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 危険なアンブロシア


「マリーちゃん。だーーーいっ好き」


 ケリーはガバッと僕に抱きついてくる。けど、サラシ越しなんであんまり嬉しくない。


「お前、なんでサラシ?」


「ボク、新しい服は1回洗わないと肌がすれていたいのら」


 近いケリーの口から甘い香りがする。なんかクラクラする。


「まだ暑いのら。けど、マリーちゃんギューしてチューしたいのら」


 そう言うと、ケリーのとんがらせた口が僕に迫る。酔っ払ってホステスに絡むサラリーマンかよ。押しのけようとするけど、マリーは貧弱貧弱だ。ウリィィィイ。


「あんた、何してんのよ。あたしのマリーちゃんに! シェイド」


 サリーに応えて、シェイドがケリーを羽交い締めする。


「とりあえず、スタンジャベリン!」


 サリーの手から光の矢が放たれて、ケリーの頭に吸い込まれていく。


「あぼふぅ」


 奇声を上げてケリーは目を閉じる。シェイドはケリーを床に横たわらせて、僕はケリーの上にシャツをかけてやる。コイツ見た目は小動物のくせに危険だな。


「なんだったのかしら? もしかして、媚薬?」


 エリーがみんなが感じてた事を口にする。


「今からまた出すけど、鑑定するから、みんな食べないでね」


 サリーはそう言うと集中し始める。


「マリードレインからの、アンブロシア改!」


 コロン。


 甘ーい香りが漂い、またアルスの食べ終わった皿にハート形のチョコレートが生まれる。


「ハァ、ハァ、こりゃしんどいわ。鑑定っ!」


 サリーは両手の人差し指と親指で四角を作ってその間からチョコレート? を眺める。デッサンや写真の構図をとってるみたいだな。


「超アンブロシア改、魔法によって生み出された神々の食べ物。栄養満点、魅惑のチョコレート味。聖女の魔力を含み、潜在魔力を引き出す効果あり。少し催淫効果と酩酊効果あり。催淫、酩酊効果は一時間程続く……危険だわ。捨てましょ」


 催淫って事はガチ媚薬じゃねーか。さっきのケリーを見るからに少しじゃねーぞこりゃ。


「いただきっ!」


 アルスがアンブロシア改をひったくる。


 ビリッ! ブチッ!


 ゲッヤツは本気だ。その髪は逆立って体はマッチョ化してて服はあちこちが破れている。


「アルス、それをどうする気だ?」


 ウシオが問いかける。


「そりゃ、食うに決まってんだろ。強くなれるんだろ」


 アルスの握った右手は灰色だ。必殺の時間停止か? あれをやられたら手出しが出来ない。


「けど、それは危険よ。あたしの言うこと聞いて無かったの?」


 サリーが伊達眼鏡を外しキッとアルスを睨む。サリーも本気だな。こりゃヤバい。


「それなら、寝る直前に食えば安全だろ」


「それもそうね。けど、あなたは、ベルに貰いなさい。それはあたしたちのものよ」


 サリーとアルスが対峙する。ここで戦われたら、巻き添え食っちまう。


「アルス、それ返さないと、今日からシェイドの部屋を出禁にするぞ」


「ごめんなさいでした」


 そっこーアルスは謝ってアンブロシア改を皿に戻した。根性無しめ。


 


 読んでいただいてありがとうございます。


 この作品は、他サイトのノベルピアさんで三話分先行配信させていただいてます。


 あちらではプラス登録という契約をしてますので、ログインしていただかないと最新話は読めないのですが、登録無料ですのでぜひお手数ですがログインお願いします。


 下のマリーちゃんの表紙絵が私の作品の目印ですっ!(´▽`)ノ


挿絵(By みてみん)


 あと、下にノベルピアさんへのリンク貼ってますので、ぜひ来てくださーい! よろしくお願いしますm(_ _)m


https://novelpia.jp/novel/2067


 

 最後に、みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

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