決着
「ディバイン・フィールド!」
エルエルが半透明な球体に覆われる。結界を張り直して反撃するつもりなんだろうけどね。
バリーーーーン!
ガラスが割れたような音。エルエルにウシオが斧を叩きつけてる。多分来ると思ってた。下から弾丸のように飛んできた。ウシオはエルエルに一蹴り入れると、また島に落ちていく。
「動かないと的になんじゃないの?」
「うるさいっ! また張れば。くっ……」
下から伸びてきた赤い光の帯がエルエルに当たる。炎の魔法の柱か。サリーだな。その隣に次は黒い柱が伸びてきてエルエルに当たる。闇系の魔法の柱。シェイドだな。エルエルは結界を張るが、すぐに割れ、また張るけどすぐに割れる。その顔が苦痛に歪んでいる。
「堕天使、降参か?」
エルエルは右手で僕のマジックミサイル柱を、左手で黒い柱を押さえ、赤は翼で受け止めている。赤い柱が当たってる所は徐々に焦げ、黒い柱が当たってる所は青白くなってるように見える。赤は炎系、黒はマナ破壊系の魔法。純粋ダメージと、スリップダメージと精神ダメージ。エルエルは化け物だけど、ずっと続けてたら昇天する事だろう。けど、問題がある。サリーとシェイドが僕のマナを使ってる。ゴリゴリマナが減ってる。僕のマナが尽きるか、エルエルのマナかライフが尽きるかの勝負になってるが、正直消耗がもったいないからもう折れてくれないかなー。
ゴシュッ!
またウシオが飛んできて、エルエルを切り裂く。翼でガードしたけど、一つの翼が切り落とされた。
「わかった。わかったわよ。降参。降参。負け負け。私の負けですっ!」
なんかプリプリしながら叫んでる。ゲームで負けて逆ギレした子供かよ。僕がマジックミサイルを止めると、赤の柱も黒の柱も止まる。
「私の負けだけど、本格的な殺し合いなら負けないわよ。けど、さすがにそこまでする意味ないでしょ」
喧嘩じゃ強くないけど、殺し合いなら強いとかいう謎理論。なんか久しぶり聞くな。懐かしさを感じる。
「そうだね。良かったよ。そこまでやらなくて」
なんか口を尖らせてるエルエルが可愛らしく見える。けど、まじ良かった。こっちもガス欠間近だったからな。
僕らは島に向かって降りていく。なんか後ろから見られてる感あるなと思ったら、そう言えば今服着てないや。ま、いっか。
「ご主人様、せめてこれでも」
ウシオが飛んできて、マントを渡して落ちていく。さすがウシオ器用だよな。けど、なんていうか、変態度が増したような気がするが、無いよりマシか。
「お前、飛べるだろ。先に行けよ」
「ああ、わかった」
何ジロジロ後ろから見てるんだよ。エロ天使。
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