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異世界は一瞬の煌き 続編  作者: 肥後 椿
9/30

異世界は一瞬の煌き(第9部)

楓は、闇の異世界へと向った


金色の髪とエメラルドグリーンの瞳

変貌した楓は、姿は変われど

楓自身は、何も変わらない


闇の異世界へと、向かう中

様々な思いと考えが心の中を

頭の中を、巡っていた


エメラルド色の瞳から

頬に流れ伝う一粒の雫が零れ落ちる頃


ゴオオオオオオ…轟音が聞こえてきた

まだ遠いが、聞き覚えのあるあの轟音だ


轟音が近付くとともに

楓も

「ふぅ…!」小さく息を吐いた

「さて、と行きますか!」

トン、と闇の異世界へと降り立った

ゆっくりと、轟音とあの声のする方へと

歩いていく、楓の胸の辺には


耀から、渡されたある物が

強い光を放っていた

何色もの色で、輝きを放っている


澄んだ美しい輝きと禍々しい輝きの

両極端な輝きを放っていた


「ここら辺かしら…」

楓は、胸の辺から光を放つ物を取りだした

それは

耀から渡された石だ


しかし

今までの、石とは比べようがない程の

輝きと何十種類もの色を放っていた


その石をそっと地面に置く

石からは一瞬禍々しい輝きが出たが

すぐに

澄んだ光へと変わり

その光が徐々に広がっていき


地面が、色を持ち始めた様に思えたのだが

よく見ると

「えっ?…」

石から伸び広がる光は無色透明

楓の足元から無色透明に変わっていく

時折、地面からは、白く淡い光がフワリと輝く


程なくして

地面総てが、無色透明へと変わり

楓の姿も

まるで鏡の様に鮮明にその姿が

映し出された


漆黒の異世界

その地面が無色透明へと総て変わり終えると

楓は、耀から渡されたもう一つの物を

今度は頭上へと掲げた…


それは

薄い下敷きの様な物でタブレットが

フィルム状になった様な物だった

頭上に掲げると強い輝きを放った


やはり、地面同様に無色透明へと

変わっていった


暫くすると

地面と、空の境界線がわからないほど

混ざりあった、2つの無色透明は

楓を、浮かび上がらせているかのような

錯覚を覚えさせるほど


完璧に、無色透明な異世界へと変わった


漆黒の闇、薄明かりに閉ざされた異世界は消え

街並みが、見えてきた


 次は…と、考えながら

「暗闇に閉ざされていたから、

見えなかったけど

こんなに素敵な異世界だったのね

 もしかしたらこれが本当の姿

この異世界なのかもしれない」

街へと向かう中、そんな風に思えた


街へ着くと、街並みはごく普通で

建物や総ての家具類には色が無いことが

わかった、色がない

それは、総て無色透明

暗闇の世界の時は

色がないのは不思議に感じなかったが


灯り、とも言える、無色透明の世界では

不思議に感じた


「さて、と…古布を探さないと…」

古布の場所は、意外と街の中心部にあった

漆黒の闇の世界だった、からなのだろう


中心部にある

楓の住む異世界でいうところの

図書館の様な物の地下に古布(羊皮紙)はあった


古布を広げ楓が手を翳す

いつもの古書よりも長い文章が綴られていた

これで

4枚目の古書の場所がわかった


「えっ?!…そっか!…だけど?!…」

それは

楓の部屋だった

一瞬、驚きのあまり古布から手を離す楓


ハッキリとした楓の部屋の様子

その中で古布の場所と

窓が映し出されていた


「窓?…あぁそうだわ、あの窓は

叶恵と初めてあった場所だったわね」

やはり意味があったのだと

漠然とだが、

どこか確信の様な、不思議な感覚にも感じた


次の異世界は、楓の住む世界だ

古布の場所を、探し初めた頃から

古布の最後の場所が、何処かの異世界に

あるとしたら


何となく

自分の住むこの世界は

違うかもしれないと楓は思っていた


古布とは全く無関係の世界

楓が、生きている世界なのかもしれないと

思っていた……。


次の異世界は

楓の住む世界、楓の部屋…だ

楓は元漆黒の闇の異世界

現在は、透明の異世界をあとに


複雑な心境を抱えながら

自分の住む世界、異世界へと向った…。






















































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