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 第十七話 これが男の生き様


「うりゃーっ!」


 僕は気合を入れてダブルアップのボタンを押す!


 引いたカードを左手で隠す。そして一番右のカードを開く。


 4だ……


 隠しているカードが、3か2じゃないと負けだ。終わったのか?


 ファンファーレが鳴り響く!


 左手を取ると、なんと2だ!


 ラッキー!


 4万が8万になった。


 あと、あと1回で目標達成……


「サリー、ここで止めてあと2万稼いでもいいよね」


「何いってんのよ、マリーちゃん! あと1回でしょ! もしダメだったら、また地道にいけばいいだけでしょ!」


 サリーはテンションマックスだ。


「じゃあ! いくぜ! おりゃーーっ!」


 僕はダブルアップのボタンを叩く!


 出た数はK、13だ……


 選ぶカードがA、1以外なら負けだ。


 僕は左手でサリーの手を掴む。サリーの手もじっくりと濡れている。


「僕の信じる僕を信じろ! ここで終わらせる!」


 僕は迷わず一番右のカードを選ぶ!


 出た数は……




 A!!




「うおっしゃーっ!」 


 僕はガッツポーズで立ち上がる!


「きゃーっ!」


 サリーが抱きついてくる!


「これが男の生き様!」


 僕は叫んで、また、ダブルアップのボタンを叩く!


「まだ、まだだーっ!」


 出た数字は2!また右を選ぶ4だ!


「オッシャーッ!」


 右手を突き出して僕は叫んだ!



「マリーちゃん。男の生き様じゃなくて、今は女の生き様でしょ!」


「まあ、そうともいう」 


「何で、まだ攻めたの?」


「勝てる時に勝つ! 流れ的に絶対負けない自信があった! けど、ここで我慢してやろう」


 もう、ダブルアップはしない。コインが32万とチャージしてた分のちょっと。十分過ぎるだろう。


 僕は世界征服したかのような満足感に包まれる。


 当然交換だ!


 精霊女王の部屋へのマップを交換して、22万余る。

 勝利の美酒にバーで赤ワインを貰いグラスを傾ける。気分のせいか最高に美味しい!


「サリー。やっぱりサリーは僕の勝利の女神だ」


「何言ってるのよ。勝利の女神はあたしじゃなくて、マリーちゃんよ、きっと」


「じゃ、ダブル勝利の女神だな。んー、後のコインは任せた。好きな物と交換してくれ」


「え、いいの? マリーちゃん最高! 天才!」


 コインはお金に換金できない。後はサリーが一番儲かる物と交換してくれるだろう。


 なにはともあれ、とにかく疲れた。僕はワインを飲み干すと、サリーに後は頼んで少し寝ることにした。変な汗もかいたし、頭があんまり働かない。お酒のせいか?


 シェイドの部屋に行って、軽くシャワーを浴びて、寝室のベッドで横になる。





「マリーちゃん! 起きて!」


 サリーの声で目を覚ます。あんまり寝た気はしない。けど、少しの睡眠で頭ははっきりしてきた。


「ご飯食べるわよ」


 僕はサリーに引っ張られて行く。


 カジノのテーブルの内の1つにみんな座っている。


「バーのバーテンダーさんに作ってもらったの」


 テーブルの上には人数分のパンとシチューが準備してある。


「「いただきます!」」


 ご飯食べながら聞いてみると、勝ったのは僕だけで、他はみんな最終的には負けたそうだ。ストレート負けしたアナ以外は結構楽しんだみたいだ。ちなみに、この夕食はコイン10枚、換金できないからしょうが無いけど、お金にしたら金貨1枚。たっかい食事だなぁ! まあ美味しかったけど。


 明日、精霊女王に会いに行くことにして、今日はカジノのホテルに泊まることにした。宿泊費は1人コイン百枚だった。高すぎないか?



 読んでいただきありがとうございます。


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