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第1話 〜始動I〜

自分がすべきことを全て理解した。


しかしその内容は単純明快。「戦え」それ以外、腕輪をつけた時に感じとったものはなかった。しかし、腕輪以外にはいくつかの紙とノートパソコンが置いてあった。おもむろに書類に目を通す…





腕輪のメッセージは受け取っていただけたかな。君たちの戦うエネルギーで日本は復興される。そしてその復興した国での自分の社会的地位を決めるのは君たちがあげた功績だ。どれだけ戦いに貢献できたかで君たちの運命は決まる。頑張ってくれたまえ。

それから、君たちは戦って死んでも生き返ることが出来る。この計画に私も協力を惜しまないことを知っておいてくれ。




と書いたメモ用紙が一枚赤い字で記されていた。もう一つの紙は冊子になっていて表紙にはIXAルールブックの表記がある。どうやらこの世界での生活の仕方が書いてあるようだ。生活するために欠かせない食料は「1ヶ月単位で所属基地ごとに出現する。」とある。寝床は来た時に増えていた校舎の一つがそれらしい。部屋は2人部屋で家具はベットだけだが暖房と冷房はついているらしい。さかんに陽の魔術師が言っていた「戦い」は各地方行政区ごとに戦うらしい。人数差は戦略と外交でどうにかしろとなっている。血みどろの戦いではなくいちおう、脳みそも使っていいらしい。となると、我らが岐阜市は全国的に見れば有利な方だろうか?しかし、南の名古屋が気掛かりではあるが。最後に自分の階級が載っているようだ。まあ確かに組織的に行動するのであれば、上下関係は必要になるだろうが、やはり今までフラットだった学生同士に地位が絡んでくるのは少しめんどくさい気がする。ゆっくりとページをめくってみる。




「基地司令官 少佐」


思わぬ階級に驚いた。と普段は思うだろうが、この腕輪の力だろうか、なぜかニヤリと口元が緩んだ。その際、割り当ての仕事場が書いてあった。もちろん自分は司令室(職員室)だ。




基地司令官となったからにはやらなければいけないことがある。まずは基地内兵を統率し敵の攻撃に備えることだ。放送室へ行き全員をグラウンドへ招集しよう。渡り廊下を渡って放送室のある北舎へ。そこで気づいたことだが放送機器の使い方を知らなかった。もう一度教室へ戻り、放送部の部員を連れてもう一度放送室へ。放送部の人が放送機器を起動してくれる。ゆっくりと口をマイクに近づけて

「みなさん、私がこの基地の司令官に任命された者です。我々が直面する困難な状況をみなさんとともに打破したいと思っています。どうかご協力おねがいします。各々、IXAルールブックと書いてある冊子の最期のページ、そこに書いてある部屋に移動をお願いします。これから1時間後、その部署で1番階級の高い者と2番目に高い者は会議室に集まってください。」




これが今の自分の精一杯だった。後憂いがあるとすれば、仲間の基地の統率がしっかりとれているかどうかだ。基地1つで生き残っても先は長くない。大きい勢力に吸収されるか、それとも組織をズダズダに破壊されるかだ。しかしまあ、今出来ることに全力を注ごう。

組織を作るって実際はやったことないのでわからないんですよねw

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