夜の世界
「じゃ、あなた達頑張るのよ。次のエリアでは絶対にやられないのよ」
エルエルが見送ってくれてる。
ここは要塞の最上部。謎の計器が沢山ある部屋に沢山のモニター、そして一際高い所にある椅子とモニターの前に並ぶ椅子。なんかスペースオペラ全盛期の宇宙船の管制室みたいだ。高い所の席は艦長席か? いや、要塞だから塞長っていうのか? まあ、多分、雰囲気だけで大した意味は無いんだろうけど。
その部屋に一つだけ違和感がある扉。ピンクに塗った木をロートアイアンで補強してありなんかふわふわした感じだ。ロココ調って言うんだっけ? ここをくぐれば次のエリアだそうだ。
僕らのは一泊して、僕はマリーになっている。今はサリーとシェイドと手を繋いでいる。マリー好き過ぎだろ。
「なんでだよ。それなら次のエリアがなんなのか教えてくれればいいだろ。それなら対策たてられる」
「行けばわかるでしょ。私を倒したあなたたちが次でやられたら、なんか私が弱いみたいじゃない。それより、あなたなんで女の子になって弱体化してるのよ。男の方が格段に強いでしょ。まあ、けど、多分、今の方が好都合ね」
ん、キラよりマリーの方が好都合? キラよりマリーが優れてる所、聖なる力が次のエリアでは必要って事か、あと、このゴスロリと共通感がある扉。という事は。
「次のエリアボスは、ロザリーか。じゃ、エリア毎浄化だな」
ロザリー。ヴァンパイアの女王だ。確かここに住んでるって話だったよな。なんかアイツらって貴族だすってんだとか言ってベルサイユかよって感じ所に住みたがるからな。イメージだけど。
「ちょっと、何言ってるのよ? 私、ひとっこともそんな事言ってないでしょ。って、あんた何魔力練り上げてるのよ。だめ、だめだって。やり過ぎでしょ」
「そんなの知るか。お前が頑張れよって言ったんだろ。扉を開けろウシオ」
「はいご主人様」
「ちょっと待って」
扉の前に立ち塞がるエルエル。その奥は薄暗い。そうか次は夜系でアンデッドの巣窟なんだろな。面倒くさそう。
「マリーの魔力を舐めるなよ! 食らえ『美しき世界』」
僕の両手から噴き出した光がエルエルを扉の中に押し込む。伸びた光は扉の奥で収斂し飽和状態から爆発するかのように広がり扉の中に広がる普通の強い光は目に染みるけど、この光は心地よい。
『美しき世界』
水を浄化したり、毒を浄化する魔法『浄化』。攻撃力もなく大した魔法じゃないけど、それをマリーの人外とも言えるマナで強化し圧縮すると、世界を冠する魔法へと変わる。世界魔法。防ぐ方法は無く、発動と結果が同時に現れる。浄化系魔法の最高峰。悪しき心は溶け去り聖なるものに変わり、悪しき存在は塵芥と化す。まあ、この世界では死ななくて、エビシの神殿でリスポーンするから問題ないだろう。
読んでいただきありがとうございます。
みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。
とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。




