ヴァンパイアプリンセスのリベンジ
「美しき世界」
とりあえずロザリーの巣に世界魔法をぶち込む。ロザリーを含め何匹かヴァンパイアが復活するしてるかもしれないからな。燻蒸、燻蒸。プロによると、卵がかえるころにまた一発かましてやるとGを徹底的にやれるそうだ。狭いとこや暗いとこが好きで黒色を好むって、まじヴァンパイアはGに似てるよな。しかもしぶといとこまでそっくりだ。けど、このマリーバルサンで一撃一網打尽だよ。
「やっぱ、浄化された空気はサイコーよね」
サリーが先行して深呼吸している。僕らも続き、深呼吸してみる。うん、しっとりと湿度はあるのにカビ臭くない、例えれば渓谷とか滝とかに居るみたいだ。
「ホーッホッホッホッ」
甲高い笑い声。上からだ。見ると天窓からコウモリが何匹か入ってきて舞っている。どうでもいいけど、コウモリって喋れるのか? 僕らの前を飛び回ると集まってくっついたと思ったら膨れ上がり人の形をとる。黒いゴスロリ服の少女ロザリーだ。
「フフッ同じ攻撃で二度とやられると思って? ヴァンパイアには同じ技は二度と効かないのよ。ホーッホッホッホッ」
どうやら、今回は悪役令嬢ロールプレイらしいな。うざい。
「なんでお前無事なんだよ」
「簡単な事よ。次のエリアに隠れてたのよ! ホーッホッホッホッ」
そんなにドヤる事か? それにしても高い声だな、コウモリみたく超音波も出してんのか?
「うるせーよ。耳がキンキンする。黙れ。また昇天したいのか?」
「フフフフッ。さすがの破滅の聖女でも世界を二回も使ったらマナが枯渇してるのでしょう? 強がりはいけませんわね。ここからはわらわのターン。真祖ヴァンパイアプリンセス、ロザリンドの恐ろしさ見せてあげるわ。人を超えし超常者の力、目に焼き付けるのよ」
「美しき世界」
僕の手から放たれた白球がロザリーの前で弾ける。ロザリーの宝石のような目がまん丸に開かれる。驚いとるなー。
「えっ、嘘、そんなはず。嘘でしょ。そんな話聞いた事ない。世界を三回? チート、チートなのね。ずるすぎーーーーー!」
ロザリーは光に掻き消されていった。
「やっぱり燻蒸は二回するに限るな。プロが言った通りだ。隅とかに隠れてる奴とかいるもんな」
進み始めた僕の手をサリーが握ってくる。
「マリーちゃん、さすがにヴァンパイアをG扱いは可哀想よ。たしかに不愉快だけど、Gまではないよ。けど、ヴァンパイアに同じ技、めっちゃ効いてたわね」
「そうだな確かな事は、あいつ頭悪すぎだろ。人の事舐めてるから、ちゃんと情報収集してないんだろなー。部下が可哀想だな」
そして、僕らは再びグランドキャニオンもどきのエリアに足を踏み入れる。
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