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 第五十八話 骸骨城の崩壊


「逃げろーっ!」


 僕は大声をだす。痺れた体を無理やり起こし、ふらふら立ち上がる。


 ドンッ!


 城に背を向け立ち上がった僕を誰かが突き飛ばす!


 大地に叩きつけられ、なんとか立ち上がり後ろを向く。


「ご主人様! これが私の最後の力です。もう駄目です! 逃げて……下さい……」


 僕を突き飛ばしたのは牛男だ!


 牛男は言葉を絞りだすと、その場に力なく倒れ込んだ。


「牛男ーっ!」


 僕は叫ぶ!


 牛男の犠牲を無駄にしないためにもこの場を離れないと。


 僕はふらふらと立ち上がり、前に進む。さっきから、いろんなスキルを使おうとするが、一切発動しない。

 進化したギルティビームには封印の効果もあるのか?



 ズシャーッ!



 僕は石に足を取られ、斜面を滑る。立ち上がろうとするが、激痛が走る。足首を挫いたらしい。


「マリーちゃん!」


 僕の腕をサリーが抱えて起こしてくれた。


「ありがとう! サリー!」


 サリーに肩をかりて、前に進む。サリーのもう片方の肩はメイさんが寄りかかっている。


「シェイド! シェイドは!」


 サリーは首を横に振る。


「あたしたちを突き飛ばして……」


「シェイド……」


 僕は目をしばし閉じる。


「マリーさん! これから何が起こるのですか? あと、ベルさんは?」


 メイさんが弱々しい声で問いかける。その顔には涙の跡がある。素人にはギルティビームはオーバーキルだった事だろう。


「メイさん。説明するのは難しいから、その目で確かめてくれ!」


 ベル? 仲間はあと1人いたかもしれないけど、敢えて触れない。あいつは殺しても死なない。とりあえずなかった事にする。


 みんなの犠牲を無駄にしないために、僕達は斜面を転がるように走る。


「マリーちゃん! メイさん! 頑張ってもう少し進むわよ!」


 僕達は何度か転倒し、サリーに鼓舞され助けられてなんとかかなりの距離を稼いだ。時間にしたら数分の事だったと思うけど、永遠に感じた。


「もう大丈夫じゃないか?」


「そうね休もっか」


 振り替えって城の方を眺めると、ちょうど黒ベルが弾けて光と化した。


果てなき原始の世界アンダー・プリミティブワールド


 黒ベルの大合唱のような声が辺り一面に響き渡る!


 やっぱ来たか原始の世界!


「これが、ベルの禁呪! き、綺麗!」


 サリーが呟く。白い光に包まれた骸骨城は確かに綺麗だ!


「これが、世界を冠する呪文! 初めて見ました! 世界を冠する呪文は世界を変革する力を持つと聞いた事があります!」


 メイさんが涙に潤んだ目をキラキラさせて城の方を眺めている。うん、変革するよ!


 とっても駄目な方に!


 骸骨城が上の方から溶けたかのように崩れ出す。数百年、無敗を誇る伝説の城は歴史の一頁から消え去った。


 崩落は、城にとどまらず、それを支える大地にも及ぶ白い光は徐々に膨れ上がり、煙を巻き上げながら大地を浸食していく。


「え、どこまで続くの? やばくね!」


「マリーちゃん! 走るわよ!」


 僕達は崩落を背に走り出した。



 読んでいただきありがとうございます。


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