表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

278/485

  第四話 重騎士団全軍突撃


「全軍突撃!」


「「オオオオオーッ!」」


 ギルフリード王子の号令に重騎士団が鬨の声を上げる。


 そういえばサンドリバー騎士団の命令、突撃以外聞いたことないな。



 ドドドドドドドドドドドッ!



 重厚な音をたてながら騎士達は進んでいく。


 おいおい、あいつらどんだけ重い鎧着てるんだ?


 しかも恐ろしい事に、今までそれで全力疾走してたのか……


 カメラ? が引いて俯瞰でサンドリバー全軍を捉える。

 更に引いていくと、重騎士団の前方に武装した大軍が現れる。


 そちらの方を今度はズームする。トカゲの頭に尻尾が生えていて全身が鎧のような鱗に覆われてる。リザードマンだ。盾と槍を持っている。


「魔領から引き連れてきた、リザードマンだ! 鱗は鉄の鎧に勝り、膂力は人間を遙かに凌駕する!」


 肥満野郎がどや顔で口の端を上げる。


 太る前だったらイケてたかもしれないが、今はただキモい!


 また、カメラが引いて、上空から全軍を捉える。

 客観的に見ると、重騎士団が圧倒的に不利に見える。リザードマン軍の右翼と左翼が突出し、騎士団を囲むように進軍する。包囲して殲滅するつもりだろう。


 重騎士団は怯む事無く一定のスピードで進み、ついに戦闘が始まる。武器があたる乾いた音が聞こえ始める。しかし、王子率いる騎士団その進軍は速度を緩める事無く、リザードマンの軍をひた突き進む。


 カメラが近づき、その戦いを捉える。戦いにすらなってなかった……

 進む重騎士をリザードマンが槍で突く。全く何も無かったかのように重騎士は進む、そして目の前に立ちふさがったリザードマンを殴りとばし、何事も無かったかのように、それを踏みつけてドカドカ歩く。


「な、なんだあれは!」


 デブが細い目を見開き画面に食いつく。


「サンドリバー重騎士団。この世で1番たちが悪い騎士団だ……」


 僕は吐き出す様に答える。


「そんな馬鹿な! 俺様のリザードマンが……」


 魔神は驚愕で目を見開いている。


「多分ね、あいつら1人でリザードマン三千人位の戦闘能力あると思うよ……」


 僕は可哀想になって、できるだけソフトに事実を伝えてやった。


「ハハハッ! 所詮、人間の騎士! リザードマンの本領は湿地帯で発揮される! くらえ泥沼の杖!」


 デブがどっからか出した杖をかざす。杖から出た光が画面に吸い込まれる。画面の中の乾燥した大地が、みるみるうちに柔らかくなり、サンドリバーの騎士達は地面に沈み込んでいく。リザードマンはその柔らかい泥土の上に立っている。軽装でしかも何らかのスキルを持っているのだろう。


 画面の中にはもう重騎士団は見えなく、ただリザードマンたちが勝利の雄叫びであろう奇声を上げていた!


 読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ