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第0話

自分はありふれた人間のうちの1人だ。だからどうということもないが、そんなどうということもない意味のない日常を過ごしていることに意味はあるのかと考えながら、そういえば先に意味がないと仮定したじゃないか、と本当にどうでもいいことを考えながら今日も登校していた途中だった。

「ピロンピロン、緊急地震速報、強い揺れに警戒してください。」

マジかよ!今、橋の上じゃん…


がだがたががががゴゴゴゴガガガガガガババババババババキバキバキバーンドーン

















俺は死んだのか?身体がビリビリと焼けそうに痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーーーーー



意識が途切れそうになりながらなんとか起き上がろうと手を伸ばした。何か柔らかいものに触れる。身体の痛みとは別にかすかな熱を持っているのがわかった。ゆっくりと視線を手元に向ける…



腕だ。え?腕だ。腕がある。



その瞬間、身体の痛みが吹き飛んだ。それと同時に腕が砂のようになって消えた。驚いて起き上がり、周囲を見渡す。腕は付いていた。しかし普段そこにある堤防はなく、あたり一帯が湿地帯のようになっていた。。ただ一つ自分の高校を残して。



自分の高校は自分が地震にあったところから数100メートルのところにある。ほかにどうすることもできないのでとりあえず移動してみることにする。





驚いた。学校の敷地内は傷ひとつついていない。その上、知らない建物がいくつか増えていた。他の人も同じような反応をしている。それでも、やることは変わらない。いつものように、玄関で靴を脱ぎ、下駄箱に入れ、階段を使って二階に上がり、左に曲がる。突き当たりから2番目の教室に入り、前から見て右から3列目の1番前の席の椅子に腰掛ける。すでに登校してる友達もいる。今のことについて少し話を聞いてみる。それによると、どうも学校は揺れなかったようだ。外から轟音が響いてきて、スーと消えるように人工物が何一つなくなったのだという。ただし先生はいないようで、生徒は皆例外なく混乱していた。もちろん自分も平然としていられるわけではなかった。家族はどうしたのだろうか?他の友達は?公的機関は機能しているのだろうか?など頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。






そうこうしているうちに2時間ほど経った。クラスはほぼ全員が揃い、しかし未だに高校生以外は誰一人として見つけられなかった。みんなこの先の不安感と普段ではあり得ない異常な状態に対する高揚感で教室はざわついていた。そこで、





ぱーっと目の前が強烈に明るくなり周りがなにも見えなくなった。あかりの方から頭を揺さぶるような大きく、それでいて落ち着いた声が聞こえてきた。




「私は陽の魔術師。今しがた日本を襲った悲劇から君たちを救ったものだ。しかし、私の力では多くを救えなかった。身体の弱い老人や子供、救済のエネルギーを得るための生贄として多くの命を失った。しかし、君たち高校生は生き残った。人生で1番エネルギーのある年齢の者をこの世界にとどめた。少年たちよ戦え。戦う力はやがて日本の復興へと繋がる。君たちが戦い抜いた先には明るい未来がある。君らの目の前に腕輪を置いておいた。それをつけると全てを理解するであろう。君たちの…」








何かを言い残して光が消え意識がもとに戻っていた。そこにはさっきの…陽の魔術師が言っていたように腕輪があった。腕輪をつけてみる。そこで自分は自分のすべきことを全て理解した。

どうも初めまして。小説を書くのは初めてです。ぼーっと眺めていただければいいかなと思って書いています。

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