異世界は一瞬の煌き(第11部分)
隆史の実家に訪れた
隆史、楓、叶恵、真の4人
真っ先に向ったのは隆史の部屋だった
隆史
「僕の部屋からまず始めよう」
楓
「えぇ」
真
「それじゃ、僕と叶恵はこっちの部屋へ」
叶恵は、真に付いて隣の書斎へと行った
楓は隆史と部屋に残った
何度も訪れたはずの部屋だが
いざ
古布を探すとなると
全く検討がつかない感じがした
隆史
「まさか5枚目の古布が、僕の実家だとは…
僕も想像さえしなかった」
楓
「えぇ、私もょ
まずは、ここから始めましょう」
楓が隆史とともに、最初に探し始めたのは
本棚だ、隆史の書斎は
壁一面が、本棚になっているが
この部屋には、低めの本棚が置いてある
本棚には、古地図等々も置ける様になっている
古地図の、置いてある場所から、
探し始めた楓
丁寧に古地図を広げ
1枚ずつ確認しながらなので
思ったよりも、時間がかかった
午前中に、隆史の実家を訪れてから
既に夜になっていた
隆史
「楓大丈夫かい?…少し休もう
真、少し休憩しないか?」
隆史が真に声をかける
楓
「えぇ、そうね
ありがとう隆史さん
隆史さんは大丈夫?
もうこんな時間なのね、
叶恵達も疲れてるわ」
隆史
「ありがとう楓、僕は大丈夫さ」
そう言いながら
階下へと降りていった
真
「ああ、わかった
叶恵、疲れたろう?少し休憩しよう」
叶恵
「ありがとう、真さんも疲れたでしょう?」
真
「僕は大丈夫さ僕達も階下へ行こう?」
叶恵
「えぇ」
真と叶恵が、降りて行くと
楓と隆史が、簡単な料理を、作っている所だった
隆史の家族は旅行で、この日は誰も居なかった
楓は、隆史が言いかけて言葉を詰まらせた
あの話を、聞いてみたいと思った、だが、
今の雰囲気と
何気ない一時を大切にしたいとも
考えていた
隆史
「楓、君の思っている事はわかるよ
5枚目の古布、そして
総て終わったらその時話すよ」
楓
「…私の考えてる事分かるのね?」
隆史
「あぁ…そうだよ」
その時間帯は、とても短く感じた
深夜になり
真と叶恵の壁一面に本棚のある部屋へと
合流した隆史と楓、古布探しは続いていた
朝陽が窓から入ってくる
眩い光に一瞬目を細めた
真
「…あった!…あったぞ!」
本棚の、一番奥にある
古地図の1枚の中に、古布が巻かれていた
古地図を、保護する布の様に巻かれていた
古布を広げた今度も文字ではなく
地図だったが以前とは異なる地図で
現代の地図をそのまま、転写したような地図だった




