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 パーティー分け


「だいたいみんなの能力は分かったわ。アタッカー、バッファー、ヒーラーの3グループに分かれて貰って、リーダーがそれぞれから1人づつ選んで連れてくって形でどうかしら。得意な事が被らない方がスキルアップやレベルアップに繋がり易いと思うかしら」


 ベルはそう言うと、リーダー以外のクラスメイトを3つのグループに分けた。当然僕はヒーラーグループだ。そして、リーダーグループは当然のように揉め始めた。


「私は、ご主人様と一緒に行く。私はご主人様の剣と盾。何があってもご主人様と離れない。文句がある者はぶっ倒す」


 ああ、ウシオの愛が重い。嬉しくて涙が出そうだ。


「おい、待てよ。俺だってマリーちゃんと一緒に行きたい」


 アルスがウシオの前に立つ。お前の愛はいらない。


「え、何言ってるの? マリーちゃんと一緒に行くのはあたしよ」


 サリーも参戦。


「面白そうだな。私もマリーが欲しい」


 僕を欲しがるな。アナ。


 けど、僕も悩み所だ。一緒に行くのはウシオかサリーがいい。あ、そうだ。


「僕はウシオとサリーと一緒がいい」


「マリー、待って。当然ベルもマリーと一緒がいいかしら。でも目的は出来るだけ大人数でこの部屋を出て迷宮都市に行く事だから取り敢えずはパーティー分けした方が良いかしら。そして、その後パーティー組んだからって別々に行動しないといけない訳じゃないから一緒に行くなり何なり好きにすればいいんじゃない? ウシオもサリーもリーダーなんだから好きにすればいいわ。それでどう?」


「そうだな。私がマリー様から離れなければいいだけだな」


「そうね。あたしもマリーちゃんについて行けばいいだけね」


 ウシオとサリーも納得したみたいだ。


「じゃ、リーダーでジャンケンして勝った人からメンバーを選んでいくって事でいいかしら?」


 なんかベルが仕切っている。元々、引き篭もりの魔法オタクのはずなのに何の心境の変化だろうか? なんか変なもん食ったのか? それとも電波でも受信しているのか?

 けど、反対もなく、リーダー達はジャンケンして勝ったサリーが僕を指名する。


「マリーちゃんゲット!」


 サリーは僕をギューしてくる。大勢の前だとなんか照れくさい。ウシオがへの字口でサリーを見ている。まあけど、ウシオグループとは同行する予定だからそんな顔しなくても大丈夫なのに。


 そして、6パーティー出来て後は残留。


「あ、シェイドの部屋はどうしようか?」


 今はシェイドの部屋は僕の影についている。迷宮都市に入ったらマップがあるからトイレはすぐに見つかると思うが、残留組はどうしようか?


「大丈夫。シェイドは残る。この娘をしばらくはシェイドの部屋のホストにする」


「え、あたし?」


 シェイドに指名されたのは、シェイドが選んだ真面目そうな黒髪ツインテの女の子だ。そして、僕たちはパーティー毎に分かれて準備と打ち合わせを始めた。



 読んでいただきありがとうございます。


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