教室に戻る
「精霊女王許すまじ! 絶対、絶対に取られた以上取り返すわ!」
「落ち着けよサリー。それよりも早く他のパーティーを探すぞ」
鼻息荒いサリーをいなして、教室に戻る。教室では男子が4人芋の皮むきをしている。
「おい、何してるんだ?」
「何って、ご飯の準備だよ」
その中のチビデブが答える。
「そんなの見て分かるわよ。女の子たちは?」
サリーの問いにチビデブは自分の足下を指差す。影の中? と言うことは、このチビデブがシェイドの部屋のホストで女の子はみんなシェイドの部屋にいるって事か?
「おい、シェイド居るんだろ。出てこいよ」
シュタッと、チビデブの影から何かが出てくる。瓶底眼鏡のシェイドだ。
「なんだよ、マリー、シェイドは忙しい。カレーを作るのに夢中だ」
「シェイドは迷宮に向かわなかったのか?」
「残った男がキモい奴ばっかだから、シェイドたちのパーティーも残ることにした」
「マリーちゃん、シェイドとあたしは念話で連絡取れるから、だいたいの事は伝えたわ。シェイドたち以外のパーティーは迷宮に繰り出したそうよ。あと、ちなみに、シェイドの部屋のお金は無事だったわ。シェイドの所持金って扱いみたいね」
サリーは椅子に座る。僕もそうする。エリーとケリーも座る。
「アナの索敵能力をシェイドにコピーさせたかったんだけどな。で、今からどうするか?」
「そうねぇ、しばらくここで待っとかない? ウシオ君もマリーちゃんを探してると思うし、多分、アナやベルも一時したら戻って来るんじゃない? 誰か新しいマップ持って来るかもしれないし」
「マップ、そうだよ、メイさんが幾つか持ってるんじゃないか? 冒険者登録所へ行こう」
「そうね、メイなら幾つか持ってるかもね」
サリーはポンと手を叩く。
「シェイドはここで待っとくぞ。美味いカレーを期待してろ。おい、お前たちさぼらずせっせとむいてむいてむきまくれ」
シェイドは男子たちにガン垂れる。
「「「はいっ!」」」
中々いい返事だ。コイツら多分シェイドにドつかれたな。男子の1人が下を見たのを見逃さなかった。そこはむかんでもよし。
それから、僕たちのパーティーは冒険者登録所へと向かう。
「マリーもう帰ってきたのかしら?」
扉を開けるとベルたちパーティーと鉢合わせた。
「もうも何も、まだ登録中だったのか?」
「ベルはマリーと違って慎重なのかしら。メイからじっくり話を聞いてたのかしら」
僕とサリーは僕たちの身に起こった事を伝える。
「ほう、そんなに強いスライムがいるのかしら。それは楽しみね。お前たち気合いを入れるのかしら!」
「「「はいっ!」」」
ベルが連れてる男子たちが大きな返事をする。逆ハーか?
「気をつけろよ」
「スライムの刺身食べさせたげるから楽しみに待ってるのかしら」
スライムの刺身って食えるのか? ベルたち一行は迷宮へと向かった。
僕たちは冒険者登録所のカウンターに向かう。よかった、まだメイさんがいる。
「メイさん、マップ幾つか持ってない?」
「マリーさん、マップですか? 売ることなら出来ますけど」
売ってるのか。何でそんな簡単な事に気付かなかったんだろうか?




