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 第二十一話 川辺のマーメイド


「準備が終わるまで、泳いでていいぞ!」


 赤毛に赤いブーメランパンツの王子が、かまど的なものを石を組んで作っている。なんか手元が覚束ない。王子ぶきっちょだなあ。


「かぁーっ! 王子は下手っぴじゃのう! こういうのはじじいに任せるんじゃ!」


 学長がせっせとそれを手直しをしていく。逆にじじいは手慣れている。アウトドア好きなのか? 魔道士なのでインドア派かと思ってたが。


「ひゃーっ! ちべたい!」


 僕は浅い所で足だけ入れている。川の水って冷たいよな。僕は今白いフリフリのビキニを着てる。こういう水着は個人的にはとっても好みだ。着てる女の子はそれだけで何割増しかで可愛く見えてしまう。悲しい事に着てるのは僕なのだが……

 何故かサリーが用意してくれるのはこういうのが多い。ちょっとロリなのが。


「マリーちゃん! カニよ、カニがいるわ!」


 サリーが沢ガニを見てはしゃいでいる。可愛い奴だ。


 安定の緑の水着を着ている。心なしかサイズが少し小さい気がする。中身がこぼれてしまいそうだ。ついつい目が釘付けになってしまう。


「サリー、そういえば、いつも緑だけど、そんなに緑が好きなのか?」


 水着を見てましたアピールをしてみる。決して胸を見てたんじゃないよ。


「ん、緑にピンク色って映えるでしょ」


「だから、シェイドはピンクなのだ」


 サリーの横で、シェイドが石に座って水を蹴ってる。こっちも素晴らしい。


「シェイド、川始めてなのだ!」


「私も、始めてです! 水って流れるんですね!」


 金色の巨大カブトムシの化身シャルは黒の水着だ。サリーのお下がりらしい。なんか女の子のお下がりってのは気持ち悪く無いのに、王子たちのパンツのシェアは気持ち悪くてしょうがない。なぜだ? 

 シャルちゃんは、背徳的な空気をぷんぷん醸しだしている。見てはいけないと思うのだけど、ついつい見てしまう。僕は決してロリ好きではない! はず……


 モモさんとアナは競って泳いでいる。モモさんは赤のビキニ、アナはいつも通り紺色のスク水だ。なんかゼッケン的なものがはってあり、『1―A アナ』って書いてある。なんか狙ってのか? それとももしかして本物のスク水なのか?


 僕はしばらく、美少女たちを目で堪能してた。

 

 眼福だ!


 やっぱり女の子最高! 男はタヒね!


 サンドリバーでの地獄な光景を、記憶の彼方に追いやる。


「燃えろ俺の心! ファイアー!」


 王子がなんかハイテンションで薪に火をつけている。嫌な事に赤く盛り上がった気持ち悪いブーメランパンツが目に入る。ん、今、手から炎が出たような?


「おお、さすが王子ですな。無詠唱で魔法も使えるのですな」


 王子と学長も盛り上がってる。けど、贅沢な組み合わせで準備してるな。2人とも国のトップだよな。


 その後ろでは、イカとウニが食材をカットしてる。このメンバーだと、2人とも影が薄い。僕が男に構ってないのもあるけどね。


「おう、もう準備できるぜ、食うぞ!」


 王子が手を振る。男手もたまにはいいな。いつも調理は僕担当だから。


 みんな集まってくる。

 

 よし! 食うぞ!




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