表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

301/485

 第二十七話 水泳大会優勝決定!


「それでは、用意! スタート!」


 サリーの威勢がいい掛け声で、一斉にアナ、アルス、モモさんの3人はスタートをきる。


 アナはバタ足で、アルスはバタフライ、モモさんは綺麗なクロールだ!


 アナとアルスは既に金色に光っている。おお、全力だ。


 モモさんが少し遅れるが、その周りにはでっかい巨人の手が現れ水をかき加速していく。


 モモさんが2人に追いつく。


 アルスは水の上から襲いかかる巨人の手にのまれるが、それもはねのけバタフライで跳ねる。


 アナは反転して、背泳ぎタイプのバタ足で上手く巨人の手をかわしていく。


 動きがキモい!


 一進一退のデッドヒートを繰り広げる。



 キラリ!



 彼らの後方で何かが光る。水面に魚の背びれみたいなものが出てて、その下にはキラキラした魚影が3人をするするとくぐり抜ける。それは一着でゴールする。


 そしてそれは陸に上がり右手を突き上げる。


「シャア! マグロちゃん優勝!」


 子供くらいの大きさのマグロに人間の手足が生えた気持ち悪い生き物が甲高い声で叫んでいる!


 そのあとにゴールした、アルス達がマグロを囲む。


「お前は誰だ?」


「大丈夫、敵じゃない多分」


 僕はアルスを手で制する。


「おお。久しぶりだなマグロ」


 走り寄って抱きつこうとするイカをマグロが避ける。


「イカさん、どさくさに紛れてセクハラは無しっすよ」


「それより、私はこいつが優勝ってのは納得いかん! もう一度勝負だ!」


 アナがマグロをビシッと指差す。


「元気がいいお姉さんですね、ま、いいっすけど!」


 アナとマグロがまた泳ぐ。


 勝負にならない位マグロは速かった。


 だって魚だもんな。



 ちゃぷん!



 ゴールしてマグロはそばの岩に跳ねて乗る。


 そこには胸を手で隠した上半身は僕らと同じ年頃の美少女、下半身はお魚のいわゆる人魚がいた!


「マグロちゃん、魅惑の思春期マーメイドフォームっす!」


 マグロは片手で濡れた髪を掻き上げる。可愛い!


 男性陣が瞬時に駆け寄る。僕もつられて走りだす。


「人魚じゃ。尊いのう! その手をどけてくれんかのう」


 じじいが一番早かった。じじい恐るべし。


「おじいさん、いくらまで出せるっすか?」


「マグロ! やめーい! シェイド!」


「りょうかーい」


 シェイドが跳んでマグロの後ろに降り立ち影に引きずり込む。しばらくして、ワンピースを着た幼女タイプのマグロとシェイドが現れる。


「お前、さっきの人魚ちゃんなのか?」


 アルスが悲しそうな目でマグロを見る。


「そうっすよ! なんか文句あるっすか?」


 マグロが無い胸をそらして威張る。


 テーブルと椅子とコーヒー、子供たちにはお茶を用意して僕はまずはマグロについて説明することにした。


 読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ