アルス帰還
「そう言えば、アナとアルスは?」
教室へと戻り、僕は辺りをみわたす。ヤローしかいない。女の子たちはシェイドの部屋で寛いでるのだろう。女尊男卑だ。
「まだ帰って来てないかしら」
ベルが答える。その手にはもう1個のふかし芋が。マップの芋と混じらないように気をつけないとな。せっかくベルが苦労して手に入れてきたマップをベルに食われたら世話がない。
ウシオに頼んで、マップの増殖と食器を買って来て貰う事にする。さすがに30人分の食器はここに無い。
雑貨屋で、食器とマップにするものを買って来てもらって、持ってるマップを予備も入れて8セット準備する事にする。
ウシオたっての願いで、僕はシェイドの部屋で留守番だ。
ウシオにはベルと、サヨさんという眼鏡をかけた黒髪ツインテの少女と、ジェラルドというこれも眼鏡の堅物そうな男の子がついて行くそうだ。知らなかったけど、女の子が学級委員長、男の子が学級副委員長だそうだ。あんま学校出て無かったもんな。
そして、僕はサリー、エリー、ケリーとシェイドの部屋でトレーニングする事にした。僕、マリーは恐ろしく力が無いだけで、実は結構剣術は得意だ。まあ、モモさんのお姉さんがヤバすぎただけで、決して弱く無いはず。
「おいっ。マリー帰って来たぞ」
良く通る男の声。ここに入る許可が出てる男の子は一人しかいない。アルスだ。
「遅かったじゃねーか。何、遊んでたんだよ」
アルスは背中に大きなずだ袋を4つ持っている。
「おいおい、そんな事言っていいのか? なんで俺が遅くなったと思うか?」
「知るかよ。うぜー」
「この袋の中には、お前たち。特にマリーとサリー以外が欲しくてたまらなかったものがある。それを買うために魔物を倒してお金を貯めて買って来たんだ」
「え、ボクたちが欲しいもの?」
ケリーが首をかしげる。
「なにかしら? 恋人?」
エリーは恋人が欲しいのか? ずだ袋に恋人が入ってたら犯罪だろ。天然か?
「アルス、しつこいわよ。あたしたち汗かいてるから、早くシャワー浴びたいのよ」
サリーがアルスに冷たく言う。
「そう、そのシャワーに必要なものだ」
「あっ、分かった! 服、着替えだね」
ケリーが顔を輝かせる。まじ、服が特に下着が欲しいんだろう。サラシだもんな。
「はい、正解だチビッコ。ほら開けてみろ」
「えっ、僕が開けていいの?」
とか言いながらもケリーは嬉しそうにずだ袋を開いて、そばのテーブルに中身を出す。
「「「…………」」」
アルス以外、目が点になる。女物の下着だ。けど、目を逸らしたくなるほどえげつない。そこに出て来たのは、大事な所に穴が空いたり、透け透けなヤツしかない。
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