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浦島少女26

「アンタが黒幕……どういうつもりだ、この売国奴が‼」

 

衝撃的な事実に立場も忘れて激高する新崎さん、それも当然で、国を守るべき防衛省のトップが国を攻撃し


大勢に人間を殺したのである。だがそんな新崎さんに対し、勝間大臣は鋭い目で睨み返し


すかさず反論した。


「ワシが売国奴じゃと?笑止、このワシほど日本の事を考えておる人間はおらん


貴様らとは覚悟が違うのだ‼」

 

この人が何を言っているのかサッパリわからない、【ガジルス帝国】の話に乗り


日本の色々な都市を攻撃し、何人もの日本人を殺した張本人が、どうして?

 

するとその事に答える様に勝間大臣は雄弁に語り始めた。


「いいだろう、ワシがいかに憂国の士であるか教えてやる、日本はもっと強く、気高くならなければならん


なのに政治家共はどいつもこいつもアメリカや中国の顔色ばかりうかがいよって情けない……


日本人は何処に大和魂を置き忘れてしまったのじゃ……」

 

再び窓の外に視線を向けどこか遠くを見る様な目でしみじみ語るこの老人は


我々と話しながらも、どこか独り言を言っているかのような印象を受けた。


完全に自分の世界に入ってしまっているというか自己陶酔に浸っている様にすら見えた。


「貴方がどんな経緯でその様な思想を持つに至ったのかはわかりかねますが


貴方のやった事は許される事ではありません、自身を〈憂国の士〉というのならば


何故こんな事をしたのか、ご説明してもらっていいですか?」

 

興奮気味の新崎さんと違いあくまで冷静な口調と態度で話しかける佐山くん


しかしそれはあくまで目的と立場を考えての事であり、無理矢理感情を押し殺しただけの言動に過ぎない


本来の彼が熱血漢である事を私は知っている、よく見ればその瞳の奥には新崎さん以上の憤りを感じている様が見てとれた。


「知れた事よ、日本の未来の為、日本国民の為、それ以外にあるまい……」

 

さもそれが当然とばかりに答える勝間大臣だったが、言っている事とやっている事とがまるで矛盾しており


どう考えても支離滅裂としか聞こえなかった、そしてそんな自分勝手な理屈により


巻き込まれて死んだ両親の事を思うと、沸々と怒りがわいてきて、思わず口を開いた。


「どうして日本の事を思っているのに、日本人を殺すのよ‼、言っている事とやっている事が滅茶苦茶じゃない


そんな事で、お母さんとお父さんは……」

 

怒りと口惜しさでこれ以上言葉にならなかった、しかしそんな感情的になっている私を一瞥した勝間大臣は


なにごとも無かったかのように淡々と語り始める。


「今の日本人は平和ボケしておる、世界情勢が緊迫していてもまるで自分には無関係とばかりに暢気に構えておる


だからワシはそんな奴らに活を入れる為、この計画を遂行する事にした


日本人は痛みを知らねばならん、実際に身の回りに被害が出る事でしか危機感と驚異を受け付けられないというのであれば


それを実行する事もやぶさかではないという事じゃ、このワシが甘んじて


悪名を背負ってでもこれを断行しなければいつまでたっても日本という国は腑抜けた集団のままじゃ


だからワシは決起した、同胞を殺してでも目を覚まさせてやったのじゃ


平和ボケしている馬鹿共もこれで目が覚めるだろうと思ったからじゃ


コレはワシに課せられた使命と思っておる、日本が世界のリーダーとして立ち上がるのは今なのじゃ。


【富国強兵】を推進しどの国にも負けない強靭な精神と思想を持つ民族を作り上げる


それこそが我々【大和民族】の本来の姿であり【大日本帝国】の復活につながるのだ‼」


雄弁に語る勝間大臣の姿は狂気じみていた、完全に自分の世界に寄ってしまっているとしか思えない


言っている事が微塵も理解できない、それは隣にいた真由も同じ事を感じている様だった


嬉々として持論を展開する勝間大臣を唖然としながら見ていた真由は思わず呟いた。


「狂っている……」

 

すると、真由の声に反応したのか、ギロリと鋭い視線を真由に向けた。


「狂っているじゃと?おかしいのはワシではない、日本国民の方じゃ


戦後の教育と政治家共が不甲斐ないせいでこの国は腑抜けた人間ばかりに成り果てた


全くもって嘆かわしい、だからワシが立ち上がったのじゃ‼」

 

吐き捨てるように言い放った勝間大臣に対し、真由は気圧される様に後ずさりし、完全に怯えてしまっていた。


そんな時、佐山くんが懐から素早く拳銃を取り出し、勝間大臣に銃口を向ける。


「貴方がどんな理想を持ち、どのような未来を描いていたのかは知りませんが


それもここで終了です。勝間防衛大臣、いや勝間久重


内乱罪及び外患誘致罪の罪で貴方を拘束します、無駄な抵抗をやめて御同行を‼︎」

 

雄弁に語る勝間大臣の言葉を遮る様にキッパリ言い放つ佐山君


両手で構えた拳銃は勝間大臣に銃口を向け、狙いを定めている。


すると勝間さんについていたSPの人が大臣を庇う様に立ち塞がり拳銃を構える


それに連動するように自衛官もすかさず銃を構えた。

 

双方が銃を突きつけ合う緊迫した空間の中で、それを打ち破るように新崎さんが口を開く。


「銃を下ろせSP共、そいつはもはや大臣ではいない、立場を利用して大量殺人を引き起こしたテロリストだぞ‼︎」


新崎さんの怒号にも似た声が部屋の中に響き渡り、大臣を守る為に立ち塞がったSP達も


事態が掴めずどうしていいのかやや困惑していた、新崎さんの後方に控えていた自衛官の人達も


自動小銃を構え、いつでも撃てるという姿勢を見せる。


広いとはいえ、一つの部屋に大人数が銃口を向け合い、狙いを定め合う両陣営


突然訪れたピリピリとした雰囲気にここにいる全員が、息を飲む様な緊張感を覚え


重苦しい空気が皆の肩にのしかかってくる、しばらくは銃口を向け合いながら無言の睨み合いが続いていたが


勝間さんに付いていたSP達がお互い目配せをしながら顔を見合わせ、両手をあげて武装解除をした


この瞬間私達の勝利が確定した、一時はどうなるかとヒヤヒヤしたがようやくこれで一件落着になる……と思っていた。


「おとなしくしろ‼︎」

 

小柄な老人である勝間さんは屈強な自衛官数人相手に無抵抗のまま、その場で取り押さえられた。


老人一人に数人の自衛官がかかるというのは人道的にどうかとも思えたが


相手はとんでもないことを企み実行したテロリストなのである、私のような世間知らずがどうこう口を挟む問題ではない。


あっという間に取り押さえられた勝間さんは床に組み伏せられていながらも、なぜか笑っていた。


「何がおかしい‼︎」

苛立ち交じりの口調で新崎さんが怒鳴りつけるが、勝間さんはずっと笑い続けていた。


「どうして笑っているのですか?貴方の野望はここで潰えたのです、それなのに……」


不審に思った佐山くんが床に組み伏せられている勝間さんに問いかける


何だろう、嫌な胸騒ぎがする……


「クックック、これが笑わずにいられるか、ワシの野望が潰えたじゃと?愚か者どもよ」


「どうしてですか?貴方のやった罪を考えれば司法はおそらく貴方に極刑を宣告するでしょう


少なくとももう一般社会に戻れることはないはずですよ、それなのに……」

 

拘束されながらもまるで勝ち誇っている勝間さん、その笑い声が狂気じみていて不気味さを際立たせていた。


佐山くんじゃなくても皆何かを感じている、何だろう、この嫌な感じは……


「老い先短いワシの身など、どうなっても良いわ‼︎むしろこの歳になって


国の為にこの身を捧げる事ができるならば、これ以上の誉はない


喜んで国の礎となろう、ワッハッハッハ‼︎」


まるで勝ち誇るかのように高らかに笑う勝間大臣、その姿を見て皆呆然としてしまう。


その瞬間、これまで黙っていたフェイさんが何かに気がついた。


「まさか貴様、ガレリアを⁉︎」


勝間大臣はフェイさんの指摘を受け、ここにいるみんなを嘲笑するかのように不気味な笑顔を見せた。


「今頃気づいたか、じゃがもう遅い、ワシの作り上げたガレリア


総勢三万八千二百三十七体が世界に向けて解き放たれたのじゃ」


その言葉を聞いて皆絶望的な気持ちになる、それが本当ならものすごい数、とんでもない大惨事になる……


「何という事を……しかし一体どうやって?」


「忘れたか?ガレリアの思念操作は一万五千キロ離れていてもできる


たかが百体程度でアメリカの第七艦隊を壊滅寸前まで追い詰めたのじゃ


それだけの数がいれば他国の戦力など、ものの数ではないわ」

 

楽しくてしょうがないと言わんばかりに勝ち誇る勝間大臣、そしてその話は続いた。


「これからの世界は変わる、日本を含めた世界各国は今からガレリアの大軍によって


壊滅的なダメージを受け都市はどこも廃墟と化し屍の山を築くことになるじゃろう


全ての国が一から再生することになるることになるのじゃ。それによって自動的に我が大日本帝国が


世界に対して主導権を握る事になるのじゃ、どうじゃ、痛快じゃろう?クックックック……」


もはやその顔は狂気に歪み、愉悦交じりの笑い声が止むことはなかった


もうまともな会話ができるのかも怪しい状態である。


新崎さんが組み伏せられている勝間さんの胸ぐらを掴み、殴りかかろうとしたが


周りにいる自衛官の人達が慌てて止めに入った。


「おやめください、新崎政務官‼︎」


「離せ、このサイコ野郎は何人殺せば気が済むのだ、一発殴ってやらないと気が済まない、離せ‼︎」


騒然とした空気の中、興奮気味の新崎さんを諭すように話に割って入る佐山君。


「今は、そんな事をしている場合じゃないでしょう、勝間大臣の措置は法に任せるとして、我々はこれからどうするか……」


それに答えられる者は誰もいなかった、再び鉛のような重い空気が室内に漂う


誰もが沈黙する中で勝間さんの甲高い笑い声だけが響いている


その沈黙に耐えられないとばかりに新崎さんが口を開いた。


「何とかならないのか⁉︎例のドラゴンとゴラオンとかいうでっかい怪物で‼︎」


私を含め皆の視線が一斉にフェイさんに集まる、すがるような気持ちで彼を見つめるが彼は無言で目を閉じるとゆっくりと首を振った。


「それだけの数が相手だとヴァンアレス様やゴラオンが対処しても焼け石に水だ


ガレリアを殲滅する頃には世界中が廃墟と化しているだろう……」


その瞬間、皆の心に〈絶望〉という名の暗雲が立ち込める


一筋の光明が見えた次の瞬間に奈落の底に突き落とされた気分だ、誰もが押し黙り唇を噛み締めた。


「終わりじゃ、世界の終わりじゃ〜イッヒッヒ〜〜‼︎」


嘲るような勝間さんの笑い声がやけにうるさく感じる


私は堪らなくなってもう一度フェイさんに問いかけた。


「ねえ、フェイさん、本当にどうにもならないの?」


その時、彼は一度私を見つめた後、少し間を開けて答えた。


「いえ、ありません……」


我々にとっての死刑宣告、皆の顔に絶望感が浮かび真由は膝から崩れ落ちていた。


「くそっ‼︎」


新崎さんが壁を拳で殴り怒りをぶつけている、流石の佐山くんも言葉を失っていた。


だが私にはわかった、そう私にだけあのフェイさんの一瞬の態度で全てを悟ったのだ。


「あるんですね?」


その瞬間、ポーカーフェイスのフェイさんがギョッという顔を浮かべる


〈どうして?〉という表情で私をマジマジと見つめている。


「教えてください、どうすればいいんですか?」


私はフェイさんの目を真っ直ぐ見つめる、彼は咄嗟に視線を逸らそうとしたが


私はそれを許さなかった、言葉にはしなかったが〈ちゃんと答えて〉という意思を明確に目で伝えたのである。


これは私の思いだがメリーシア様の意思でもある


もう逃げられないと悟ったフェイさんは険しい表情で再び語り始めた。


「葵様の言う通り、方法がないわけではありません……」


その瞬間、皆の表情がパッと明るくなる。


「本当か、それは⁉︎だったら早くそれを、被害者が出る前に早く‼︎」


新崎さんが食い気味に急かす、無理もない、少しの遅れが何万人


下手すれば何億人の命に繋がるのである。皆が希望に満ちた目でフェイさんを見つめているが


中々話を切り出さない、その時、私にはわかってしまった、なぜ彼がこれ程まで躊躇したのかを……


「私の命が必要なのですね?」


フェイさんは答えなかった、目を閉じ心痛な面持ちで俯いている


その態度と表情が正解である事を物語っており、私は全てを理解した。


「ありがとうフェイさん、私のことを思って……でもそんなに苦しまないでください


メリーシア様と同じことをするのですね?……それしか方法はないのでしょう?」


彼は断腸の思いで小さく頷いた、先ほどまで明るくなった雰囲気がいっぺんに暗くなる。


「嘘でしょう?お姉ちゃんが死ぬなんて……せっかく会えたのに


十五年も待ったのにお母さんもお父さんも死んじゃって、お姉ちゃんまで……


嫌よ、そんなの絶対に嫌‼︎」


頭をかかえ取り乱す真由、そんな妹に近づきその頭をそっと抱きしめた。


「何を言っているのよ、貴方には真司さんがいるじゃない」


「嫌よ、死なないでよ、お姉ちゃん……」


「ごめんね、真由、十五年もほったらかしにしておいて、また……」


「死んじゃうんだよ、怖くないの、お姉ちゃん?」


「怖いよ、当たり前じゃん……でも頑張れる、お姉ちゃん、真由のためなら頑張れる


佐山くんの為なら、ヨリちゃんの為なら頑張れるよ……」


両腕で〈頑張るポーズ〉を見せ強がってみせるが体は正直で、足の震えが止まらなかった


もちろん死ぬのは嫌だし、怖い、でも世界の平和とかじゃなく、私の大切な人を守りたい


絶対に幸せになって欲しい、それだけなのだ。


「でも、でも……嫌だよ、お姉ちゃん‼︎」


「ごめんね、真由、お姉ちゃん、真由のウエディングドレス見たかった


真司さんに会ってみたかった、幸せそうな真由におめでとうって言いたかったよ……


でもごめん、私、貴方に全然お姉ちゃんらしい事できなかった、本当にごめんね、真由……」


その瞬間、真由は泣き崩れた、私の足元にすがりつくように泣きじゃくった。


私は何もできずただただ真由の頭をそっと撫でた。


「新庄……」


佐山くんが悲しそうな顔でゆっくりと近づいてくる、そんな顔しないで……ごめんね。


目の前でじっと私を見つめているが、悲痛な表情で思いつめている彼の気持ちが痛い程こちらに伝わって来る


そんな彼の姿を見せられと、こちらも身を切られる様な気分になる


いつも前向きで明るい努力家の佐山くん、そんな彼にこんな顔をさせている自分が本当に申し訳なかった。


私はそんな彼の両頬にそっと手を添え、口付けをした。もう枯れ果てたと思った涙が再び溢れてくる


夢にまで見た私のファーストキス、そして最後のキス……


「ごめんね、佐山くん、こんなムードも何もないキスで……」


「あ、いや……」


佐山くんも思いが溢れて言葉が出ないようだった。


「ごめんね、十五年も待たせて、なのにまたいなくなってしまって……


そしてありがとう、こんな私を好きだと言ってくれて、彼女だって言ってくれて……


嬉しかったよ、本当に……うれし……」


だめだ、もう言葉が出てこない、涙ばかりが出てきて言葉にならない


だめだな、私、最後までダメダメだ……こんな別れ方じゃ、みんなの心に残っちゃう……


だめだ、決心が揺らがないうちに……


「フェイさん、お願いします、フェイさんにもいっぱいお世話になりました


ありがとう、私がいなくなってもこれからも世界のために……」


するとフェイさんはこれ以上ないほどの優しい笑顔を向け、答えてくれた。


「何をいうのです、私もご一緒します、というか、させてください」


「えっ、でも……」


だが彼の笑顔を見た時悟った、フェイさんはもう自分の役目を終え、メリーシア様の所に行きたいのだと……


そしてフェイさんはそのまま佐山くんに視線を向け静かに語りかけた。


「これから私と葵様はこの世界に供給される魔力の道を封印する


魔力がなければガレリアは動かないからな、もうこの世界がガレリアの脅威に晒されることはないだろう。


だがその代償として葵様の肉体と精神はこの世から消滅する、私もお供するつもりだ


しかし【ガジルス帝国】はまたガレリアを使って別の世界へと魔力回路を開こうとするだろう


だから今後はお前に託す、佐山……」


「俺に?」


「ああ、私の役目をお前に託すと言っているのだ、葵様の肉体と精神は今日消滅するが魂までは消えない


また【ガジルス帝国】がガレリアを使ってどこかの世界を破壊しようとした時


メリーシア様と葵様の魂を呼び寄せお前が防げ


そしてもう二度とメリーシア様や葵様のような悲劇を生むな、頼んだぞ、佐山」


思いを託す様にフェイさんから佐山君へのバトンタッチ、そんな思いを受け取ったのか彼は無言のまま力強く頷く


最後まで重い荷物を背負わせることになって本当にごめんね。


「さあ、まいりましょうか、葵様……」


いよいよみんなとお別れの時が来たようだ、不思議と恐怖感は消え去っていた


どこか清々しいような気持ちで旅立つ気分である。


「お姉ちゃん‼︎」


真由の叫び声に思わず振り向く私、真由と佐山くんが涙をこぼしながら私を見ている。


「じゃあね、真由……ごめんね、そして佐山くん、今までありがとう、ヨリちゃんにもありがとうって伝えておいて……」


「ああ、必ず伝える……そして、いつまでも君を待っているよ」


嬉しい、その一言で私がどれ程救われるか……どこまでも優しい佐山くん


でもそれはだめだ……私はゆっくりと首を振った。


「待ってはだめだよ、十五年も待たせた上にもう戻ってこないのだから……


佐山くんならもっといい人できるよ……でも、忘れないで……私のこと、忘れないで……」


「忘れない、忘れるわけがないだろう、忘れるものか‼︎」


「大好きだよ、佐山くん……今までありがとう……」


私は佐山君や真由に最後の別れを告げた、そして優しく右手を差し出すフェイさんの手を取りそのまま目を閉じた。


私の周りに眩しい光が溢れ、全てを優しく包み込んでいく


それはまるで赤子が母親の胸に抱かれている様な不思議な安らぎを与えてくれた


子守唄を聞きながら眠る様に、徐々に意識が遠のいていく……


私、大好きな人達のために頑張れたかな?みんなの為に役に立てたかな?


少しくらい自分を褒めてもいいよね、だって私……






 

 

 

 




 

 

 



 


この【浦島少女】は女子高生が主人公という話でしたが結末がハッピーエンドとは言えないものだったので新庄葵はなるべく明るく前向きな性格にしようと心掛けましたがどうでしたでしょうか?

自分的には気に入っているキャラクターですので好意的に見てくれたら嬉しいです。

少しでも〈面白い〉〈続きが読みたい〉と思ってくれたならブックマーク登録と本編の下の方にある☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると嬉しいです、ものすごく励みになります、よろしくお願いします。

次の話もアップしますのでそちらの方もよろしければご覧いただけると幸いです。

次作品も投稿しましたので見ていただけると幸いです。

https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/2446792/?filter=draft

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