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 謎儀式


「それでは、このアンブロシア改を食べたい人」


「「はい!」」


 サリーの言葉に女子全員ノータイムで手を挙げる。道場に一旦女子全員を集めて、アンブロシア改の説明をした。みんな強いな。媚薬や酩酊関係無しか。


「けど、酔っ払ってエッチな気分になるんでしょ。男子のとこ行こっかなー」


「不純異性交遊は認めません!」


 チャラ目な女の子にツインテ眼鏡が噛みつく。おお、不純異性交遊って久々聞いたな。


「だから、食べた後にはすぐ寝て貰うんだって。じゃ、全員分用意しとくから、寝る前にはあたしを呼んでね。じゃ、みんな早めにお風呂入ってね」


 みんな思い思いに散ってって、サリーはコツコツとアンブロシア改を作る。それを小箱に入れて、僕とサリーはパソコン部屋に向かう。

 いつの間にどこからパソコンなんか持ってきたのか知らないが、まさか異世界でパソコンを触れるとは。

 多分こんな事が出来るのは母さんだけだ。そう言えば迷宮都市のカジノは電気ばりばりだったもんな。

 当然インターネットは繋がってなかったが、いろんなゲームや漫画や映画などが入ってる。これはいい暇つぶしになりそうだ。


 しばらくサリーにパソコンのいじり方を教えてから、辺りをブラブラする。至る所に女子がいてなんか修学旅行みたいだ。飲み物もって本や雑誌を読んでる者もいれば、道場でアナ相手に修行してる者もいる。

 シェイドが決めた寝る部屋毎に順番に入浴してるらしく、僕らは最後に入る予定だ。

 そして、風呂上がりの体操服にブルマの女子に布団に入って上体を起こして貰って、アンブロシア改を食べさせて、スタンさせて寝かしつけていく。

 なんの儀式だこりゃ。けど、アンブロシア改を食べた者はみんな上気した顔になってくので、正直結構ムラムラする。やっぱ、体は女の子でも、心は男だもんな。

 耐えられず、僕は寝室に行く。そもそもなんでサリーについて行ったんだよ。


 そして、しばらくして、謎儀式を終えたサリーが戻ってきた。ベル、アナが先に風呂に入り戻ってきて、アンブロシア改食べてスタン。そして、サリーとシェイドも風呂入って来て、食べてお互いにスタンジャベリン。そして、起きてる者は誰も居なくなり、僕は一人取り残された。

 目の前にはアンブロシア改が1つ入った小箱。どうすればいいんだ? もし僕が男だったら天国なのに、アンブロシア改を作る時にゴイゴイとマナを吸われたから、当分男には戻れない。

 しょうが無いから、一人で風呂入って戻って来て、しばらくアンブロシア改を食べようか迷いまくった。


 


 読んでいただいてありがとうございます。


 この作品は、他サイトのノベルピアさんで三話分先行配信させていただいてます。


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 これからストーリーが加速していきますので、応援よろしくお願いしますっ!


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挿絵(By みてみん)


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