マグマエリアへ
「なんか暑いなー」
階段を降りるにつれて温度が上がってくる。息をするだけでムッと暑くなる。
僕らはウシオを先頭にサリー、僕、シェイドの順番で階段を降りていく。始めの方は普通の石段だったのが、降りるにつれて、ゴツゴツと石の形が残っていて、幅が広いものに変わってくる。自然の石を積んで作ってるようだ。
ウシオはともかく、あとはみんな体が大きく無いので歩幅が狭く、進むスピードが落ちてくる。
「ご主人様、少し休みましょう」
ウシオが立ち止まる。僕らは床に座り込む。しばらくしてウシオが口を開く。
「この下の階はマグマエリアです。私は再生能力があるから問題無いですが、皆様には少し厳しいのではないですか?」
まあ、僕も耐性はあるからな。サリー達はどうなのかな、サリーに目を向ける。サリーは肯くと口を開く。
「私たちも耐性があるから問題無いと思うけど、問題は逆にウシオ君とマリーちゃんだと思うわ」
「えっ、僕は大丈夫だよ?」
「私も、マグマの上を歩けますが?」
さすがウシオ。僕はマグマの上を歩ける程は極めて無い。サリーが軽く口の端を歪める。
「じゃ、ざっくり言うわ。炎熱耐性で体はどうにかなるわ。けど、誰か持ってるの? 炎熱耐性がついた服」
そうか、それは盲点だ。僕の持ってる竜戦士の鎧は炎熱耐性で燃えたりしないがマリーじゃ着られない。それに何処にやったか忘れてしまった。どう考えても燃えない服がない。という事は、僕らは裸でマグマエリアを駆け抜けるしか無いって事か?
「私は、先頭を行けば問題無いだろう」
そうだな。そうすればウシオは僕らの裸を見ないで済む。
「そして、僕が二番手で行けば問題無いだろ」
「マリーちゃんウシオ君、何言ってるの? 多分何かボスキャラ居ると思うわ。あなたたち裸でバトルを耐えられるの?」
そこで僕は思いだす。王子が作ったくれた赤竜の下着を。
「あの、変態王子がサクラに作らせた下着、お前ら持ってないのか?」
「あっ、そう言えばそういうものあったわねー」
サリーがシェイドの部屋から赤いビキニを三セットと、赤いふんどしを持ってくる。
「捨てないで良かったわ。まさかこれが役立つ日がくるなんてねー」
そして、僕らはシェイドの部屋で着替える。それにしてもえげつない下着だ。ブラジャー三角の布は10センチくらいしか無くてほとんど紐でお尻丸出しのようなものだ。なんか歩くだけで、食い込んで気持ち悪い。赤フン少年を先頭にマイクロビキニの巨乳少女が3人。暑いし、気分はリオのカーニバルだよ。
新作始めました。
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