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見知らぬ部屋から脱出しよう2

梨那は非常に困っていた。目の前にあるのは、たくさんの人が本当に申し訳なさそうに頭を下げている光景。その頭を下げられている相手がたとえば自分の隣に居る仲間の太郎さんとかだったら未だよかったのだろうけど、そんな人は居ない。となれば当然それは自分であるわけで。



   ―――2時間ほど前―――



「ちょっと!開けなさいよ!人を何だと思ってるの!?閉じ込めるなんてどういう神経してるのかしら?馬鹿じゃないのばかじゃないのばかじゃないの!!!」

声に反応したようで数人の足音が近づいてくる。

「なんだ!?こっちから聞こえたぞ!!」

「女の声だったと思います!」

「女ァ?何でこんなとこにいるんだ?」

「僕が知るわけ無いでしょう!」

「お前ら、そんなのにかまってる暇なんてないだろう!今はあのお方を探さねばならん」

「でも今閉じ込められたって・・・」

まずい。このままだと出してもらえなさそう。とりあえず一人は気にしてくれてるみたいだし、そっちの人を当てにしよう。

「ちょっと!何勝手に人無視して話し進めてんのよ!?いいから開けなさい!」

「わかった!わかったからそう騒ぐな!!」

おや、意外と素直だ。もう一押し。

「ハァ?閉じ込められて騒ぐなって方が無理でしょうよ!案外、私をここに閉じ込めたのも貴方かもね・・・!!」

「なっ!?そんなわけあるか!ケーナ騎士団ラウロ・カナリスの名に誓ってそんなことはせん!」

・・・む?騎士団?とりあえずこいつ面白いから反論しとこう。

「知らない名前出されてもわかるわけないでしょ!私みたいな一般人相手に専門用語だすな!」

突然、部屋の外の空気が変わった。

「まぁ、おちついてー。ラウロ君も、そこの君も。今部下に鍵を取りに行かせたから。待ってる間に、何で君がその部屋の中にいるのか訊いてもいいかな?僕たちの仕事の都合上必要なんだ。」

とゆーわけで説明してたんだけど、鍵がなかったらしくてそこでまた一騒ぎ。結局扉を壊すことになったんだけど、なかなか壊れなくてイライラして蹴っ飛ばしたら簡単に開いちゃった感じ。

で、偉い人のところ連れまわされてて冒頭の部分。

・・・っていうか、頭下げてる人の方がこまってるし。

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