2話 勇者召喚
今回はゴリオ視点のお話です!
俺、森中 五里夫 はいつものように授業が始まりそうだったので席に着いていた、だが。
教師がいっこうに入ってこないので自習かなと思って机に突っ伏して寝ていた。
だが妙に周りが騒がしいので顔を上げてみたらなんか西洋風の場所に居た。
クラスの皆が騒いでる中、現代日本ではほとんど見かけないような、これまた西洋風のローブを着た人達が話かけてきた。
「ようこそおいでくださいました!異世界の勇者の皆さん!」
え?異世界?勇者?そんなゲームの単語見たいな事言われても、何?ドッキリ?
他のクラスメイトも同じ意見なようで口々にみんなドッキリだとか夢だとか言っている。中には何故かガッツポーズしている者もいたがドッキリがそんなに嬉しいのだろうか?そんな事を思っていたらクラスでもリーダー的存在のイケメン、森川 全自が一歩前に出てローブの人達に話しかけた。
「異世界?勇者?どういうことですか?私達は教室で先生を待っていた筈です、説明してもらえますか?」
それに対してローブの人は一瞬困惑した様子になったが説明し始めた。
「確かに勇者様達にとっては急な事なので驚いているでしょう、まずここは勇者様が住んでいた世界とはまた違う世界になります。そして何故勇者様達がここに居るのかと言うとそれは我々、ルシアン王国が正確にはルシアン王国の宮廷魔術師が勇者様達を異世界から召喚したからでございます。」
は?召喚?マジで?ていうか俺たち勇者なの?混乱していると全自がまた冷静に質問をしだした。
「私達が、召喚されたというのは信じがたいですが信じるとして、何故私達は召喚されたのですか?また、戻ることは可能ですか?」
一瞬ローブの人の顔が曇ったように見えたが先ほどと同様に質問に対して答え始めた。
「一つ目の質問に対してですが、今この王国だけではなく人類は魔族や魔物、500年前に封印された筈の魔王によって脅かされています、中でも魔王は人では勝利するのは難しいと言われております、だから伝承では強大な力を持っていると言われている勇者様のお力を借りたくて召喚致しました、二つ目の質問に対しては伝承では魔王を倒すと勇者は異世界に帰る事が可能と言われています。」
それじゃあもしかしたら帰れないかもしれないのか・・・
その言葉を聞いたクラスの皆は不安そうな言葉を漏らしたり、元の世界に帰せと騒ぎ出した、中にはまたガッツポーズしている者も居たが。
「では私達はどちらにしろその魔王を倒さなくてはならないんですね」
「はい、勇者様達には悪いですが、そうしていただく他はないかと・・・」
「ただ私達はそんな特殊な力は持っていませんよ?」
「それについては大丈夫です、今勇者様達の能力を調べる魔道具を持ってこさせていますので」
メイドさんっぽい人達が水晶?見たいな物を持って来た
「これに触れていただくと自分にだけ能力が表示されるようになっていますのでどうぞお使いください」
そう言われ皆が恐る恐る水晶に触れ出したので俺も触れることにした。表示された物はこれだった
【衝撃操作】
衝撃操作?なんだこれ?名前だけ見てもいまいち分からん、まあいいか。
さて理外はどんな能力だったのか聞いてみるか・・・あれ?あいつ居なくね。