眼鏡っ娘=巨乳は間違い!
〜ある日の登校中〜
「また登校中かよ」
「一言目がそれか!」
さっそく姫に殴られたんですけどー! 姫が最近暴力的になってきているような気がする。
「突然なんですけど、なんで眼鏡っ娘=巨乳なの?」
「そうでもないと思うけどな」
姫は、私の突然の質問に興味なさげに答えるしかし私は知っている。
姫が胸が小さいことで、悩んでいるということを、だから私が教えてやる貧乳の素晴らしさを。
「いやそんなことないね! 代表的な所だと◯川◯とかね」
「もうしょっぱな◯出さないといけないの、どうにかしようよ」
私はそんな姫の言葉に反論するように、喋りだした。
「◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯オ◯◯。どうこの読んでいる人によって全く捉え方が違ってくる、◯の数。姫のプライベートをバラしちゃった」
一、二、三、四、五。誤発。違う五発も殴られてしまった。
姫の怒りは今までとは、比べ物にならいくらいのものだった。
「水どれだけ◯で隠しても、私には聞こえてるのを忘れちゃダメだよ(フフッ)」
姫の笑顔が怖すぎて私は、黙っていることしかできなかった。
ほとぼりも冷めた所で私は、話を本題に戻す。
「だからね私が言いたいのは、姫の胸は最高ってことなんだよ」
一瞬自分のまな──胸を見た姫は、手のひらを丸め勢いよく殴りかかってくる。(あそこでまな板と考えたら、殺されていた気がする)
私はその手をギリギリのところで、止め喋り出す。
「ま、まって私は褒めてるの! そのまな──ちい──姫の最高の胸を」
「どういうこと?」
「だからね、さっき私の言った。眼鏡っ娘=巨乳っていうのは私的には絶対違うの! するとだよ? 姫は眼鏡かけてて、巨乳ではない。(むしろ小さい)ってなると私の望みぴったりなんだよ」
「その()の部分は見ないであげるけど、一つ聞くね。本音は?」
「優越感に浸れる」
さっきよりも早い殴りが、私を襲うがまたもや私は、それをギリギリのところで止めた。(あと数ミリのところだった)
「ま、まってこの気持ちは本心じゃないの、誰かに操作されてるの! 作者とかそんな奴に」
「それは違うよ水」
姫が突然真面目に喋りだした。
「だってあなたは生きているもの。あなたはここにいてここで生きている。」
そんな聖母感が溢れる姫に、いつのまにか祈りを捧げていた。辺りも光に包まれているそんなような気がした。
「姫、私これからこの作品が尊くなるように頑張るよ」
「そう、それならさっきまでのことは全て許すわ」
そう言って聖母とその光達は消えていった。
「でも尊いってなんだろうね。姫ー」
「うーん言葉では表せない。それが尊いってことだと私は思うなー」
「つまりや◯君ってことだよね」
速攻でぶったかれた。もの凄く痛い。
「水、九行前に言ったことなんで破るの!」
「だって尊いで真っ先に浮かんだのが、や◯君だったから」
「まぁ確かにや◯君は尊かった」
私はなんとなく言ってみると。
「ううん、違う。だって! だって...君のこと、好きになりそう!」
「燈◯じゃないと全然尊くない! 燈◯連れてきて!」
とてもじゃないけど、無理なお願いをされたので私は無理矢理落ちに持っていく。
まず手始めに近くの壁に姫の背中をつかせ、私の手のひらを壁に、ドンっ! とついた。
そこで私は、姫の耳元に囁いた。
「今度血⋯⋯吸う時いつもより長く吸ってほしいな」
私は吐息混じりのそんな声が囁いた。
姫は赤面していた。照れていた。もうこのまま家に二人で帰りたいぐらいの可愛さだった。
私は最後に微笑んだ。
「今回もほとんど吸血鬼要素なかったけど、大丈夫かな?」
「大丈夫⋯⋯次はきっとあるはず」




