってことなんだよって意図を汲んで欲しい。
あんたに犯人バラしたらその子さっき怖い思いしたのにまた怒られちゃうだろ? 可哀想じゃん。 怖がらせたの俺だけど。
っあ、そう言えば机汚したやつ誰かわかんねぇ、まぁいいや、過去水に流すって言っちゃったし。
「それは言いません。 僕達の中で話し合って反省して謝罪という流れがあるのに、先生にやった人を報告したら先生がその事でまたその子を叱るでしょう? それは可哀想なので、終わったことの話なので誰がやったかは言いません。 被害者の僕がそういうんですからそれで終わりにしてください」
「でも…」
でももヘチマもねぇんだよ! 貴様ヘチマにしてやろうか。
「お願いします先生。 少し過度な嫌がらせがあっただけです。 いじめじゃないのでもう終わりにしてください」
なんで被害者の俺が頭下げてんだろうな。
俺が悪いみたいな気分になってきたわ。
「そこまで言うなら分かったわ。 でもみんなよく聞いて、机はみんなのお父さんたちが必死に働いて稼いだお金から買われているの、それをあんなふうに汚してはダメ。 それに汚された机が自分の机だったら嫌でしょう? 自分がやって欲しくないことは他の人にやっちゃダメよ?」
お母さんが働いてるかもしれないよ? とは聞かない。 野暮ですから。
みんな静かにコクリと頷いて一連の流れは終息した。
一日で終わった報復ではあるが、これから二度と俺をいじめるやつはいなくなるだろう。
人の口の軽さと電波率は異常だからな。
とりあえず目標達成おめでとうございますってことで。
もしかしたら元の時代に戻るとかあるかもしれないけどまぁ、その時はその時でいいわ。
せっかく戻れた学園生活だ。
今度はガッツリ遊ばせてもらおう!
あ、ガラ系、もし金玉に違和感あれば病院行きな?
ホントは全員地獄に叩き落としてやりたかったんですよ。
先生とかもクソな先生にして断罪してやりたかったんですよ!
衝動で書いてたらこんな結末になってしまいましたァ!
とりあえずよんでくれた人ありがとうございます。
僕は小学生から武道やってたせいで嫌がらせ返り討ちだったせいでホントのいじめられっ子の気持ちはわからないですので見逃していただけるとありがたいです。
感想とか頂けると嬉しいです。 ご指摘とか悪い点とかも今後に活かしたいので「オブラート」を忘れずに下さい。
じゃないと心が死ぬので。