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 蘇生


「あ、そう言えばお金一万円切ったら復活出来ないってメイさん言ってたよな」


 多分、エリーとケリーの所持金は5千円くらいだ。さっきのスライムに会ったらまたやられる自信がある。


「おい、エビシ、復活出来なくなったらどうなるんだ?」


「そりゃ、きまっておろう。墓地に埋葬される。墓地に埋葬された者は100万円で蘇生出来るが二分の一で灰になる。灰になったら1千万で蘇生出来るが二分の一でロストする。ロストしたらもう蘇生は出来ない。だが、これにも裏道がある。10倍のお金を払ったら失敗しないのだよ」


 ん、メイさんが言った金額の10倍になってるぞ?


「なにそれ! ぼったくり過ぎでしょ!」


 サリーが荒ぶる。


「おいおい、ピンク頭、もともと死んだら終わりなのに、それを救済してくれるのだからぼったくりもなんもあったものじゃないだろう。要は死ななければいいだけだ。しばらく安全地帯におればいい事だろう」


 まあ、そりゃそうだけど。


「ヴァンパイアさん、私たち1週間以内にガンダーフ学園に帰らないといけないんです」


 エリーが言う通り。そうしないと放校されちまう。


「ううむ、困ってる女性を助けるのにはやぶさかではないが、私には仕事があるからな。どうにかして転移部屋に行くしかなかろう」


 そう言えば、転移部屋へのマップもってたよな。楽勝じゃん。


「じゃあ、とにかく、マリーちゃんの収納部屋に戻ってマップを取って来て転移部屋に行かないとね」


「モモ頭、それはちと難しいかと思うぞ。先日マップはリセットされたばかりだ。どこに行くにも新しく手に入れないと無理だと思うぞ」


「なんだそりゃ! おいお前はマップ持って無いのかよ?」


「すまんが全く持っておらぬ。交代の時に渡すようにしてるんだ。まあ、交代まで待ったら下の階までは連れていけるがな」


「交代っていつだよ」


「10日後だ!」


「死ね馬鹿!」


 とりあえずエビシを何ヵ所かつついてやる。つつくと煙が出る。不毛だ……


「そうだな、まずはケリーとエリーにお金を渡して、あ、どうやって渡すんだ?」


「しょうが無いな。お互いカードを出して渡す側が声を出せばよい『スイカバストに1円恵んでやります』という感じだ」


 エビシが煽るけどもう無視だ。僕とサリーはエリーとケリーに5千円づつ渡す。2人は恐縮してるが、墓の下にいかせる訳にはいかない。むー、お金もなんとかしないとな。それに急いで情報をクラスメイトに渡さないと、みんな墓石の下になりかなねん。


「まずは、収納部屋に戻ろう」


「そうね、それから考えましょ」


「おっ、出発するのか? では、また直ぐに相まみえようぞ」


「あいたないわ。ボケェ」


 僕たちは教会を後にする。出来ればエビシには少しでも会わずにすむ事を祈る。



 読んでいただきありがとうございます。


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