ケリーの下着
「ねーねー、下着どうにかならないの? スースーするよ。ボク、変態さんになった気分だよー」
僕たちは立ち止まる。ケリーが歩くのが遅いからだ。振り返るとケリーがブレザーの襟を片手で絞って、もう片方の手ではスカート変わりのブレザーが開かないように押さえている。そりゃ歩きにくいな。ケリーが着てるブレザーはサリーのだから胸元ガバガバだもんな。それにスカート変わりのブレザーの前が開いたら見えちゃいけないもの見えちゃいそうだ。その姿は子供っぽいケリーでも扇情的だ。
うん、そうだな、まずはケリーの下着をなんとかしないとな。なんかノーパン、ノーブラの女の子がそばにいるってだけでなんかドキドキする。僕の精神衛生上良くない。
「マリーちゃん。チラチラ見ないの。女の子の裸なら、前にあたしの裸を十分見たでしょ」
サリーが僕の脇腹を軽くつねる。くすぐったいから止めて欲しい。
「やっぱ。サリーさんと、マリーさんって」
エリーがジト目で見ている。もうそれでいいよ。実際似たような感じだし。けど、サリーにはきちんと伝えとかないとな。
「いや、別にやらしい事考えてる訳じゃなくて、シェイドの部屋に下着ならあるけど、サイズがね」
「そうよねー」
サリーはケリーをじろじろ見る。
「えっ、それは酷くない? 確かにサリーさんやマリーちゃんに比べたらボクは胸が無いよ。けど、それってボクが普通でキミたちが規格外なだけだよ」
いや、ケリーはアナよりも無いから間違い無く貧乳、いや無乳と言っても過言じゃない。けど、それは口にしない。大人だからな。
「確かモモのサラシがあったから、それで我慢してもらうしか無いわね。ここら辺で下着ってどこに売ってるのかなぁ。道具屋。無さそうね。メイさんに聞くしかないかー」
そして僕たちはとりあえず収納部屋に戻る。そして、ケリーが恥ずかしいから男子に見られたくないって言うからシェイドにシェイドの部屋を持ってきて貰い、パペットマン4号を部屋のホストにして、シェイドの部屋に入る。ケリーにサラシと下着、服はベルのショートパンツとシャツ、靴と靴下もベルのを装備させる。こういう格好させるとケリーは美少年みたいだ。ケリーは僕っ娘だけど、僕とはこれで全くキャラが被らないな。まあ、被ったからどうこうなる訳では無いが。
そして、シェイドの部屋のキッチンでカレーを作っている女子たちに挨拶する。まだしばらく時間がかかるそうだ。まあ、なんせ30人以上の分だしな。少しリビングで休憩して、シェイドの部屋を後にした。
なんか忘れてる気もするが、聖都へ戻る手段確保のために、転移部屋へ向かう事にした。
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