ドラゴンプリンセス 4
「どこが男の子なのよ。どう見ても女の子じゃないの」
サリーが会話に入ってくる。今までは警戒してたみたいだけど、彼女のアホさ加減に危険を感じなくなったんだろう。どうでもいいけど、またゴツイ黒い鎧の中から美少女が出てきた。モモさん、エルエルといい、もう食傷気味だよ。
「それがどうした! 俺は男だ!」
何言ってんだコイツ? 女の子、しかも美少女だ。なんか昔のぶっ飛んだコンセプトのロシアのアーティストの片割れのようなちょっと格好いい系の美少女だ。あの女の子同士でチューしまくってた人だ。要は可愛い。
「じゃあ、そのさらしはなによ」
サリーがアビゲイルを指差す。
「腫れ物だ。腫れてるから巻いてんだよ」
なんか昔の漫画みてーだな。今ではエロ動画とかでしか見ない設定だなー。
「じゃ、そのふんどしの下はなによ。ぺったんこじゃないの」
サリーは目が笑ってる。面白いオモチャを見つけたような感じなんだろう。僕はアビゲイルがエロ過ぎて直視できない。ウシオも目を逸らしてる。さらしにふんどしはやり過ぎだろ。ほぼお尻丸出しだよ。どうでもいい事だけど、ふんどしってどうやって装備するんだろう? 前世今世あわせてふんどしなんざ装着した事はない。その前にどこで手に入れたんだ? 自家製か? あれで尻相撲でお尻突き出したら、どうなるんだろう? なんかヤバいものが色々はみ出すんじゃないだろうか? 僕の目が黒いうちは、こんな破廉恥な奴と僕のウシオとは尻相撲はさせられない!
「それがどうした! 父上が頑張れば生えてくるって言ってた!」
頑張ったからって、女の子にチムチムが生えてたまるか。そんな嘘、子供でもわかるだろ。もしかして、この娘、めっちゃピュアなのか?
ん、父上!?
んー、とってもとっても僕のクソ親父の残り香がする。あのクソヤロー、男の子を鍛えるのが好物とか言ってたような? ただのドSかと思ってたけど、やはりそれ以上の変態だったのか。もしかして多分、あのクソ親父がアビゲイルを男の子として育てたんじゃ? なんか時系列が訳わからなくなってるけど。あり得る……
「可哀想ね。あなた騙されてたのよ」
「嘘だ! 父上がキュウリやマツタケを沢山食べれば生えてくるって言ってた。マツタケを食べる量が足りてないだけだ! マツタケは高価だから」
「キュウリやマツタケ食べたら生えてくるんなら、世界から女がいなくなってまうわ!」
我慢できずにツッコむ。こんなしょうもない嘘でいたいけな少女を騙すなんて。許せん!
「ちょっと聞きたい事があるが、お前の父親の族長ってどんな奴なんだ?」
「父上は世界一強くて、世界一優しくて、世界一格好いい!」
格好いい? もしかして僕の親父とは違うのか? けど、この常識のずれ。格好いいを感違ってるのかもしれない。まあ、クソ親父の事は先に進めばわかるから後回しだな。
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