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 教会


「で、教会になんでアンデッドがいるんだ?」


 僕はエビシに問いかける。場違いこの上ないだろう。


「そりゃ、バイトだよ。アルバイト。さすがに働かざる者食うべからずって言うからな。上位吸血鬼の私でさえもその性からここでは抜け出せないのであるよ」


「キャー、マリーちゃん。お金、お金が半分になってる!」


 エビシが喋ってるのをサリーの悲鳴が遮る。


「まじか、本当に半分になってる。って事は、やっぱ僕たち死んだのか?」


「さっきから言ってるじゃないかスイカ乳娘。脳に回る栄養がすべてそれに持ってかれてるんじゃないか?」


「じゃっかましいわ。しばらく黙っとれ」


「はいはい」


 とりあえずエビシは黙った。


「お前たちも死んだのか?」


「うん、マリーちゃんの次に頭串刺しにされた」


「私は逃げてるうちにいつの間にか……」


 ケリーもエリーもやられたのか。スライムに。


「マリーちゃん。あたしは少しは油断したけど、さっきのスライム、ヤバすぎだわ。触手が伸びてきて首刈られたんだけど、あれはよけきれないわ」


「そりゃそうだろう。今はエクストラハードモードであるからな」


 エビシが口を挟んでくる。なんだそりゃ?


「あ、でも、今はテスト期間中で、10日も経てば通常モードに戻るぞ」


「おい、待て。そのエクストラハードモードってなんだ?」


「おい、牛乳娘。それが人にものを尋ねる態度か? エクストラハードモードって何ですか? 教えて下さい格好いいエビシさんだろ?」


「うぜーな。いいや。サリーこいつ成仏させよ。そして誰か違う奴見つけて聞こう」


「そうね。その方が世のため人のためだわ」


 僕は手に癒しの力を込める。


「待て待て待て待て。エクストラハードモードってのは難易度地獄級、敵の強さが百倍のモードだ」


「あのー、サリーさん、その神父さん誰なんですか?」


 エリーが尋ねる。そうだな2人はエビシの事は知らないもんな。軽くエビシの事を話してやる。


「へぇー、ヴァンパイアって本当にいるんですね初めて見ました」


「僕も初めて見た。大丈夫なの。人の生き血を吸うんじゃないの」


 エリーとケリーはこのゲス野郎に興味津々だ。


「いや、大丈夫だ。こいつの好物は豚と鶏の生き血だ」


「スイカお乳、決してそんな事はないぞ。お嬢さん方、試しに私に血を吸われてみないかな。それは天に昇るかのように気持ちいいぞ」


「黙れ。お前は動物の血しか吸わないケモナーだよな!」


 僕は右手に癒しの力を込める。


「作用でございます。私めはけものの生き血を最高に好むケモナーめでございます……特に豚や山羊は感触がサイコーです」


 エビシはジリジリと僕から逃げる。なんか、微妙にコイツが言う事は気持ち悪いな。エロいと言うよりも汚い。ていうか、全く話が進まないぞ。エビシがちょくちょくチャチャ入れてくるから……




 読んでいただきありがとうございます。


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