ウシオ帰還
「うわ、これヤバっ!」
「きゃー、かっわいい」
「ナニこの穴」
「うわ、これお尻丸出しだわ」
目の前で女子たちが服に群がっている。なんてバイタリティ高いんだ。道場に女子たちを呼んだらまるでバーゲンセールみたいになった。そして机に残ったのは4セット。アナのパーティーのものだ。まあ、それは彼女らが帰ってくるまで待つとして、1つ問題が発生した。服や下着は男子に盗まれるかもしれないから、どっかに置く場所が欲しいと女子の一人が言い始めて、他の子も賛同してるのだけど、どこにするかだ。空きスペースがあるのは倉庫くらいしか無いが、棚とガラクタがあるだけで何も無い。衣装ケースか何かがあれば便利なのだけど、無いものはしょうが無いから各々場所を決めて荷物を置いてもらう事にする。これは市民街に行って色々買い物するのも急務だな。
あとは寝床だけど、ベッドルームは4つでベッドは8台。それにリビングにソファは二部屋合わせて6台ある。不本意だけど、ベッドルーム1つには僕、サリー、アナ、ウシオとベルでソファを1つ持ってきて使って、まあなんとか寝られるだろう。女子は僕たちを抜いたら13人だから、ベッドに2人づつ寝てソファを1つ使うか、あとは話しあって決めて貰えばみんな一応寝られるだろう。当然男共は教室で雑魚寝だ。
「ご主人様、戻りました」
倉庫を片付けてスペース作ってたり、ベッドルームの割り当てとかしてたらウシオが帰って来た。
「結構しんどかったのかしら」
ベルの服は汚れていて、黒ツインテ眼鏡のサヨさんはベルに肩を借りている。サヨさんの服は袖とかが溶けてたり破れたりしてて、露出した肌には火傷や擦り傷もある。
「タッチヒール!」
とりあえず癒してやる。
「う、ウシオさんが、とどめは私達に刺せと……しかも素手で……」
サヨさんは息も絶え絶えだ。
「ご主人様、何体か魔物に遭遇しましたので、弱らせた魔物をこの弱者たちにとどめを刺させました。レベルアップで少しは強くなったと思われます」
「えっ、よく100倍の強さの魔物倒せたな」
「武器も無くて、倒せないから私が後ろから補助して倒させました」
要は2人羽織みたいな感じか? だから袖がやられてるのか。ウシオ無茶するな。サヨさんが生きてて良かった。
「ん、もう1人は?」
「傷は大したものなかったので、上で男のヒーラー達に治療させてます」
そっか、それなら良かった。
ウシオ達はマップ8セットと食器を無事手に入れてきている。気が効いてる事に、ナイフとフォークとスプーンも買ってきてくれてる。僕はそこまで頭がまわって無かったな。あと少しでカレーをインド風に手で食べて貰う事になるところだった。けど、実際、手でカレーを食べるの見た事無いから、今度罰ゲームでやらせてみよ。
そろそろ晩飯にしたいんだけどまだアナ達が帰って来ない。まあ、準備だけするか。
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