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 マリーサリーエリーケリー


「あたしの名前はサリー。一応黄金認識票の冒険者よ」


「僕はマリー。一応木の認識票の冒険者だ」


「エリーです。少しだけ攻撃魔法がつかえます」


 僕より若干背が高い。ウェイビーな茶色のセミロング。まあ胸は人並みだな。ちょっとぽっちゃりで鈍くさそうだ。なんて言うか目がちっちゃくてのっぺりとした顔だ。けど、笑顔のおかげで可愛らしく見える。


「ケリーよ。少しだけ補助魔法が使えるわ」


 ケリーは僕より小柄で、見た目中学生みたいだ。金髪のショート。胸はちっちゃいと言うかほぼ無く、男の子みたいだ。


「マリーサリーエリーケリー。なんか似た名前が集まったな。サリーわざとか?」


「んーん、たまたまよ。やっぱパーティー組むなら男の子より女の子がいっかなーって思って」


「あのー」


 エリーがおずおずとサリーを見る。


「サリーさんて、気を悪くしないで欲しいんですけど、女の子が好きな人なんですか? いつもマリーさんに抱きついてるし?」


「ん、エリー。それは違うわよ。あたしは女の子が好きなんじゃなくて、マリーちゃんが大好きなのよ。あなたもすぐにマリーちゃんを大好きになるわ」


「うわ、何するんだ?」


 サリーは僕の後ろに回ると僕をエリーの方に押す。たたらを踏んでエリーにしがみつく。ん、柔らかい。けど、当然即座に離れる。


「どう?」


「はい、サリーさん。私もマリーさん大好きになりましたっ!」


 エリーの鼻息が荒い。なんか怖い。


「僕もハグー」


 ケリーが僕に抱きついてくる。しかも胸に顔を埋める。


「止めて止めて、くすぐったいって」


「はい。ストップ。ケリー、どう?」


「はい。サイコーです。柔らかくて良い匂いがして暖かいです。あなたたちは女の子が好きな人ですか?」


「「違います」」


「マリーちゃんの事は?」


「「大好きですっ!」」


 なんだ? なんなんだこの空気は?


「今回はパーティー加入特典として特別に許しましたけど、今後は何か成果を上げた時の報償としてマリーちゃんのハグがもらえます」


「サリー、僕の意思は?」


「大丈夫よ。安売りしないから」


 なんか訳が分からないけど、パーティーの結束は一瞬にして固まった。けど、僕、一応男だから女子とのハードなボディタッチは心臓に悪い。


「他のパーティーはまだパペットマンに挑まないみたいね。じゃあたしたちが一番乗りね」


「「はい!」」


 サリーについていくケリーとエリー、そしてマリーもついていく。


「じゃ、まずはあたしたちが戦うわ」


 パペットマン4号にサリーが話しかける。


「了解です。いつでもかかって来て下さい」


 サリーと4号が対峙する。


「合格です。あなた方のパーティーは迷宮都市で活動できる実力があります。けど、サリーだけが強いので、他を特にマリー様をしっかり守って下さい。ではどうぞ」


 えっ、戦わないの? まあ、サリーは反則的に強いから妥当か。


 4号はサリーに道を譲り、僕たちは扉に向かう。



 読んでいただきありがとうございます。


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