堕天使
「なんで、お前がこんな所にいやがる!」
僕は目の前の人物に怒りをぶつける。こら無理ゲーだろ。僕の目の前の人物は均整の取れたプロポーションに、まるでエロゲの中から出てきたかのようなでっかい乳。背中からは8枚くらいの羽根が生えてるが、その先だけは少し黒い。ウェイビーな金髪に緑色の瞳。顔もまるでゲームやアニメの中から出てきたように整ってる。大きな目にタレ目がちで、ヒロインと言うよりもヒロインのお姉さんっぽくて、多分コイツが出てる作品があったらエロ担当だろう。奴の名はエルエル。多分天使だ。
僕たちはフロアボスのマップを持って進み扉を開けて出た大部屋に奴がいた。ドーム状の部屋で天井がかなり高い。
「そうよ、あんたがフロアボスなら準備が足りないわ」
サリーも吠える。え、準備してたら倒せるの? アイツ元死王だよ? 伝説のアンデッドの王だよ?
まあ、前回戦った時は、謎の竜戦士(多分クソ親父)が突撃した後に浄化して無力化した訳だけど、前は闇落ちしてたから浄化出来た訳で、今は邪悪じゃないと思われるから浄化は意味ない訳で、そしたら僕にはコイツへの対抗手段が無い。グルグル考えてもしゃーないので、説得してみるか。
「安心しなさい。殺しはしないわ。半殺しで許してあげるわ」
なんか指をポキポキ鳴らしてやがる。やる気満々じゃねーか。
「御託はそれだけか。鳥ヤロー。ご主人様の前に立ちはだかる者は、このウシオが全て排除する!」
ウシオが前にずいと出る。
「まてまて、2人とも。僕たちはお前と戦うつもりは無い。ただここを通りたいだけだ」
この先には森林エリアへの下り階段がある。前回は緊急事態だったからボスは配置されてなかった。
「まあ、私も戦うためにここにいる訳じゃないわ。ここから先に進む者の力の見極めと、この迷宮都市に仇なす者でないか選別するため。まあ、あなた達なら実力も申し分ないけど、仕事だから何かしないとね」
そっか直接戦闘じゃないなら何とかなるな。
「と言う訳で、鬼ごっことデスマッチどっちがいい?」
なんだその格差は?
「待って、詭弁ね。そんな事言ったら鬼ごっこ選ぶに決まってるじゃない。そんなに鬼ごっこしたいの?」
サリーが僕が答えようとするのを手で制する。おっと危ない。鬼ごっこ即答する所だった。そうだな。ベストは何もしないで通る事。無駄な苦労をする事は無い。
「なんか、ここの生活って快適過ぎて、最近少し太ったかなって思うのよ。だからたまには思いっきり体を動かしたいんだけど、ここら辺にはいい相手がいないのよ」
「そんなの知るか! 走れ。走ればいいだろ」
「走るのってつまんないじゃん。まあ、何にしても、私を倒すか私が認めないと先には進めないわよ」
面倒くさい奴だな。どうするか?
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