鬼ごっこ
「それで、ちなみに鬼ごっこってどんなルールでやるつもりか?」
「そうね。私が鬼で、あなたたち全員にタッチするか、あなたたちが鬼で、私にタッチするかで、制限時間10分でどうかしら?」
なんか思ったよりソフトなゲームだな。コイツは元死王なだけにエグいデスゲーム系を仕掛けてくると思ったんだが。
これなら何とかなるんじゃないか?
「少し相談させてくれ」
僕は仲間と一緒にエルエルから少し距離を取る。
「アイツが鬼は厳しいかもしれんが、僕たちが鬼なら楽勝なんじゃねーか?」
「マリーちゃん、アイツ飛べるわよ。あたしたち誰も飛べないわよ」
まあ、サリーが言うとおりではあるが。
「僕が『グラビティ・ゼロ』でウシオを跳ばして、サリーとシェイドは自力で跳べるだろ。それで何とかならないか?」
それに、それで難しいなら奥の手もある。
「マリーちゃん、飛んでるハエに石をぶつける事は出来る? それくらい難易度は高いんじゃないかしら?」
「まあ、けど、駄目だったらまた違う種目でチャレンジすればいいんじゃないか?」
「まあ、それもそうね。やるだけやってみましょう。だけど、1つだけは譲れないわ。攻撃禁止という条件をつけましょう」
そうだ。奴は破壊光線をバカスカ打ちまくれるんだったな。あれは厄介だった。
「エルエル、鬼ごっこしてもいいけど、俺たちが鬼で、あと1つだけ条件がある。お前攻撃無しな」
「うん、いいわよ」
エルエルは軽く承諾した。まあ、それだけ自信が有るのだろう。
「じゃ、ルールを確認するわ。あたしたちが鬼で、10分以内にエルエルに触ればあたしたちの勝ち。触れなかったらあたしたちの負け。あと、エルエルは攻撃禁止で、攻撃した瞬間にあたしたちの勝ち」
「オッケー! オッケー!」
エルエルは微笑んでいる。いつまでその余裕が続くかな?
「じゃ始めるぞ!」
「はーーい!」
間延びした声と共にエルエルはふわりと空中に飛び上がる。みるみるうちに僕たちの手が届か無い高さになる。奴の翼は4対8枚あるが、あの体を浮かせるのには小さすぎる。
前世では、1番大きい空飛ぶ鳥はコンドルの一種だったと思うが、確か15キロの体重に対して翼を広げたら3メートルはあったと思う。物理的に空を飛ぶならば、ざっくりと考えて、まあ、エルエルの体重が45キロだとしても、コンドルの3倍、翼は9メートルは必要だと思われる。要は奴は魔法的な力で飛んでいて、翼はあくまでもその補助的なものたと思われる。
と言う事は……
まずはそれは置いといて、サリー達に頑張って貰うか。
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