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 第二十三話 アナの脅迫


「私の願いは、女王様の全裸がみたい!」


 アナは全力だ!


 とばしすぎだろう!


 おお、ギルティ君をしまってて良かった。


「おい、アナ、女が女の裸見て何が楽しいんだ?」


 僕は素朴な疑問を口にする。


「それなら逆に私が問う! あの胸の中身見てみたくないか? それに、あの美しさだ、見たくない者がいるのか?」


「それも、そうだな。おい、女王様! 脱いでいいよ」


 しょうが無い許可してやろう。


「あのー、私、脱ぐとは一言も……」


「おいおい、ただ、服を全部脱ぐだけだ! なにも難しい事はないだろ? それともなにか? 精霊女王はそれしきのこともできないのか? 服も脱げないのか? マリーも私もすぐいつでもどこでもどんな時でも脱ぐぞ!」


 アナが精霊女王の言を遮ってまくし立てる。


「おい、アナ、お前はお前の意思で脱いでるが、僕は違う! 事故でいつも脱げるんだ!」


「言い訳は見苦しいぞ。結果は一緒だろう! それより、女王様、早く脱いでくれないか? 後がつまってるから!」


「ちょっと待ってください、もっとあなたにとってメリットがある願いは無いんですか? もし、私が脱いだとしても、あなたにとって、なにもいいこと無いんじゃないですか?」


「いや、ある! ただ面白い! 精霊女王という精霊を統べるものが、裸で玉座に座っている。想像しただけで面白いではないか! それとも、一緒にお風呂に入るでもいいぞ! 見ての通り、私はエルフの血を引く! エルフに巨乳はいないんだ! それを目にする事は万金に値する!」


「残念ながら、私はここから動く事が出来ないのです……」


「手のかかる女王様だな! しょうがない脱がしてやる!」


 アナは、玉座の女王の方ににじり寄る。


「待ってください! 男性の前でそれだけは勘弁してください!」


「王子、イカ、しばらくシェイドの部屋でまっててくれ!」


 2人はしぶしぶ影に入る。


「これで、問題ないな!」


「待ってください! せめて、もっとソフトな用件でお願いします!」


「わかった! 女王、下着姿になるか、下着を私によこすか好きな方を選べ! 王子、イカ! 出てきていいぞ!」


 もはや、アナはやからだな。決して女王様に対する態度ではないな。


 王子とイカの2人は弾かれたように速攻出てくる。


「わかりました! 下着をさしあげます。これで勘弁してください……」


「今、つけてる奴をだぞ!」


 僕は収納からマントを出してアナに渡す。


 アナは女王にマントをかけて、その中でごそごそする。


「精霊女王の生下着ゲットしたぜ!」


 アナは下着を右手に掲げる!


 こいつはそんなものを何に使う気なのだろうか?


 女王の目から2筋の涙が伝う。



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