異世界は一瞬の煌き(第18部分)
扉の中へ入り
見つけたのは光る石、それから
約1時間程進んだ、
「ドン!」何かにぶつかった
大きな扉が見えた
「ギィ…」扉を開いてみる
意外にも明るい風景、異世界の1つのようだ
「ギィ…ギィ………バタン‼」音とともに閉まり
フッと消えてしまった
それから、更に進む、約数十分後に
またも、扉、今度は、慎重に開けてみる
開けるとすぐに、潮の香り、月に照らされた
光る水面、扉は浮かんでいるようで、
扉の真下に、海が広がっていた
何よりも、この異世界や宇宙にも、
海が存在している、ブラックホールと海
同じ世界に、在ることが、不思議な感じがした
「ギィ…ギィ…バタン!」さっきより短い間隔で
扉が閉まり、消えた
更に進む、見渡す限り、暗闇の中で時折
扉が、表れて消える、を繰り返した
入ってから数時間が過ぎた頃
強い明かりが一筋見え始めた
その明かりを辿って行く
今までと、比較にならないほどの、大きな扉が
現れた、
扉が少し開いていて、そこから光が漏れている
扉へと近づき開く
「ギィ…ギィ………ヴィーン…」扉の奥から
聞こえてきた、この音はこの異世界へ着た時に
感じだあの重低音の機械音の様な音だった
楓
「あっ…この音だわ!…」
扉を開けて中に入った、
今度は、扉は閉まらず
全員が、扉の中へと入ることができた
かなりの明るさで、周りがよく見える
「ヴィーン…ヴィーン…ヴィーン…」規則的な音
白く大きな円筒の中から音が聞こえてくる
中は見れないが、なにかの機械だろうか?
そっと、円筒に手を当てる、暖かな温もりと
振動を感じた、まるで人間の心臓にでも
触れてる様な間隔だった
円筒の周りには何もなく
円筒の上までかなりの高さがあり
ぐるっと一周してもかなりの大きさもあった
手で触れていると
規則正しい振動が、伝わってくる
これが…異世界総て、そして
この漆黒の宇宙の総てのような気がした
これなのかもしれない
まるで心臓のような、この大きな円筒の中身こそ
鍵なのかもしれない、と楓は思った
「ヴィーン…ヴィーン…ヴィーン………ヴィーン…
ヴィーン……………ヴィーン……………ヴィー
ン…………ヴィーン…ヴィ…ッ………………」
定期的な音が不規則に変わった、
そして「…………」無音の時間が流れる
楓
「これを繰り返していたのかしら
それともこれは何か起こってるの?…」
叶恵
「どうしたのかしら?…音が変ね?…」
真
「あぁ…うん…そういえば、そうだね」
隆史
「…そうだな…」
耀
「隆史さん…これはもしかしたら?
一旦帰りませんか?…」
隆史
「あぁ…僕もそう思ってたんだ…
楓、香穂さん、一旦引き上げよう…」
楓
「ええ…そうね、様子がおかしいわそうしましょ
う…香穂さん一旦帰りましょう?」
香穂
「はい…そうですね、そうしましょう!」
それから扉は、そのままにして
目印を置き、来た道を戻り始めた
扉は閉まることはなく少し開いたまま
「ヴィーン…ヴィーン…」小さく音が漏れていた
戻る途中、扉の場所を通過してくるが
何故か扉を開ける度、違う異世界が見えた
あの、潮の香りがした海の扉だけは、変わらず
扉の向こう側には、夜の海が広がって見えていた
数時間して、最初の扉まで戻った
扉から香穂の家へと戻る
あの機械音がした円筒はこの異世界の
この漆黒の宇宙の
心臓部なのかもしれない
皆であの円筒について話し始めた
心臓部、一部だが全く関係ないかもしれない
全く違う、其々の意見が飛び交った
香穂は、初めて見たものだと話した
円筒の中身を、調べなければと、一致した
古布を、書き記す香穂でさえ知らない事
この異世界の中で、図書館を探さなくては
古よりの本を、探せば
あの円筒の中身が、わかるかもしれない
香穂
「それなら…あそこだわ!」
そう言うと、香穂は家を動かし始めた
車のような役割もするが、移動は空中を移動した
香穂は家の窓の側の壁に手を翳す
PCのような画面が、宙に浮かぶ
左右に動かすと、左右に上下に動かすと
上下に、手の平を小さく動かすだけで
その方向へと進むので
固定された場所ではなく、家自体が移動できる
好きな場所に、家を構える事が可能で移動も簡単
更に、オール電化的な住居は、数年経てば変えることができるため、好きなデザインの住居に変えられる、家の壁を含め、全体は薄く卵の薄皮のような触感にもかかわらず、丈夫で強い物質だった
図書館へは、香穂の元の場所から
約数時間ほど、飛んだ場所にあった
勿論、空中に浮き、少し高い場所にある
7階建ての大きな図書館は、卵型をしており
ゆっくり、円を描くよう回っている
図書館は、常にゆっくりと
円を描くように、回りながら浮いている
真下が、出入り口になっており、そこから入ると
すぐに、半円形の車が自動で迎えに来てくれる
全自動のため、目的の本を言わずとも、
脳を読み、その場所まで連れてってくれる
目的の場所の全面白壁まで着く、1冊の本が白壁から出て空中を滑らかに車の所まできたら
「ドサッ…」と膝の上に落ちた
ゆっくりと車は回転し、出入り口付近の
読書スペースで止まり、ソファーに変わった
総てが全自動、この異世界は、人の脳を読み
思った事を、そのまま実行してくれる
今までの異世界も、素晴らしいものだったが
この異世界は全く違っていた
本を、開くと空間が、透明なしきりで閉ざされ
無音空間へと変わる、古よりの本は
古布(羊皮紙)と同じ材質
香穂が生まれる前だとして、この本自体は、誰が書いたものか?また1つ疑問が湧いた
本の中には、あの円筒の中身については
何も書かれておらず、またもや
「円筒に触れる者、この世界の総てを知ろう」
的な、意味深な言葉が、綴られていた
頁を読み進める、円筒ではないが、
振動と音に関しては記述があった
振動が定期的なら大丈夫
不定期になれば恐ろしい事が起こるだろう…
音に関しては、やはり心臓とあったが、
「それは冷たく生あるものではない人であり
人でない者、その形のみが人型をしている」
まさか?!人工知能なのでは?
それにしては、古の書に
書かれている事は、時系列がおかしい、
過去と未来が混ざっているように思えた…。




