第3章までの登場キャラクター紹介
【主人公と、その仲間たち】
ユーキ=アルトウッド
年齢:16歳 性別:男
解説
本作の主人公。料理が趣味で、その情熱は友人たちも呆れるほど。
幼少の頃に母を病気で亡くし、父親であるサイラスも4年前に戦争で他界し、孤児となった。
その後、自身と同じく戦災孤児となった少年少女との「事件」を経て、アレクの旅に同行する決意をする。
全ては、1人の人間の力では変える事の出来ない、このどうしようもない世界を変える為に……。
性格は理屈屋な所があり、基本的には優しいのだが非常に短気。
また自責思考が強い傾向にあり、過去にはその所為で問題も起きている。
一言で言うと「非常に面倒臭い男」である。
主な武器は≪振動ナイフ≫に≪針を飛ばす魔法≫、≪火の魔法≫である。
魔力が極端に低い為、遠距離攻撃の手段は≪針の魔法≫くらいである。しかしその代わり魔力の制御は天才的で、高精度の魔法を一瞬で放つ事が出来る。
アレクサンドラ=バーネット(アレク)
年齢:14歳 性別:女
解説
本作の、もう1人の主人公。
男の子の様な恰好や仕草をしているが、正真正銘の女の子。しかも子爵家の令嬢である。
幼少の頃から「物語の英雄」に憧れていて、幼い頃の「ある事件」を切っ掛けにユーキを英雄視している。
ユーキの父・サイラスと同様に、アレクも父親であるレクターを戦争で亡くす。
それを切っ掛けに「世界から戦争を無くす」為に7つのリングを探す旅に出る事を決意した。
全ては、亡き父の遺志を継ぐ為……、そして自身が『英雄』となる為に……。
性格は短絡的で、物事を深く考えない。
そして非常に楽観的で、特にユーキが絡むと「ユーキならダイジョーブ」と、根拠の無い信頼感を示す。
主な武器は「誕生日プレゼントに貰った剣」、そして魔法陣の必要な『象形魔法』とは違う『根源魔法』を使う事が出来る。必殺技は魔力を光線として放つ≪消滅の極光≫。剣を召喚する≪栄光の道筋≫。『根源魔法』による身体強化も行う事が出来る。
非常に高い魔力を持つがそのコントロールは下手糞で、もしアレクの魔力が制御できずに暴発したら国が消える可能性すらあるという。
エメロン=ウォーラム
年齢:15歳 性別:男
解説
本作の、裏の主人公。ユーキとアレクの幼馴染。
自分とは違い快活な2人に憧れ、尊敬している。また、アレクには恋心も抱いている。
アレクの旅には、「好きな女の子」を助ける為に同行を決意した。しかしアレクの隣に立つのは、自分よりもユーキの方が相応しいと考えている。
全ては、大好きな2人の為に……。
性格は控えめで大人しく、理知的。
その性格から、ユーキとアレクの抑え役やまとめ役を務める事も多い。
主な武器は、地・水・火・風の魔法陣が刻まれた杖。
基本的には遠距離からの攻撃や支援を行うが、実は身体能力もユーキに引けを取らず、接近戦も行う事が出来る実力を持つ。
リゼット
年齢:不詳 性別:女
解説
アレクが7歳の頃、偶然知り合う事になった『妖精』。
それ以来アレクに付きまとい、「リング探しの旅」にも同行する事となった。
『妖精』らしく自由奔放な性格だが、弟分のベルやアレクたちを思いやる優しさも持っている。
『妖精』は完全な『不老不死』の為、決して老いず、傷つく事も無い。
ベル
年齢:不詳 性別:男
解説
リゼットの弟分の『妖精』。
「とある事件」の発端を作り出してしまい、それが切っ掛けで「リング探しの旅」に同行する。
幼児の様な喋り方だが、その年齢は不詳。少なくともユーキたちよりも長い時を生きている筈である。
『精霊魔法』を使う事が可能で、「探し物を見つける」という効果がある。
ヴィーノ
年齢:15 性別:男
解説
ユーキたちの幼馴染。
将来、役人になる為に王都にある高等学校への進学を目指し、目的地が同じであるユーキたちと共に故郷の町・シュアープを旅立った。
「~~っス」という口癖が特徴で、一歩引いた目線からのツッコミ役に回る事が多い。
3人とは違い、冒険者ではなく戦闘訓練も行っていない為、戦闘能力は皆無。
【第3章までに登場したキャラクター】
(シュアープの人々)
サイラス=アルトウッド
年齢:40歳(享年) 性別:男
解説
ユーキの実父。
クライテリオン帝国で冒険者稼業をしていたが、妻の病死を知ったレクターの推薦でシュアープに移住、兵士に転職する。
かつて傭兵として参戦していた『魔人戦争』では、目にも止まらぬ風の魔法を利用した戦術から「疾風」の異名を持つ。
聖歴1358年に起きた『ボーグナイン紛争』に参加するが、帰らぬ人となった。
レクター=バーネット
年齢:41歳(享年) 性別:男
解説
アレクの実父。
サイラスと共に参戦していた『魔人戦争』において大きな功績を果たし、エストレーラ王国の男爵位を叙爵する。その際に使用していた、雷の魔法による大規模攻撃から「降雷」の異名を持つ。
サイラスと同じく『ボーグナイン紛争』にて死亡する。
死後、子爵に陞爵した。
エリザベス=バーネット
年齢:39歳 性別:女
解説
アレクの実母。
生家は代々、エストレーラ王国の重鎮を務める名門・リッジウェイ侯爵家である。
しかし、すっかり庶民生活に染まり家事を行う姿から、その事を知る者は少ない。
ヘンリー=バーネット
年齢:22歳 性別:男
解説
アレクの実兄。
レクター亡き後、バーネット子爵家の若き当主として領地経営に奮闘している。
ミリアリア=バーネット(ミーア)
年齢:12歳 性別:女
解説
アレクの実妹。
アレクとは違い女の子らしい、そして貴族令嬢らしい立ち振る舞いをしている。性格もアレクとは大きく違うが、アレクの事は大好きである。
「とある事件」でユーキに助けられた事から、ユーキの事を「お兄さま」と呼び慕っている。
ブライアン=ウォーラム
年齢:49歳(享年) 性別:男
解説
エメロンの実父。
ウォーラム商会の会長で仕事一筋に生き、家庭を顧みなかった。
……実は作品の描写外で死亡している。
ロドニー
年齢:16歳 性別:男
解説
ユーキたちの幼馴染。
粗暴な言動が目立つが、実は仲間想いのイイ奴。クララの事が好きなのだが、告白する勇気が無い小心者でもある。
現在は実家の製麺屋を手伝いながら、クララとの距離を縮めようと画策している。
クララ
年齢:15歳 性別:女
解説
ユーキたちの幼馴染。
普通の女の子なのだが……、可愛いものが好きすぎて、時折暴走する事もある。
現在は実家の弁当屋の手伝いを行っている。
ケイティ先生
年齢:32歳 性別:女
解説
ブライ教のシスターであり、ユーキたちの通った教会学校で担任を務めた。
孤児院の運営も手伝っており、何かと多忙な事が想像される女性。
ブローノ
年齢:25歳 性別:男
解説
ヴィーノの実兄。
シュアープ軍に所属しており、小隊長を務めている。
かつてはサイラスの部下であり、彼の事を心から尊敬していた。
ヴィーノと同じく「~~っス」という口調で喋る癖がある。
ジェフ
年齢:25歳 性別:男
解説
ブローノの幼馴染。
農家の三男で実家の手伝いをしているが、シュアープ軍の予備兵にも参加している。
レックス
年齢:9歳(享年) 性別:男
解説
父親を『ボーグナイン紛争』で亡くし、孤児となった少年。
父の死の責任は上官であったサイラスにあるとし、その息子であるユーキにも敵意を向ける。
しかしユーキとの和解も出来ないまま「とある事件」に巻き込まれ、大亀の魔物の攻撃を受けて若い命を散らした。
カーラ
年齢:12歳 性別:女
解説
父親を『ボーグナイン紛争』で亡くし、孤児となった少女。
レックスとシンディを唆して、ユーキに敵意を向ける切っ掛けを作った張本人。その後の「事件」でレックスを喪い、更にユーキへの敵意を強くする。
更にその後、別の「事件」に加担したのだが、その結果ユーキとの和解を果たした。
それ以来、ユーキの事を「兄さん」と呼ぶ。
シンディ
年齢:9歳 性別:女
解説
父親を『ボーグナイン紛争』で亡くし、孤児となった少女。
元々は快活でお転婆な幼女だったが、レックスを亡くした「事件」により心が壊れてしまう。
しかしその後の「事件」により、壊れた心は修復され、現在は「ユーキの様な冒険者」となる為に身体を鍛えている。
ユーキの事を「ユーキお兄ちゃん」と呼ぶ。
バルトス=ノヴァク
年齢:28歳 性別:男
解説
シュアープに籍を置く冒険者。ユーキたちの冒険者としての師匠でもある。
口調は粗野だが、実は子供好きで心配性。
その戦闘能力は確かなもので、ユーキたちは未だにバルトスの域には達していない。
ユーキたちの旅立ちの直前、子供が生まれた。
【第3章までに登場したキャラクター】
(シュアープ以外の人々)
エルヴィス=イグノランス
年齢:不詳 性別:男
解説
サイラスの養父。ユーキから見れば義祖父という事になる。
アレクの魔法の危険性を危惧したレクターの頼みにより、サイラスがシュアープへと呼び出した。そしてアレク・ユーキ・エメロン・ミーアの魔法の先生となる。
かつて、ブライア神に「この世の全てを知る」という願いをして、それに近い能力を持つ。その副産物として年老いる事が無く、その年齢は不明である。
現在は、アレクたちがリングを6つ集めるのを待ちながら大陸を放浪している。
エレナ
年齢:不詳 性別:女
解説
『妖精』たちと共に住む、『妖精』の保護者。リゼットは「女王さま」、ベルは「エレナママ」など、『妖精』たちには好き勝手に呼ばれている。
体長が2~30cmくらいの『妖精』たちとは違い、普通の人間と変わらない姿形、サイズである。
また、「妖精たちの見聞きした事を知る」能力を持っている。
『不老不死』の『妖精』たちの保護者である事から、その年齢も不明である。
ブレスト=フェルベーク
年齢:55歳 性別:男
解説
エストレーラ王国の伯爵。『ボーグナイン紛争』では王国軍の総司令を務めた。
権勢欲が強く、嫌味でヒステリックな性格。
現在は『ボーグナイン紛争』を勝利に導いた英雄として、王都で讃えられている。
フレデリック=リッジウェイ
年齢:27歳 性別:男
解説
エストレーラ王国の名門貴族である、グレゴリー=リッジウェイ侯爵の息子。アレクの母・エリザベスの甥であり、アレクとは従兄妹にあたる。
『ボーグナイン紛争』では従軍して、ブレストの秘書官を務めていた。
ジークムント・E・L=クライテリオン
年齢:17歳 性別:男
解説
クライテリオン帝国の第11皇子にして、皇太子。
しかし、帝国内の派閥争いなどからその資質を疑われる事も多く、また敵も多い。
それらに対抗する意味もあり、4年前に『ボーグナイン紛争』の地へと向かったが暗殺されそうになり、本来は敵兵である筈のサイラスたちシュアープ軍に助けられる。
その後は外交を通じて、交渉材料として帝国に帰っていった。
マリア=ヴェーベルン
年齢:29歳 性別:女
解説
妖艶で、非常に美しい女性。だが、かつて帝国の帝都で多くの犠牲者を出した連続殺人鬼である。
マリアは、自分が気に入った異性の眼球をピックで抜き取るという性癖を持っている。そこからついたあだ名が「目抜きのマリア」である。
かつて、サイラスたちの手により逮捕されたが(この際に70名以上の死者が出た)、『ボーグナイン紛争』の際に恩赦として牢獄から解き放たれた。
戦闘においてはサイラスに匹敵する技量を持ち、更に『精霊魔法』により氷を操る能力までも持つ。
ハーゲン=イェール
年齢:45歳 性別:男
解説
『イェール盗賊団』の団長。
帝国内にて投獄されていたが、マリアと同じく『ボーグナイン紛争』で恩赦として開放された。しかしその後、最新兵器である人形兵器を軍から持ち出して逃亡する。
その後はサイラス1人に団を半壊に追いやられ、数年後にシュアーブで活動した際はユーキたちにほぼ壊滅させられ、アベルと人形兵器1体だけを連れて逃亡した。
アベル=ユークリッド
年齢:5歳 性別:男
解説
魔族の祖父を持つ、クォーターの少年。
成長が早く、寿命が短い魔族の血を引く事で、実年齢5歳だが12、3歳くらいの外見をしている。
幼くして天涯孤独となり、窃盗などをして生活していた所をハーゲンに拾われる。
魔族の特徴として、高い魔力と『根源魔法』を使いこなし、更に「人の感情」・「透視」・「魔力」を視る事の出来る「悪女の魔眼」を使う。
自身と同じく『根源魔法』を使うアレクに強い執着を見せるが、敗北してハーゲンと共に逃走した。
セラピア
年齢:19歳 性別:女
解説
『神聖魔法』を扱う事が出来る、ブライ教の『聖女』。
大陸各地を巡回する役目でシュアープに立ち寄った際、重傷のユーキを『神聖魔法』で治療した。
ローレン
年齢:10歳 性別:男
解説
身重の母を連れたまま行商を行っていた、無謀な一家の長男。
出産予定のラドン村に立ち寄った際、村を占拠していたハーゲン率いる「イェール盗賊団」に襲われる。そこを助けてくれたサイラスに、一家揃って崇拝とも呼べる程の尊敬を向けた。
サイラスから名前を貰った、「サイ」と「ラス」という名の双子の弟妹がいる。




