トイレへ
「それでは、こちらをどーぞ」
メイさんがウシオに渡したのは丸いリングに鍵がジャラジャラついた型のキーホルダー。キーホルダーには小さなリングがついていて、それについた固定具から簡単に鍵が外せるようになっている。その鍵に手書きで宛先が書いてある。もしかして手作りなのか?
「ご主人様どうぞ」
「いや、それ買ったのウシオだろ」
「私の物はご主人様の物です」
「じゃ、無くすかもしれないから、ウシオが持ってて」
まあ、これで一気に活動範囲が広がった。
転移部屋、冒険者ギルド、武器屋、防具屋、道具屋、宿屋、神殿、銭湯、トイレ、レストラン、カフェ、宮殿入り口、カジノ。
「で、まずはどこ行くの?」
サリーが鍵をじっと見てる。
「まずは、ウシオの仲間を回収しないとな」
「仲間? あのクズ共はほっといて構わないでしょう」
「いやいや、一応クラスメイトだから」
「あのー、その前に、ボク、トイレ行きたいな」
ケリーがおずおずと口を開く。
「それならシェイドの所に戻るか?」
「トイレのマップは増やした方がいいんじゃないの? メイ、その鍵のオモチャのまだマップにしてないのちょうだい」
サリーはメイさんに手を差し出す。
「はい、いいですけど、あげるついでに、トイレのマップを1つ作ってきて下さい。ペンも差し上げます」
サリーはメイさんから小箱とペンを受け取る。箱の中には鍵がジャラジャラ入っている。
「ていう事は、このマップってメイさんの手作り?」
「そうよ、マップを作るのもここの職員の仕事よ」
「え、じゃ、メイさんも魔物倒してるの?」
「んーん、私たちには魔物は襲いかかってこないのよ」
「ちょっと待って、なんで?」
僕とメイさんの会話にサリーが割り込んできた。
「市民証持ってるとこの階の魔物は襲いかかってこないのよ」
「なんだそりゃ、市民証ってすげーな」
「トイレー、トイレー……」
ケリーが服を引っ張ってくる。
「やばいのでしたら、職員トイレ1万円で貸せますけど?」
「「高すぎるわ!」」
僕とサリーがハモる。
そして、ウシオを先頭にトイレへと向かう。そう言えば前にトイレで黒ベルたちと戦ったな。いや、戦ったと言うかいたぶられたな。服は全て分解されて、アンブロシアめっちゃぶつけられて。なんか腹たってきたわ!
ウシオに手を引かれ、僕たちは進む。さっきのサリーとは違いウシオは自然体だ。そして、サクサク進みトイレ前の小部屋に着く。トイレの扉の前には一体のパペットマンが椅子に座っている。
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