プロローグ
俺は、今、日常ではありえない状態にある。
ていうかぶっちゃけると、猪に追いかけられてる。
それでも猪に追いかけられるのなら、まだ辛うじてありえなくは無いだろう、だが。
「サイズおかしいよ!?3メートルってなんだよ!?」
そう、俺は地球に住んでる人の視点から言うところの|<異世界>に居た。
えっ?なんでここが異世界って分かるのかって?猪のサイズもそうだが。
更にここが異世界だと決定付ける事がある。
それは・・・「ハアハア、太陽が見える範囲でも2つあるんだよなー」
『ハアハア』は別に興奮している訳ではない。ずっと走っていたら息ぐらい切れるだろう。
さて、大事な事だからもう一度言おう、俺は今、異世界に居る。
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|(今日の朝)
おはよう!読者の皆さん!俺は16歳のたぶん平凡な男子高校生、過田 理外だ!
今日、海外からホームステイの女の子が来るんだ!しかも何故か両親はちょうど、海外旅行中だ。
つまり!しばらくその女の子と一つ屋根の下2人っきりなのである!
何そのエロゲ!?って思うかもしれないが現実なんだよな、これが!
だから俺は朝から上機嫌なのである!
「おい!理外!聞いてんのか!」
「おう、聞いてる、聞いてる」
このゴリラ見たいな体格をした奴は俺の友達の、森中 五里夫っていう人間?だ
「そんでさ!俺の彼女が俺にむっちゃ甘えてきてよ!それがまた可愛いんだー」
見ての通りリア充ゴリラだ・・・爆発しろ。
まあ俺も、もうすぐでリア充の仲間入りだぜ! 見てろよゴリラ!
「あ!理外君!おはよう!あと森中君も!」
彼女の名前は、剣城 光里誰にでも明るく接してくれて可愛い、クラスのアイドル的存在の女の子だ!
「剣城さん、おはよう!」
「お、おひゃょぅ・・・」
今ので分かったかもしれないが・・・俺は女の子とまともに喋る事が出来ないんだ!
朝の挨拶の一言ですらあれだ・・・
「お、そろそろ授業が始まるな、じゃあな理外!」
「お、おう」
無駄に元気なゴリラだ、そろそろ先生も来るし授業の用意でもするか。
・・・あれ?1限目の国語の先生来ないな?まさか自習か?
クラスの皆が自習だと思って喜んでいた時、教室の扉が開けられた。
入って来たのは、国語の先生でもましてや担任でも無かった。
金髪をたなびかせ、目は大きく、鼻は高い、まさに外国の美女っていう感じの人だった。彼女は唐突に教室に入って来たかと思うと。
「私の名前は絶対神エリュネス、皆さんを私が管理する世界、すなわち異世界に招待します。」
・・・こんなことを言い出したのである。俺を含めて皆ポカンとしていると。
唐突に教室が光に包まれた、そして目を覚ますと異世界に居た、ていうか俺一人で異世界の森の中に居た。その後運が悪く、あの大きい猪に見つかってしまい冒頭に戻るというわけだ。
というか俺のエロゲ的な展開は!?