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 第二十話 汚物は川に流しちゃいけません


『お母さん、この汚いものどうするの?』


 金カブから念話が届く。前でホバリングしてる金カブの角には、でぶ魔神がひっかかってる。魔神からはなんか液体が垂れてキラキラと空中に霧散している。もしかして漏らしたのか?


 モモさんが投げ捨てた魔神を、金カブに頼んで拾ってもらった。あと少しで、魔神は肉塊になるところだったらしい。まあ、正直それでもよかったのではないかと思うが。


「しょうがないな……洗うか」


 高度を下げて湖か川を探す。程なくして僕たちは川を見つけ、とりあえず魔神をぶっこんだ。ぷかぷか浮いて流されている。デブだから良く浮くみたいだな。


 川の魅力に負けて、僕はイカの籠から降りる。


「あいつ、流されてるな。汚物は魚が死ぬから川に流しちゃいかんぞ」


 いつの間にか隣にアルスがいる。ちょうどよい感じに僕の前に立った。


「アルス! 洗ってこい」


 げしっ!


 僕はアルスを川に蹴り込む。川の深さはアルスの腰より少し上くらいだ。澄んだ川なのに、魔神の辺りはなんか濁っている。汚いな。


「マリーちゃんの頼みとありゃしょうがねーか……」


 アルスは土左衛門みたいな魔神を引っ張って来て洗い始める。アルスが手でごしごしするたびに、なんか水が汚れてる様にな気がする。どれだけ風呂に入ってなかったのだろうか?

 そうか、でぶだからはいれなかったのであろう。あと、よく見ると魔神はピクリとも動かない。あいつ生きてるのか? 魔神なのにだらしない奴だ。


「なあ、マリー私たちも水浴びしないか?」


 アナが馴れ馴れしく僕に腕を回す。チャラいナンパ男か? 僕はその手を振りほどく。


「行ってこい!」


 僕の会心の蹴りをアナはかわす。チッ!


「上流へ行こう! あいつのそばだと、なんか病気になりそうだ。へんな出汁でてそうだしな。デブと臭いがうつりそうだ」


 アナの提案にのって僕たちは上流へ向かう。いつの間にか全員シェイドの部屋から出てきてる。


 川の上流で、男たちを残してシェイドの部屋で着替えてくる。部屋はシェイドの許可がないと出入り出来ないから、こういう時は便利だ。覗かれる心配がない。ちなみに着替える時は僕だけ別室だった。つまらん、何故だ?


「わしらの水着は無いのか?」


 僕は王子から貰った赤ふんどしを爺さんにくれてやる。早速役だった。イカとウニは王子のパンツのスペアを借りていた。パンツの貸し借りするとは気持ち悪い奴らだな。


「バーベキューもしようよ!」


 答える前に、サリーが収納から色々だして準備しはじめる。


 急遽、河川敷で水着バーベキュー大会が開かれる事になった!



 読んでいただきありがとうございます。


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