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 第三話 主婦なひととき


「マリーちゃんはアンデッドを引き寄せるから留守番です!」


 サリーがびしっと僕に言い放つ。僕を残してみんなは食料調達に出て行った。みんなにはお弁当におにぎりを握ってあげた。そして僕は、夕方くらいまでシェイドの部屋の掃除だ。

 僕はおにぎりには自信がある。握るのでは無く、手を縮める大きさを決めてそれ以上小さくならないようにして型押しすると表面は固く中はふっくらに仕上がる。包丁で切ると微かに殻があるように見える。


 みんなを送り出して、部屋を箒ではいて、雑巾がけをする。以外に重労働だ。もともと綺麗なので、綺麗にした実感はないが、シェイド言うには毎日すると汚れにくいそうだ。シェイドは凄い、毎日掃除してるのか。


 次はお洗濯だ。洗濯ものを水に浸ける。気分の問題で男ものの下着、女性用の下着、それ以外の洋服に分ける。そして必殺魔法!


浄化ピュリファイ! 浄化! 浄化!」


 一発づつで、少し濁った水も透明になる。綺麗になった洗濯ものを絞ってぱんぱんして修練場に干した。


 やること終わらせてしまって、暇なんで1人で入浴する事にする。大きな浴槽にお湯を張る。お湯が溜まるまでの間、手持ち無沙汰なのでシェイドの部屋の他の所の探索をすることにした。


 新しく出来てるのは書庫と玄関だ。玄関から出ると驚く事に草原だった。ある程度進むと見えない壁に突き当たった。たどってみると、家を中心にドーム状に草原があり、太陽も照っている。仕組みは判らないけど、迷宮都市のような感じなのだろう。


 シェイドの家はシェイドとサリーの魔力によって生み出された異世界で、僕の収納魔法のようなものってサリーが前に言ってた気がする。それなら、迷宮都市は誰かの魔力によって生み出された異世界なのだろうか?



 お風呂が溜まったので贅沢に1人で入る。しっかり体を洗って浴槽に浸かる。みんなが帰って来たとき追い炊きで使えるように。浴槽に浸かると胸の重さから解放される。ああ、天国だ!


 そしてそのあとさっきの草原でお昼寝をする。なんかドタバタしてて久しぶりの自堕落だ。



 しばらくして起きる。日の傾き具合から2時3時位だろう。キッチンに行って、生鮮ボックスから野菜を出してサラダを仕込み、お湯をわかしてコーヒーを準備して温度変化や経時劣化しない保存ボックスに入れる。魔法最高だ!


 コーヒーを嗜みながら考える。今日の生活を振り返る。今日の僕は間違いなく主婦だな。


「ただいまーっ!」


 リビングからメイさんの声がする。一番乗りだ。


 読んでいただきありがとうございます。


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