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 ドラゴンプリンセス 6


「せっかくだから、村に寄ってかないか? ここまで人が来るのは久しぶりだから、歓迎するよ。美味いものでも食ってってくれ」


 アビゲイルがモジモジ言う。


「んー、どうする? 僕はどっちでもいいけど」


「ドラゴンの村って、ドラゴンサイズの村なの?」


 サリーが問う。


「砦はドラゴンでも使えるようになってるけど、村は人化しないと入れないようになってる」


「行こう行こう。食いもんあるんだろ」


 シェイドは行ってもいいみたいだな。


「ウシオは?」


「ご主人様に従います」


「お腹は?」


「減ってます」


 確定だ。僕はそこまでお腹減ってないけど、ウシオが空腹みたいだから、ごちそうになってもいいな。


「じゃ、案内してくれ。ん、なにしてんだ?」


 アビゲイルはいそいそと服を脱ぐ。やっぱ露出狂なのか?


「せっかくの可愛い服、破いたら嫌だから脱いでる。少し遠いから、背中に乗ってくれ」


 背中って、ん、もしかして竜に戻って運んでくれるのか? アビゲイルは服を脱いで岩に置き、ウィッグも取って岩に置く。あれっ、服とかが消えた? 収納持ちか。しかも僕の持ってたのの上位互換だ。手を使わなくても出し入れできるやつだな。なんか生意気。

 アビゲイルは元のさらしにふんどしに戻ると僕らに背中を向け走り出す。尻、丸見えだな。


「ドレスっ!」


 アビゲイルの体を黒い鎧が覆ったと思ったらその姿が弾ける。両手両足が伸び、首と尻尾が伸び羽根が伸びる。なんか変身キモいな。本人が言った通りドラゴンだったんだな。デカいな。小山みたいだ。竜はゆっくりとこっちを向くと、首を下げる。敵意は無いって知ってても怖いな。顔ゴツいよ。さっきの美少女と同じ存在だとは思えないな。

 口が開いて「グルルルルッ」と唸る。空気が震える。


「うっ」


 急に胃の中のものがせり上がるような感覚がしたと思ったら、僕は宙に浮いてアビゲイルの方に進んでいく。サリーとシェイドとウシオもだ。重力操作と念動力か。すごいな。ガチで戦いにならなくて良かった。


「どうやら、声で震動させて物質に干渉してるみたいね」


 サリーが説明してくれる。多分対処法も思いついてるんだろう。もしかして、黒竜って全員こんな事ができるのか? いや、多分アビゲイルが凄いだけだろう。そうじゃなかったら黒竜が世界を支配しててもおかしくない。

 僕らはアビゲイルの頭の上に移動して、足がついたと同時にアビゲイルが方向転換して走り始める。揺れてはいるけど、足がピッタリとアビゲイルの鱗にくっついて動かない。おお、速い。僕らは髪を靡かせて高速で移動する。斜面を下ったり登ったりしながら、景色がめくるめく流れていく。体がぐわんぐわん揺れる。なんか新手の絶叫マシーンみたいだ。サリーとシェイドはキャッキャ言って楽しんでる。




 読んでいただきありがとうございます。


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