初めて?のお買い物
「ここがこの辺りで一番大きいスーパーだ」
「場所は覚えられたかな?」
緑髪「」アワアワ
「覚えられなかったか」
緑髪「・・・」
緑髪「」ブンブン
「じゃあ、ちょっとここまでの地図・・・ じゃあわからないか。 家からここまでの道を書いてくれ」
緑髪「!?」
緑髪「・・・」
緑髪「」テヘッ
「・・・知ったかぶりするなよ」
「まぁ、帰りもあるからその時にでも覚えてくれ」
緑「」コクッ
「じゃあ、俺は夕飯の買い物してくるから、お前は欲しい物を持ってきてくれ」
緑髪「」コクッ
ーーー
ーー
緑髪「」トテトテ
緑髪「」チョンチョン
店員「ん?」
緑髪「・・・」
店員「あら、お嬢ちゃんどうかしたの?」
緑「」サッサッ
店員「え? なになに?」
緑「!」ハッ
緑「・・・」
緑「」カキカキ
『おや菜 どこにありますか?』
店員「おや菜?」
店員「・・・あぁ!! お野菜ね!!」
緑「」コクッ
店員「お野菜なら、ずっと真っ直ぐに行って、行き止まりのところの右の方にありますよ〜」
緑「」ペコッ
店員「あらあら、ご丁寧にどうも」ペコッ
店員「お嬢ちゃん、お使いかな?」
緑「」コクッ
店員「そうなの〜 偉いわね~」ナデナデ
緑「///」ワシャワシャ
店員「じゃ、お手伝い頑張ってね!!」
緑「」グッ
ーーー
ーー
(これくらいで大丈夫か・・・)
(あ、そう言えば何の料理食いたいのか聞くの忘れてたな)
チョンチョン
「ん?」
緑「・・・」
「おぉ、お前か」
「で、食べたい物は見つかったのか?」
緑「」コクッ
「じゃあ持ってくれ」
緑「」コクッ
緑「」テッテッテ
緑「」ドサッ
「キャベツでいいのか?」
緑「」コクッ
「これだけで大丈夫なのか?」
緑「」フルフル
「ってことはあるのか」
緑「」コクッ
「あといくつくらいあるんだ?」
緑「」スッ
「4つか・・・」
「じゃあ、その4つを持ってきてくれ」
緑「!!」ビシッ
緑「」トテトテ
緑「」フラフラ
緑「」バサッ
緑髪「」フゥ
緑「」パタパタ
「ずいぶんと重そうに持ってきな」
「えっと・・・ きゅうりに白菜、ネギにピーマンか・・・」
(そんなに重くなくないか?)
(緑色って言っていいのか微妙な野菜もあるし・・・)チラッ
緑「?」
「いや、なんでもない」
「で、これで作ってもらいたい物とかあるのか?」
緑「」コクッ
「何が食べたいんだ?」
緑「」カキカキ
『おなべとさらだ』
「鍋とサラダか」
緑「」コクッ
「サラダはいいとして、この暑い中鍋をやるのか?」
緑「」コクッ
「お前の食いたいの作ってやるっつったしな」
「作るか、鍋」
緑「」グッ
「ちなみに何の鍋が食べたいんだ?」
緑「?」
「鍋の種類の事だ」
緑「!!」ポン
緑「」カキカキ
『どなべ』
「あのな・・・ 土鍋は食い物じゃないだろ」
緑「??」
「俺が聞きたいのは、鍋の種類じゃなくて、食べたい鍋料理の種類なんだよ」
「例えば、チゲ鍋とか豆乳鍋とかさ」
緑「・・・」
緑「」カキカキ
『ぶれんど』
「・・・ブレンド? 鍋をか?」
緑「」コクッ
「そんなの聞いたこと無いぞ」
緑「」アセアセ
「もしかして、鍋の種類がわからないとか?」
緑「」フルフル
緑「・・・」ウーン
緑「」チラッ
【鍋と言ったらやっぱりチゲ鍋でしょ!! と言う事で、チゲ鍋セール実施中!!】
緑「!!」ポン
「ん?」
緑「」カキカキ
『チゲ鍋』
(ん? アイツなんで急に『鍋』って漢字書けるようになったんだ?)チラッ
【鍋と言ったらーー】
(あれか・・・)
「・・・本当にチゲ鍋でいいのか?」
緑「」コクッ
「辛いけど大丈夫なのか?」
緑「!?」
緑「」ブンブン
(やっぱり、こいつ鍋の種類知らないな)
「チゲ鍋が嫌なら、何の鍋がいいんだ?」
緑「・・・」
「・・・」
緑「・・・」
「・・・はぁ~」
緑「!!」ビクッ
「知らないなら、知らないって言えばいいだろ」
緑「」ビクビク
「そんなにビビるなって」
「前の主人はどうか知らねぇけど、俺はそんな事でいちいち怒ったりしねぇの」
緑「!?」
緑「」カキカキ
『わたし あなたの どれいなのに?』
「・・・あぁ、そうだな。 お前は俺の奴隷だな」
緑「」カキカキ
『なら なんで おこらないの』
「俺が怒ったら、お前は出来ないことが出来るようになんのか?」
緑「・・・」
緑「」フルフル
「じゃあ別に、怒る必要無いだろ」
緑「・・・」
緑「」カキカキ
『まちがえたら おこらないと』
「・・・はぁ」
「全然わかってないな、お前は」
緑「?」
「お前は俺の奴隷だよな?」
緑「」コクッ
「ならお前に命令する」
緑「・・・」
緑「」コクッ
「命令その1」
「知らない物、わからないことがあったら素直に言え」
緑「!?」
「命令その2、食べたいや欲しい物があったら俺に相談しろ」
「命令その3、お前にする話や頼み事等が違うと思ったらちゃんと否定すること」
「命令その4、さっきの1~3以外に俺からの命令を聞かないこと」
「これがお前にする唯一の命令だ。 わかったか?」
緑「」カキカキ
『そんなの どれい じゃない』
「んなこと知るか」
「これは命令だ。否定することは出来ないからな」
緑「」フルフル
「お前、奴隷のくせに命令が聞けないのか?」
緑「」カキカキ
『こんなの めいれいじゃない』
「この手は使いたく無かったが・・・」
「これ以上命令に逆らうならお前を返品するしかない」
緑「?!」ビクッ
「嫌だろ?」
緑「・・・」
「嫌ならおとなしく言う事を聞くんだな」
緑「・・・」
緑「」コクッ
「よし、じゃあこれを買って、そろそろ帰るか」
緑「」フルフル
「どうした? まだ何か食い物があるのか?」
緑「」フルフル
「じゃあ、なんで帰らないんだよ」
緑「」カキカキ
『まだ おなべ きまってない』
「それなら大丈夫だ」
緑「?」
「鍋って言っていいのか微妙だが、すき焼きを作ろうと思う」
「つってもわかんねぇか」
緑「」フルフ…
緑「・・・」
緑「」コクッ
「お、正直に伝えられたな」
「えらいな」ナデナデ
緑「///」ワシャワシャ
「なら、味は食ってからのお楽しみって事で」
緑「」コクッ
「すき焼きなら、お前が買った野菜以外なら大体 家にあるから、これくらいでいいか」
「よし、金払って帰るぞ」
緑「」コクッ
ここまで読んで下さりありがとうございます!!
キリがいいところで終わらせようとすると、どこまで書けばいいのかわからなくなりますね・・・
これだけ書くのに2時間近くかかるとは・・・
ちょっと修行が足りないかと思いました。