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異世界は一瞬の煌き 続編  作者: 肥後 椿
7/30

異世界は一瞬の煌き (第7部)

楓の消耗は、激しく

数日目覚めることなく眠り続けていた…


「うぅん…」


隆史

「楓、大丈夫かい?」


「えぇ…えっ?私…どれくらい寝ていたの?…」


隆史

「うん…3日くらいかな」


「えっ?…そんなに…急がなきゃ!」

起き上がろうとする楓だが、

体が重く感じ、起き上がることが出来ずにいた


隆史

「楓、まだすぐには無理だょ」

楓の体を、そっと抱き起こした


「だけど…時間が!…」


隆史

「そんなに急ぐ事なのかい?」


「えぇ…」


隆史

「わかった…体がもう少し快復してから」

そう言いなから、楓にスープを飲ませた


楓は、隆史からスープを受け取ると

ゆっくりと口をつけた


真がホテルを訪れる頃には、

楓は、ベッドから起き上がり準備をしていた


「楓さん、早いね もうすぐ叶恵も着く頃だよ」

程なく叶恵も到着した


「いよいよ、第二段階だわ!」


隆史

「ああ…行こう!」


4人は、あの黒い枝を持ち、あの丘へと向かった

丘に着くと、大樹は、仄暗い黒い光を

全体から、放っていた

楓は、絹の様な白いドレスを身に纏っている

枝先を、楓の丁度、目線辺りに翳す…


楓の体が、少し浮かぶ 楕円形を描く様に、枝先を動かす

その部分だけが、白い光に変わり、強い輝きを放つと鏡に変わった

トン、と楓が降り立つ

鏡に変わった部分に、楓が、語りかけた


「長老〜!長老〜!」鏡の向こうには、長老達が居た


「今、話した通りにお願いします」


長老

「うむ…わかった」


繋がったのは、叶恵の居たあの異世界だった

長老達が、あちら側の大樹を囲む

両手を伸ばし、目を閉じる…

楓達も、黒い大樹を囲み、双方の世界で

同じ呪文を唱えた


大樹からは、強風が巻き起こり、丘全体を吹き荒ぶ

こちらと、あちらの両方の異世界に、凄まじい強風が吹き荒ぶ

ゴォォォォオーザァァァァア…ビュュュュー…………


4人は、地上からフワリと浮き そのまま大樹の頂上まで浮き上がった…

眩しい閃光が、辺り一面に広がる

風音がピタリと止んだ

4人も、あちら側の長老達も、同時にゆっくりと降りて来た


「多分…これで大丈夫だと思うわ…」

そう言うと、鏡の長老に呼びかける


「長老、そちらは…あの闇の空洞は?…」


長老

「うむ…」長老達が上空を見上げる

「消えたぞ…楓!…消えておる…!」

長老達と、住人達の歓喜の声が聞こえている


「良かった…やったわ!」 ペタンと丘の上に両手をついた


叶恵

「やったわ!…楓!」


隆史

「ああ!」


「うん!うん!」

4人も…また、涙が溢れていた


丘の上の大樹からは、仄暗い黒い光は消え

大樹の色、そのものも

白く輝きを、放った大木へと変わっていた


まるで、雪の様に白く輝いていた

その、大木の根元から、白い光は徐々に広がり

白銀の雪が積もったように…銀世界へと変わっていった


「…これが…異世界を元に戻す…」枝を見つめていた

枝先からは、仄暗い黒い光は、薄れながら

消えていき、しだいに、白枝えと変わっていく


しかし、枝先の部分のみに、とどまり

まだ、黒い枝だった


隆史

「まだ、これからだね?」楓には手を差し伸べる

ギュッと、握り返し、立ち上がる楓


叶恵

「きっと…大丈夫よ!…きっと!」


「ああ…そうだね…今は、この嬉しさを、噛み締めてるよ」


「えぇ…」


楓は、嬉しさもあったが

これから先の、責任感への不安も相まって

複雑な心境だった


叶恵

「大丈夫ょ!、楓!…私達がいるわ!やり遂げましょう?!」


「ええ!…私達なら、きっと出来るわ!」


ようやく、楓が住むこの世界と

叶恵の異世界を、救うことが出来た楓


けれど、それは、まだ 1つ

あの、古布に書かれていた事、

その1つが、今、終えた


「今度は、あちらの世界から、もう1つの異世界へ、休んではいられないわね?…

行きましょう!」


真、隆史、叶恵、そして、楓は、

強く手を、握り合い 白く輝く大樹の、鏡へと向い

叶恵の、異世界へと、入って行った


叶恵の異世界へと、着く

そこには、楓が、見た最初の美しい異世界へと、戻っていた

叶恵

「嬉しい…やっと…やっと…戻れたわ」


「ああ…ああ!…やっと…」


隆史

「僕も…感慨深いよ…第二の故郷だからね」


「ええ…本当に…良かったわ…」


長老

「叶恵、真、よくぞ戻った…君達に今は、深く感謝している」

しかし、急がねばならん!」


長老達と、ともに楓達は、急ぎ、長老の屋敷へと、向かった


長老の屋敷へと着く…

長老は、奥の部屋から、大きな箱を持ち、

楓達の待つ部屋へと、戻ってきた


箱の中には、薄布に、包まれている古布があった

その古布は、

楓が、魔女から貰った、あの羊皮紙と同じ古布


しかし、

この異世界の古布の文字は、

総て読める、現代の文字で書かれている


「やっぱり…あの古布と、目の前の古布は、同じ物だわ

だけど、何故、

この異世界の、古布には現代の文字で、書かれているの?

それに、長老達が、出来なかった訳も、わかるわ」


その古布に、書かれていたのは、楓が持っている古布には

書かれていない事だった…過去の事なのか?未来の事なのか?


更には、どちらの方が、先に書かれたものなのか?

古布に、書かれていることを、読みながら

唯一、わかった事

それは、この古布は、全体の一部にしか過ぎず…

総てを、繋ぎ合わせて、初めて1つになる、ということ


テーブルの上に、広げられた、羊皮紙は

楓が持っているもの、長老が持っていたもの


総ての異世界に、あるこの古布を、集めなくては

総ての、異世界を救うことは、難しい


「さて、始めましょう…これからは、時間との勝負になるわ」


羊皮紙を、照らし合せながら、読み進めていく

既に、外は暗く、夜になり、部屋の中には

明かりが、灯されていた














































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