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 第三十九話 新たな黒歴史


「やっと、エロ系のイベントは終わったようですね」


 僕の影からウシオが出てくる。ウシオのやつ見ないと思ったら、シェイドの部屋に逃げてたのか。


「それで、そうだな、ウシオはサリーとリナどっちが可愛いとおもうか?」


 僕はなんとなくウシオに聞いてみる。なんて答えが来るか楽しみだ。


「お2人ともとても魅力的で、素晴らしいと思います。サリー様はとても可愛らしいお顔に人目を良い意味で引く風体。魅了される者は多いと思います。リナ殿は、物語から出てきたような秀美な容姿に女性が憧れるような姿形。歩くだけで立ち止まり見惚れる者もおります。それぞれの素晴らしい所がございまして、優劣は相手の好み次第だと思われます。それよりも素晴らしいのはお2方の内面、特にご主人様を大事にしていただいてる事です!」


 おお!


 ウシオすごい!


 スケコマシの模範解答だ。どっちもいいと言っただけでは逃げてるようにしか聞こえないが、リアルな褒め言葉を交ぜる事で言葉に重みを持たせてる。さらに最終的には僕の事に持ってく所がウシオっぽい。さすがは僕のウシオだ。


 見るところサリーもリナもその答えには満足したみたいだ。


 次は僕の影からシェイドが首をだした。


「もう、おっぱいバトルは終わったのか? けど、露出狂の仲間だと思われると恥ずかしいから、部屋にいよ」


 シェイドは少し癒された僕達の傷をえぐって戻って行った。サリーとリナは見るからにショックを受けている。


「そうですね、私もサリー殿の部屋にいます。なにかと便利ですし」


 ウシオも言い残して僕の影の中に入って行った。


 なんか空気が重くなったので、とりあえず口を開く。


「ぼったくり価格に欲望を増幅する魔法、精霊女王が全て悪いんじゃないかなぁ? 守銭奴だよなー」


 だけど、気づかない内にやられていたのである意味すごい。


「そうね、馬鹿げた事したのは、女王のせいということにしときましょう……ああ、また黒歴史が増えたわ。ぽっちゃり時代みたいなの」


 ぽっちゃりより、レベルの高い黒歴史だと思う。


「マリー姉様、今回の決着がついたら、みんなで聖都に帰りましょう。私、この町には恥ずかしくて出来るだけ来たくないです……」


「そうだな、まずは孤児院に戻ろう。ここで買い物してたら破産してしまう」


 僕達はカフェを出ると後ろ指さされながら帰途についた。建物からわざわざ僕達を見にでてくる人もいる。小さな町で往来が少ない時期だから、噂はすぐに回ったのだろう。晒し者だ……


 僕達は耐えられず顔を赤らめながら、歩いていった。




 読んでいただきありがとうございます。


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