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 第一話 サンドリバー再び

 いろいろ他の方の作品を読んでて、遅い時間になってました。その中でも、私の心の師匠である、『殿水結子』先生の『サイゼリヤ文学』、とっても面白いです。先生に許可をいただいたので、下にリンク張ってます。ぜひ読まれて下さい。


https://ncode.syosetu.com/n3369hv/


「聖女マリーから、今度の武術大会の資金と街の復興のために、無金利無期限で大金貨千枚を貸して貰った!」


 赤髪の美丈夫が拳で天を突く。そのまま昇天さてくれればいいのに。


「オオオーッ!」


「マリーちゃん最高!」


「「マリー! マリー! マリー! マリー!」」


 ギル王子の叫び声に、騎士団員からコールが起こる。


 僕ははにかんで少し手を振る。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 ここは、サンドリバーの城内の中庭の広場。僕たちは朝から金カブとイカに乗ってやって来た。


 僕、王子、学園の学長先生は台の上に立って、その前にフル装備のサンドリバー重騎士団が整列してる。因みにほかのみんなは僕たちの後ろの方にいる。


「あと、今回の大会には、俺が学んでいるガンダーフ魔道学園が全面協力してくれる事になった! 学長先生! 一言お願いします!」


 王子は額に血管を浮き上がらせながら、手を後ろに組んで反り返りながら大声をだす。なんかの応援団みたいだな。


「風の精よ力をかせ! 大声ラウド!」


 学長は虚空から玉のついた杖を出すと呪文を唱えた。玉が光り、杖をマイクみたいに持つ。


「えー、只今紹介にあずかりました、ガンダーフ魔道学園学長のムラク・ガンダーフです。我々はこの大会に全面協力いたします。既に大陸の主要都市の魔道学園支部と、各種のギルドに大会の内容を告知いたしました。優勝賞品は賞金大金貨千枚と聖女マリーとの一日デート券、各種ポスターマリーちゃんの姿絵つきも送りました!」


 学長は虚空からポスターを出してみんなに見せる。


「「おおっ!」」


 騎士団からため息が漏れる。そこには全裸で座っているフルカラーの僕の絵が!


「おっと間違えたわい! これは売り物のサンプルじゃ!」


「じじい、てめぇ死にたいのか!」


 僕は小声でじじいを肘でつつく。人をポルノグラフィーにしないで欲しい。けど、かなりリアルだったな。誰か協力者がいるな。アナか?


 じじいはポスターを丸めて小脇にはさむ。動きがわざとらしい。


 確信犯だな!


 こいつ大会で儲ける気まんまんだな。


「売ってくれ!」


「俺も欲しい!」


「いくらでもだすぞ!」


 騎士団の団員たちは騒然となる。


「いただきーっ!」


 王子は学長からポスターをひったくると猛然と駆けて行った。


「多分諸事情により、王子はしばらく戻らないと思いますので、進行は私が務めます」


 騎士団長が代わりに壇上に上がる。諸事情って何だよ。僕はゾワゾワと悪寒に襲われる。


「では、学長殿続きをお願いします」


「こちらが、本物のポスターじゃ!」


 今度はまともなやつだ。とはいっても僕は何故か胸が強調されたメイド服を着ている。


 素晴らしい笑顔だ。


 正直、僕も欲しくなった!


「「おおおぅ!」」


 感嘆のため息が漏れる!


 しばらく、みんな注目してた。


 それ故に異変に気が付くのが遅かった……



 バサッ! バサッ!



 空から鳥が飛ぶような音がする。空を見上げると遠くに鳥みたいなものが見えて、みるみる大きくなってくる。


 ドラゴンだ!


 しかもかなりデカイ。



「総員戦闘準備!」



 団長の一声で、全員盾を構える。僕たちは台から降り、それを騎士達がかばう。


「見つけたぞ! 悪魔の片割れ! 聖女マリー!」 


 ドラゴンが叫ぶ。


「マリーちゃん、ドラゴンにも恨みかっておるのか?」


 学長が杖を構える。


「爬虫類には知り合いはいないわ!」


「聖女マリー、この街を焼け野原にしたくないならば、言うことを聞け!」


 ドラゴンはゆっくり空中を旋回しながら空に火球を吐く。そして僕らの真上でホバリングしている。どうする? 騎士団は問題ないと思うが城の外は街だ。今の僕にはドラゴンを一撃で殺す手段がない。


「今から鎖を降ろす! マリーそれに掴まれ!」


 ドラゴンの足の所からから鎖が伸びてくる。今は言いなりになるしかないか……


「サンドリバーは、俺と重騎士団が守る戦うぞ!」


 いつの間にか戻ってきた王子が叫ぶ、ポスターは持ってない。


 僕は吸魔のロザリオを外す。


「ここで戦ったら、もしかしたら犠牲者が出るかもしれない。ここは従おう」


 僕は鎖を握る。すると、鎖が動き僕を絡め取る。


 しまったスパッツ穿いてない!


 下からはまる見えだ!


 けど、一種にして空に巻き上げられたから、見えてないのでは?


「絶対助けてやる!」


「「ピンクー!!」」


 王子と騎士団の声が最後に耳に届いた。

 

 めっちゃ見えてたやん!



 読んでいただきありがとうございます。


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 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

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