表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

514/535

 吸血女王 2


「用事はね。会いにきただけよ」


 ロザリーが綺麗な縦ロールの髪の毛をいじりながら言う。


「そっか、じゃもういいよな。あれか? あれをくぐったら次に行けるのか?」


 ロザリーの棺桶と思われるやつの後ろの壁には武骨な大きめの両開き扉が見える。


「そうよ。そうだけど、もっと話を聞いて」


 ウザいなー。会いにきただけじゃないのか?


「聞いてもいいけど、この先のエリアについて知ってる事を話してもらえる?」


 おお、ナイスだサリー。多分ロザリーは断ってもウザがらみしながら話してくるだろう。これで少しはメリットが。


「いいわよ。この次は黒竜の谷、守ってるのは黒竜のナンバーツー。その次はお城で騎士団長。そして最後が宮殿よ。知ってるのはこれくらいね」


 おお、素直にさらりと重要な事を。次は谷って事は岩山なのか? けど、ボスがナンバーツーなのはなんでだ? ナンバーワンじゃないのは何故だ? ナンバーワンが死んだりしてるなら繰り上がりでナンバーツーがワンになるから、ナンバーワンは存在するって事だよな。まあ、戦ってみれば答えはわかるだろう。そして、次は城で戦うのが騎士って事だよな。ウシオ無双だろう。こりゃ意外にすんなり精霊女王と対面できるんじゃ?


「それで、わらわが話したい事は、あなたたちに知って欲しいの。わらわは負けたからもう戦う権利は無いけど、このままじゃあんまりだわ。ここで話しとかないと、あなたたちこのまますんなりと谷へ行って、わらわたちの苦労が全く伝わらないわ」


 苦労? そんなのしらんがな。


「わらわたちが来た時には、ここはただの荒れ地だったのよ。まずは、いつでも夜にできるようにしてもらった。だってわらわたち闇の眷族と戦う時に真っ昼間だったら風情もなにもあったもんじゃないでしょ」


 うん、そうだな。炎天下のゾンビホラー。無いな。ギャグ全ぶりのB級映画臭しかしない。


「そしてみんなで頑張ったわ。地均しして、図面引いて、建物を建てて家具を調達したり作ったり。見てみて、わらわの棺桶はわらわお手製なのよ」


 ほう、という事はこの洋館は高位のヴァンパイアの手作りって事か。正直下品じゃない程度に瀟洒で好ましくはある。ロザリーの棺桶以外は。


「けど、おかしくないか? 僕たちが出会ってからそんなに時間無かっただろ」


「時間? ああね。それは頑張ったのよ。二十四時間不眠不休で」


 マジか。スーパーブラックだな。そりゃ部下がエビシみたいにやさぐれるわ。


「やり過ぎだろ。お前、大丈夫か? 子分に寝首搔かれたりしねーのか?」


「大丈夫よ。闇の社会は実力主義だから。誰もわらわには逆らわないわ」


 嫌な社会だ。ぜってーコイツの部下にはなりたくない。


「それに、お前らが作んなくても、いるだろ家来が。ゾンビとかスケルトンとか」


「ねぇ、あなた覚えてないの? わらわの下級眷族は謎の光で消滅したわ。それから家財財宝一切合財塩になったのよね……」


 うわ、怒ってる。ロザリーの目から光が消えて黒目だけになってる。呪怨かよ。


 読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ