3.接触
主人公 トム
トムの弟 トイ
第2の想い主 タージ
謎の青年タージは、デザストと呼ばれる化物と戦うべくヘリトプリミティブに変わった。優勢だったフェンリルに対してヘリトストレンジへ変化し、見事撃破したのであった。
トムは迷いこんでいた森から出るべく歩いていると、そこには気を失っていたタージを見つけたのだ。
トムはタージを担ぎ上げ、森にある小屋に運び寝かせた。たまたま近くにあった小屋に入ったが、小屋の中は狩猟銃や写真立てなど小さな別荘のようになっていた。
「ふぅ…死んでねぇよな?見間違いじゃなければこの人はさっき巨人になったんだよな…」
トムは椅子から立ち、目に入った写真を手に取った。そこには今より若いタージともう一人中年の男性が並び立っていた。
「これはこの人と…もう一人どっかで見たような…」
「それに触るな」
トムは突然のドスのきいた声にビクッとなり振り返ると、声をかけたのは起きたタージだった。しかし、息も絶え絶えになり苦しそうであった。
「起きたか!大丈夫か?」
タージは額に手を置いた。
「お前がここまで連れてきたのか?」
「そりゃそうだろ!倒れてたんだぞ?それにさっきの巨人のことも気になったし」
「助けてくれたことは感謝する。だが、ここから出ていけ」
「そんなこと言われても…森の出方なんて知らないし…」
少しふて腐れながら話すトムにタージはある方向を指差した。
「小屋を出て指差した方向へ歩けば山道にでる。それを辿って下れば出られる。この森から立ち去れ」
「な、なんだよ!冷めてぇな!」
捨て台詞のように吐き捨て小屋から出たトム。少し歩いていると、トイが走りながらトムを探していた。
「おーい!!トイ!!」
トムは手を振り居場所を伝えた。声の方向を探し見つけたトイ。
「兄さん!」
「やっと会えたな!」
「なんで急にこんな森に入ったのさ!」
「いや…なんでって言われてもな…」
後頭部をポリポリと掻くトム。トイはその背後の小屋に誰かがいることに気づいた。
「誰かと一緒にいたの?」
「あぁ!そうなんだよ!そういえば名前聞き忘れたな」
外が騒がしく小屋にいたタージが外に出た。
「ん?お!あいつだよ!」
トムはタージを指差した。すると、トイは血相をかえた。
「あいつは…」
「知り合いか?トイ」
「知り合いもなにも知らないの?タージ、指名手配犯だよ」
タージにはトイの声は聞こえなかったが、何かを察知しその場から逃げていった。
「あ!行っちまった…指名手配?まぁ愛想は悪いけどよ」
「のんきだな兄さんは。あいつには殺人の容疑がかかっている。タルティル王国、前国王殺人のね」
「!?」
その頃、タルティルに再び巨大生物と巨人が出現したことにより各国の王が遠隔会議を行っていた。
チューラ国、国王チャンドラーは、
「またタルティルで現れたか…巨大生物も巨人もどこから出てくるのか観測できなかった!」
国王チャンドラーは悔しそうに観測用電子盤を見つめた。
ツンツン国、国王ツトーンは、
「どこまでも運の無いお国だ。数年前にも国の危機が訪れまた…」
お労しいといわんばかりに手を合わせた。
テトラ国、国王テアは、
「しかし!今回も謎の巨人がタルティルを助けてくださいましたぞ!結果論ですがね」
少し感情の籠った口調で話す。
「謎の巨人が我々人類の味方なのか否か…その判断材料がまだない…しかし、予測段階だがまだ同様の災害が起こる可能性が高い。よってこちらも対抗策を講じることにした」
トシャンカ国、トムとトイの父親 トラブが対策案を提示した。
「チャンドラー」
「ああ、一国だけじゃなく惑星キュール全体の問題になる…チューラ国総出で"あるもの"を開発することにした」
各国は息をのんだ。
「特殊戦闘対応機獣だ」
ありがとうございました。
タージはまさかの国王殺しの容疑がかかっているなんて…そんな人間がなぜ人を助けるのか?




