要塞内部
「もう、無理ー。しばらく休ませてー」
天使が床に転がって動かなくなる。
僕たちは、元来た時より時間をかけて階段を登ってきた。僕もへたれてたけど、一番音を上げてたのはエルエルだ。普段飛んでばっかで歩くのは辛いとかほざいてた。なんだかんだで僕らは歩くの慣れてるからな。冒険者の一番の仕事は歩く事と言っても過言じゃない。
「じゃ、置いてくぞ。ずっと寝てろ」
「寝てていいの? 出口わかるの?」
そうだ。こいつには案内させないと。しょうがない待つか。
しばらくして奴は復活して僕らをナビしてくれた。
要塞の地上部、浮いてるから地上じゃなく、門より上は住む人が居ない居住区が大半で要は廃墟だった。一部屋見せてもらったけど、降り積もってるホコリがヤバかった。もし住むとするなら掃除が大変そうだ。
その片隅にあった、今でもたまに人が使ってるという、宿泊施設で休憩する事にした。そこの食堂には自動販売機ブースがあり、ジュースとカップ麺と袋菓子等があり、それを食事にする事にした。
エルエル言うにはこの要塞では火気厳禁だそうだ。調理をする厨房は建物を耐火処理してあるけど、居住区は魔法で加工品した木と軽い特殊なレンガみたいなものがメインで出来ていて、金属や石材は使われてないそうだ。なんかそういう街聞いた事あるな。ベネチアだ。イタリアの水上都市だ。火気厳禁ではないと思うけど。
それゆえに、要塞は見た目よりかなり軽いそうだ。外装は変色してるけど竜の素材を使ってるから火には強い。逆に建物内部はよく燃えると言うわけじゃないけど、火がついたら激しい火災になり得るから、火気厳禁だそうだ。決められたとこでしか火はつかえないから、インスタント食品が重宝されてたそうだ。けど、僕らの前にあるのは明らかに日本の自販機だけど。
僕は焼きそば、他は各々ラーメンを食べている。サリーが焼いてないのになんで焼きそばなの? ってツッコんでたけど、そういうものだという事で無理矢理納得してもらう。なんで焼いてないのに焼きそばなんだろう? まあ、僕的には、カップ麺で、鉄板焼きとかの焼きそばを再現してるものだから焼きそばでオッケーだと思う。美味しいしね。なんで焼きそばを選んだかと言うと、個人的にはラーメン系のカップ麺は実際のラーメンを超えてると感じた事はないけど、カップ焼きそばはリアル焼きそばを超えていると言うか、また別の食べ物だと思うから、たまに無性に食べたくなる。けど、再現は難しい。だから焼きそばだ。自販機からはカードで買えるようになってるから、幾つか予備を買ってシェイドの部屋に隠しとこう。それより、この自販機まるごと欲しいなー。
次のエリアに行くまえに、ここで一泊する事にする。なんて言うか、ウシオ以外が塩対応すぎる。エルエルですら、最低限しか絡んでくれない。休んでマリーに戻らないと。いや、キラが本体なんだけど。
女性、男性で別れて泊まる。部屋は普通のホテルみたいで、シャワーもついてた。
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