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異世界は一瞬の煌き 続編  作者: 肥後 椿
24/30

異世界は一瞬の煌き(第24部分)

今宵はXmas

別宇宙にある、この異世界に

楓達の世界のXmasが

香穂の部屋に溢れていた


この異世界のXmasは、楓の世界に例えると、冬というより

まるで、夏祭りのような賑わいぶりをしていた


Mが来てから、様々な事を学んだ

古布のタイムスリップは、船の時間移動によってなされるもの


古布の謎も、魔法も総ては、

次元の歪みを正す為に、Mが未来において奔走してきた事


叶恵と、楓の出会いも最初は

偶然だったものが、必然へと変わっていった

そうしなければ、次元の歪みは

修復できない所まで、行ってしまっていた


それにより

楓と、叶恵の人生は、大きく変わっていき、現在に至る


次元の歪みを、元に戻し正常にする為には、古布に書かれた、もとい

未来の楓が、書き記した事と

幾つもの扉に

彫られたものを、合わせ読み解き

実行しなければならない


Mの助けを借りながら

古布と扉の文章を、解読していく


1つの言葉に1つの意味と

1つの文章に複数の意味が含まれ

それを説いてくのは、至難の業

Mの助けは、不可欠だった


街では、朝から皆が集まり

Xmas料理作りや、様々なイベントが行われていた

この異世界独自のXmasソングも街中に溢れている


空中に浮かぶ家々の奥には

特別に、設けられたステージが浮かぶ、ステージ上では、様々なイベントが行われており、これが3日間程

続くと香穂が話した


外には7色の雪が舞っている

風が吹くと、キラキラと煌きながら舞い散る

美しい雪だ


7色の雪が舞うと銀世界の美しさとはまた一風変わった美しさで、賑やかな空だと楓は感じていた


この異世界で、過ごすXmasは

楓達にとっては、特別なXmasになった、楓、叶恵、隆史、真、耀、香穂

そしてMの…7人

6人と1人の特別なXmas


Xmasツリー、飾り付けられた

イルミネーションと暖炉の灯りが

優しい1日を、演出していた


束の間のように

優しい夜は、更けていった

其々の思いを包み

ゆっくりと、深いXmasの夜


Mから聞く話は、どれもこれも興味深い


M

「この異世界が、元々の異世界の発祥、この宇宙と別の宇宙、そして其々の異世界総ては、ここから生まれた、君たちが出会った事も必然となったが…」


M

「楓と叶恵が異世界を行き来したことで、次元の歪みが大きくなり

今に至った事も

大きな要因の1つだと言える…」


Mの話は、

原因総てではない、と話してくれた

楓と叶恵にとっては、肩の荷が少し楽になったような、何よりも嬉しい内容の話だった

 

次元の歪みを、元に戻すには

あの、半年後の未来

Mを最初に見た

あの歪みの中の季節まで、待つべきか?

Mに尋ねてみた、それが1番望ましいという答えだった、これ以上の歪みを、生じさせない為に


諸々の準備を終え

あの半年後の未来の日が、やってきた

楓は手紙を書く、時系列通り過去の楓達が現れる

手を握る、そして「グニャリ」となり

元に戻った、半年前のあれから

半年後の、楓達に合うことはできなかった


その理由、それは

楓達の現在は、歪みが正され、次元は正常に時を刻んだ、どちらの異世界も、順調に時を刻み続けている

過去も未来もない今、現代の時がゆっくりと

流れていた


楓達の宇宙も、別の宇宙も、浮かぶ家も

そのままの時の中で、ゆっくりと時を刻んでいた





 











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